金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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88:井上靖 『しろばんば』

2010-05-28 12:28:27 | 10 本の感想
井上靖『しろばんば』(偕成社文庫)
★★★★☆

いわずと知れた、井上靖の代表作である自伝的小説。
初読のときから印象は変わらないんだけど、
実は、「一冊の本としてそんなにおもしろいか?」と
疑問なのでありました。
人間や、人間関係の描き方、ひとつひとつのエピソードは
鮮やかに光っているのだけど、
このエピソードは全体の中でどんな働きをしているのか?
というのがわからないような部分がいくつかあって、
続けて読んでいると脈絡ないエピソードの羅列に見えてしまう。

しかし、本当に一つ一つのエピソードは光っていて、
単独で読むとおもしろい。

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