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★★★☆☆
これも『だらしな日記』より。
筆者の名前、「たちもりめぐみ」と読むんだって。
人名って難しいなあ!
メフィスト賞を受賞してデビューした著者の二作目。
殉職した父のようにはなるまいと、事務職を志願する消防士・雄大。
不法就労の外国人アパートで、摘発と同時に火災が発生する事件が
連続して起こり、因縁の元救助隊員・仁藤や入管の小坂と関わる中、
雄大は発火の謎に首を突っ込んでいくことになる。
「饒舌な石田衣良?」と思ってしまったのはわたしだけ?
IWGPの文体を煮詰めて増量させたような語り口。
守のキャラクターを気持ち悪いと思ってしまったのと
ぎゅうぎゅうに詰まった説明に辟易してしまったのとで
好み度は下がってしまったけれど、話としてはおもしろい。
真相が明らかになり、決着がつく場面ではほろりときてしまった。
著者のカラーは他の作品でも一貫しているのだろうか……。
キャクター造形に苦手意識があるので、やや危惧は感じるのだけど、
受賞作の『それでも、警官は微笑う』も読んでみたいところ。
メフィスト賞出身者って「文字量が多い」というイメージ。
なんとなくだけど。
読んでみようかなあ。
確かにメフィスト賞の人って妙に文字ぎっしりかも(笑)
でもここから出ている人はおもしろい、という勝手な信頼みたいなものがあります。
西尾維新も読みたいと思いつついまだ手がつけられない……。