金木犀、薔薇、白木蓮

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映画:『午後8時の訪問者』

2017-05-02 08:23:15 | 映画の感想
映画:『午後8時の訪問者』(ジャン=ピエール・ダルデンヌ監督)
★★★☆☆

【シネマトゥデイの内容紹介】

若い医師ジェニー(アデル・エネル)が
診療時間を大幅に過ぎてから鳴らされたドアベルに応対しなかった翌日、
近所で身元不明の少女の遺体が発見される。
診療所の監視カメラにはその少女が助けを求める姿が映し出されていた。
自分が診療しなかったせいで少女が死んだのではないかという思いに
さいなまれるジェニーは、少女の生前の足取りを調べ始める。

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フランス映画。映画館にて。

診療時間外に鳴ったインターフォンに出なかったために、
助けを求めてやってきた女性が死んだことを知った女医が、
真相を突き止めるために動き出し、犯人にたどり着く……という話。
きちんと犯人は明かされるし、
「ああ、そういうばあの時……」と納得はできるのだが、
「そうだったのか!」という驚きもなく、
ちっとも爽快感のない終わり方だった。
ヒロインが被害者の女性の死に責任を感じるのはわかるのだが、
涙するほどのことか?と思うし、
研修医に執着する理由は本当に理解できなかった。
(そもそも、この研修医に関するエピソードは、
結構な割合で差し挟まれるのだが、
いったいどんな意味があったのだろう……)。
ストーリー上、重要なポジションにある一家については、
その身勝手さに腹が立ちっぱなし。
フランスの難民問題を織り込んで、
リアルを描こうとしているのはわかるのだが、
ストーリーとしては消化不良感が残る。

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