今日は久しぶりに管理員の仕事をお休みして、かねてから懸案の七滝から大地獄谷まで焼切沢を遡行してきました。
七滝の上手から柳沢の魚止めの滝方面へ5分も歩けば焼切沢の取っ付き。赤い川床にコケの緑も美しいなかなかの名渓です。(8:52)
噂に違わぬジェット水流。水量自体はさほど多いわけではないのですが、川幅狭いゴルジュを流れる水の勢いは半端じゃないです。
とは言え、心休まる一時もあります。
渓の半分以上がゴルジュ帯。気合い一発のジャンプも時に必要です。
適当な感じで滝も現れますが、ほとんどロープなしで登れます。登れないところは高度感のない高巻きで、すぐ沢に戻ってこれます。二股の手間の滝が一番大きい滝のようです。(10:39)
岩をも穿つ水の勢い。
大滝の後はザラ瀬っぽいゴーロ帯。こんなところもあります。黒倉山がチラッと見える。
川幅が少し広がれば緊張感なく歩けますが。
狭くなると、急に水の勢いが増す。へつりも大切な技術。案外水中に良い足場があったりします。
左俣沢との二俣。水量は2:1で左俣沢。今日は本流を大地獄谷を目指します。(11:21)
二俣を境に水量は一気に減りますが、だからと言って気が抜けない。
勝手にチバの滝と呼んでいる滝。左岸(写真右)に取り付いて中段から右岸(写真左)を直登。(11:59)
チバの滝を登れば黒倉山目の前にドーン!岩手山界隈有数の紅葉スポットです。
滝を登れば大地獄谷も近い。
右俣を行けば大地獄谷へもうちょっと。左が本流。本流と右俣水量は3:1。ここで登山道と合流して遡行を終わりにしても良しですが、左の本流筋をそのまま遡行続行。(12:16)
大地獄谷は写真右の稜線の向こう側。巨岩のゴーロ帯をつめていくと、、、
本日最後の大滝。見た目ほど難しい感じではありません。(12:36)
大滝を越えれば1/25000地図の♨︎マーク。温かい湯が出ているわけではありませんでした。ただ現在も湯の花の採取を行っているようです。(12:56)
♨︎マークを過ぎればあとは火山の堆積層がよく分かる河原歩きが続き、この先あまり変わりばえしないので登山道と沢が接近したところで遡行終了。(13:05)
登山道を大地獄谷へ戻るその道すがら、小さい秋を見つけたよ。山の8月は秋の始まり。
大地獄谷分岐から岩手山を見上げると、さっき通った♨︎マークの湯花のプールが見えます。
大地獄谷には足湯程度の入浴ならできる湯が沸いていますが、今日はもう帰ろう。
左俣沢の湯花採取跡。またあらためて左俣沢の遡行もやってみよう。
やや緊張感なく歩いていると一服峠を過ぎたところで、「ガサ〜〜ッ!ドンッ!ガサガサガサ〜〜ッ!」とクマが慌ててササの中を逃げて行きました。木登りしながらお食事中だったんでしょう。
最後まで気を緩めてはいけないという戒め。
登山道も近いので、不測の事態にも対応しやすいでしょうね。初級者のトレーニングにも良いと思いますよ。