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預言者伝【番外編18】

2016年04月07日 | 預言者伝関連

●彼(アッラーの祝福と平安あれ)の謙遜:

彼(アッラーの祝福と平安あれ)の謙遜はそれにおける度を超越していました。そのような彼は、何かにおいて物事を区別したり、人々が彼のために立ち上がったり、過去の共同体たちがその預言者たちを湾曲してしまったように彼を湾曲するに至らしめるほどに彼を褒めすぎることをお好みになりませんでした。他にも、しもべ性と使徒性以上の位に彼らによって持ち上げられることもお好みになりませんでした。教友アナス(アッラーの御満悦あれ)はいいました:アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)以上に愛おしい人など私たちにはいませんでした。そのため、私たちが彼がいらっしゃるのを見ても、私たちが彼のために立ち上がることを彼がお嫌いであることを私たちは知っているので、立ち上がりませんでした。(アッ=ティルミズィー)また、「最善の創造よ!」と呼ばれて彼は、「それはイブラーヒーム(アッラーの平安あれ)だ」と言われました。(ムスリム)

 

また、教友ウマル・イブン・アル=ハッターブ(アッラーの御満悦あれ)は言いました:アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)は言われました:おまえたち、キリスト教徒たちがマルヤムの子イーサーを湾曲したように私を湾曲しないように。私は単なるしもべに過ぎない。それゆえ、「アッラーのしもべであり彼の使徒である」と言いなさい。(アル=ブハーリー)

 

教友アブドゥッラー・イブン・アビーアウファー(アッラーの御満悦あれ)は言いました:アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)は奴隷や未亡人の用事が済むまでの間、彼らと歩くことを軽んじませんでした。(アル=バイハキー)教友アナス(アッラーの御満悦あれ)は言いました:マディーナのとある女児は預言者さま(アッラーの祝福と平安あれ)の手を取って、彼を彼女が望むままに連れて行きました。

 

また、教友アディー・イブン・ハーティム・アッ=ターイー(アッラーの御満悦あれ)がアッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)を訪れた際、彼を自宅に招きました。女の召使いが座布団を彼(アッラーの祝福と平安あれ)に渡すと、彼とアディーの間に置き、彼ご自身は地面の上にお座りになりました。この様子を見たアディーが言いました:その時私は思い知ったのです。彼(アッラーの祝福と平安あれ)は王ではないと。

 

教友アナス(アッラーの御満悦あれ)は言いました:アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)は病人を見舞い、葬儀に参列し、ロバにのあり、奴隷の呼びかけに応えられました。

 

教友ジャービル(アッラーの御満悦あれ)は言いました:アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)は(大人数での移動などで)後方で遅れをとりながら、弱者をいたわりつつ進み、その者のために祈りました。

 

教友アナス(アッラーの御満悦あれ)によると、彼(アッラーの祝福と平安あれ)は大麦のパン、匂いが変わったペーストの食事に招待されても、お応えになりました。

 

また次のように伝えられています:私は、奴隷が食べるように食べるしもべにすぎない。奴隷が座るように私も座る。(アッ=ティルミズィー)教友アブドゥッラー・イブン・アムル・イブン・アル=アースは言っています:アッラーの使徒(アッラーの祝福と平安あれ)が私のところに入られた時のことです。私は彼に繊維を詰めた皮のクッションを渡したのですが、彼は地面の上に座られました。そのためクッションは私と彼の間に留まりました。

 

彼(アッラーの祝福と平安あれ)は家を掃除され、ラクダを縛り、家畜に餌を与え、召使いたちと食事を共にし、パン生地を捏ね、市場から荷物をお運びになりました。


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