(今日は、いつもより長文です。)
授業の導入、選択発問で子供の注意を引く。
「自分のことが好きですが、嫌いですか。」
「自分に自信はありますか、ありませんか。」
「どちらか選べた人は、伏せなさい。全員が伏せたら手を挙げてもらいます。」
結果(36人中)。
自分が好き、18名。 自分が嫌い、18名。
自信がある、20名。 自信がない、16名。
子供たちは、この数字を見てそれぞれの反応。でも、以下の気持ちは同じよう。
「もっと、自分を好きになりたい人は手をあげなさい」(全員手を挙げる)
「もっと、自分に自信を付けたい人は手をあげなさい」(全員手を挙げる)
(上記2つは、“教育”の大きな目標だと思う。)
「今日は、そのヒントをみんなに伝えます。」
「まずは、復習です。
“明るいほう”を見るためには、どうすれば良いですか。3つあります。」
「そうです。では、休んだ人もいるので、再度やってみましょう。
前回の記事」
(①目を開ける、②そっちを向く、③適切な距離で見る)
「3つについて、もう少し詳しく考えます。」
「今から、プリントを配ります。
“自分ができること”と、“自分の良いところ”を箇条書きで、
できるだけ、たくさん書きなさい。書けない人は例文を参考にしなさい。」
(3分程度、じっくり時間を取る。)
何個書けたか手を挙げさせる。
どちらか5個以上書けた人が3人。
2,3個づつが10人。
あとは、1つ書けるか、書けないか。
「もっとたくさん書けるように、先生が手伝います。」
(教室にあるスローガンを指さす。)
「みんなは“返事”ができませんか。できるよね。では書いてください。」
「挨拶は?教室移動は?言葉遣いは?後始末は?・・・」(敢えて書かせる。)
(本人の許可を得て)
「○○君は、休み時間に嫌なことがあって泣いていました。
先生が聞くと『大丈夫』と言っていました。
○○君は、自分の問題を自分で解決することができます!凄いよね!!」
等々、たくさん手伝ったあと、発問。
「いま言ったようなことは、何で書かなかったのかなぁ?」
・意識になかった
・当たり前だと思った
・たいしたことないと思った
「そこが重要です!
意識にない→目を開けないと見えない
当たり前→そっちを見ないと見えない
たいしたことない→距離によって見え方が違う」
また、人と比較する必要もありません。
“少ししかできない”→“少しはできる”→“できる”と考えよう。」
「同じようにして、自分の良いところを再度、書いてみてください。」
(すると、随分書けるようになる。どんどんサポートしていく。)
「○○さんは、友だちと仲良くできる。思いやり、優しさがあるんだね。」
「みんなは、笑顔が素敵だね。集中して書くことができるね・・・等々。」
「日頃から、自分のできることや、良いところを見つけてください。
そうすると、自分が好き・自信が持てる、ようになります。」
「それから、もう一つ、大切なことを話します(姿勢を正す)。
自分が好き・自信が付く為には、人から認めてもらうことも重要です。
今から、先ほど書いた紙を交換して、お互い言い合ってください。
○○さんは、こんなことができるんだね。
○○さんは、こんな良いところがあるんだね、と。」
「ペアは自由でいいです。机を前に出して、ペアができたら床に座りなさい。」
(床に座った方が、リラックスできる。何より、距離が近い。)
お互いを褒め合うことで、教室には温かい空気が流れる。
そして、まとめ。
「人のことを褒めると、だいたい自分に返ってきます。
ただし、絶対ではありません。
先生の経験だと、10人中、7,8人は返ってきます!
「日頃から、自分と友だちの“明るいほう”を見て欲しいと思います。」
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前回に引き続き、今回も岡野守也氏から学んだことを実践。
“明るいほう”で、子供たちの“セルフエスティーム”(自尊感情)を高めていきたい。
たまたま居合わせた介助員の方からは、以下のような評価を頂いた。
「素晴らしい授業でした。HIRO先生の引き出しの多さに感動しました!」
褒めて頂き、嬉しく思いました。いつの機会かお返ししよう。
10人中、返ってこない2,3人(暗いほう)にならないように♪