小学教師の雑感・多感

通じるものがあれば幸いです。

ぜひ情報交換いたしましょう。

○○しなさい。

2006年04月30日 | Weblog


今年度は、学年に男の先生がいるので頼もしい。

そして、学ぶべきことも多い。

その方は関西出身で、言葉にに迫力がある。

特に「○○しなさい」という指示の仕方は、とても強い。


私も「○○しなさい」という言葉は使うが、何かが違う。

そこで、よく聞いて比べると、私は「しなさい」の“い(語尾)”が強い。

それに対し、関西弁の先生は「しなさい」の“な(前方)”が強い。


そこに迫力の違いがあるのだと思い、心の中で練習してみる。

すると、つい口に出てしまったらしく、子どもが“びくっ”と驚く。

 「あ、何でもないよ、だいじょうぶ。」

「○○しなさい」の“な”を強く発音することは、効果があるよう♪

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話し上手

2006年04月29日 | Weblog


授業参観・懇談会の次の日。

班の人と給食を一緒にしていると、こんな言葉。

 「先生~、お母さんが先生のことを“話すの上手”と言ってたよ~。

  でも私は、そんな風に思わないけどね~(笑)」


保護者からは“話し上手”と言われ、子どもからは“そうでもない”と言われる。

理想的な形だと、自分では思う。

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子どもに“話し上手”と言わせる → 教師が話し過ぎ・・・だと思う。

“先生、授業が上手~”と言われるのは、とても嬉しい。

今年は高学年担任。話が通じる分、話し過ぎには注意したい。

PTAの役員決め ~鉛筆書きで~

2006年04月27日 | Weblog


PTAの役員決め。

3人は決まるが、残り一人が決まらない。


保護者の言い分はこう。

「ここにいる人たちは、これまで一度は役員を経験した人。
 一度もやったことのない人にもやって欲しい。
 そもそも、授業参観だけ来て懇談会に出席しない人はずるい!!」

批判めいた雰囲気の中、私はこんな冗談で応酬。

「高学年の懇談会は、過去にPTAの役員をすることで入場券が得られるんですね!」

少しだけ場は和らぐが、再度しばしの沈黙。


今度は別の保護者からこんな発言。

「先生が、これまで役員をやっていない人を調べて電話をしてください。」

そうする教師も多いが、できれば避けたい手段だ。


私が困った顔をしていると、勇気ある助け船。

「実は明日3年の懇談会で、友だちと一緒に役員を引き受けようと思っています。

 ここで引き受けたい気もしますが、約束を破るわけにもいきません。」


そこで、私は妥協案を提示。

「それでは、こうしましょう。
 ○○さん、このPTAの名簿に“鉛筆書き”で記入してください。

 この懇談会の後、今日来ていない方々に電話を入れます。
 それでも駄目な時は、友だちに連絡して事情を話してくれませんか。」

そして、すかさず冗談。「ボールペンで書いて頂いても構いませんよ(笑)」


すると、そんな状況を見かねて、ある保護者・・・「私がやります!」 

一同拍手 ~ パチ パチ パチ。


それにしても、授業参観だけて帰ってしまう保護者。

その場にいない人を責める保護者。

「役員なんかやりたくない」と公然と言う保護者。

どうにか、ならないのでしょうか。。。

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気概

2006年04月26日 | Weblog


「懇談会で話したので、みんな知っているかもしれません。

 基本的に5→6年生は、クラス替えをしないで持ち上がります。」


「先生は、どうなの~?」


「先生はどうなるか、まだ分かりません。

 でも、先生は君たちと2年間を過ごすつもりでいます。

 校長先生にお願いするつもりです。」


(子どもたちの反応を充分楽しんでから)

「だから、君たちに“逃げ場”はありません(笑)」


2年間、担任できるかどうかは分からない。

でも、その気概だけは必要だと思う。

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もどかしさ・・・

2006年04月23日 | Weblog


ここ数年、私の学校は全学年クラス替え。

一昨年、5→6年は、担任全員持ち上がりで、クラス替えのみ行う。

すると、“問題児”を隠し合っていたという疑心暗鬼が、担任間で起こる。

結局、6年の先生方はバラバラの状態で、子どもにも少なからず影響を与える。


そして昨年、5→6年の持ち上がりについて、大々的に議論される。

クラス替え・担任替えを、すべきか、しないべきか。
 
 (そこには「5年が落ち着いている」という背景もあった。)

職員会議・子どもからのアンケートでも結論が出ず、学年団での議論が求められる。

当時、3年の担任だった私はこんな風に言う。

 「クラス替え・担任替えは、すべきである。
  なぜなら年度当初に、子どもにも保護者にもそう言ったのだから。

  学年が落ち着いているから、クラス替えをしないというのは、おかしな話。

  いろいろな理由から、クラス替えを待ち望んでいる子・親もいるはず。
  その気持ちを裏切るのは、“契約違反”のようなもの。

  クラス替えをしないのであれば、5年の4月当初に言うべでである。」

結局、私の意見が3年の意見として提出され、学校の結論も同じようになる。


そして、今年。その私が5年の担任となる。

だが、「クラス替え・担任替えをしない」と明言することを抑えられる。

出す予定だった“文章・たより”も出ない。


懇談会の当日、やっとのことで、学年主任からこんな言葉。

 「“基本的にクラス編成はしない”と伝えるように。
  でも課題が出た時には、どうなるか分からないことも付け加えること。
  担任の持ち上がりについては、触れないこと。」


なんだか、やるせない。。。発表する時期も、内容も。

4月当初に「クラス替え・担任替えはしません!」というのが私のイメージだった。


 “2年連続で受け持つことが難しい”

そのくらい、教育現場は大変な状況にあるとも言える。

学年間でしっかり協力し、全員で持ち上がれる状況を作り出したい。

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いろいろな人生…

2006年04月22日 | Weblog


いろいろな事情で、日本にいられなくなった友人がいる。

久々に帰国するとのこと、喜んで再会することに。

なのに、一時間も遅刻。。。


今は夜の海を眺めつつ、携帯から投稿しています。

それにしても、いろいろな人生があるなと思う。

ふと、大好きな詩を思い出す。

灰谷 健次郎 『私の出会った子どもたち』より (たしか…。)


あなたの知らないところにいろいろな人生がある

あなたの人生がかけがえのないように

あなたの知らな人生もまたかけがえがない

人を愛するということは、知らない人生を知るということだ

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年度初めの懇談会 ~勝負の導入~

2006年04月20日 | Weblog


年度初めの懇談会。

授業と同じで、導入に勝負を掛ける。


自己紹介の前に、先に保護者に動いてもらう。

「まずは、机と椅子の高さが適切かどうか、ご確認いただけますか?
 
 子ども達は納得していますが、お手数ですが、念のためお願い致します。」


机や椅子の高さは、実際に座ってみなければ分からない。

これだけで、「来て良かった」という思いになる(予定。無意識的に・・・)。


次に、こんな話をする。

「机と椅子を選ぶ時、子ども達に3つの方法を提示しました。
 
 ①全部同じ高さにする → 班活動がしやすい(昨年の隣のクラス)
 ②前方を低く、後方を高くする → 後ろの人が見やすい(昨年の私のクラス)
 ③自分に適した机と椅子を選び、1年間使う → 座りやすい(一般的?)


 子供たちは、③を選び、現在の机と椅子になった次第です。

 子どもの“納得”は当てにならないこともあります。

 もし、適切な高さでない場合は、後でも構いませんので、言ってください。」


この話で、自己紹介をするまでもなく“民主的な先生”という印象を与える。

長々と自己紹介するよりも、“実際にとった行動”の方が自己を雄弁に語る。

 (まぁ、授業参観の段階で、既に“評価済み”でしょうが。。。)


忙しい中での、せっかくの機会。

少しでも、「来て良かったなぁ」と思って、帰って頂ければ嬉しい。

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年度初めの授業参観 ~勝負の授業~

2006年04月18日 | Weblog



年度初めの授業参観。

“勝負の授業”として選んだのは、“物語バラバラ事件”。

 (“アニマシオン”という手法の中の1つ。)


物語をバラバラに切り刻み(今回は16個)、封筒に入れて渡す。

子供たちは、並べ替えて文章を完成させる。


ルールは3つ、工夫した。

 ①自分のパーツに名前を書き、他の人は触れない → みんなでやれるよう
 ②最初の5分は、無言でやる → ノンバーバルコミュニケーションを学ぶ
 ③できたら、作業中の他のグループを見に行く → 隙間を作らない・見て学ぶ


子供からのまとめの感想。

「始めはみんなの心もバラバラだったけど、出来ていくうちに心も1つになった!」

この発言に、教室が温かい雰囲気になる。

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「この短期間で・・・」

2006年04月17日 | Weblog


週末、学年の先生方と食事に行く。

とても良い関係が築けているので、心強い。

昨年と違って、男の先生がいるのも嬉しい。


帰りに6年目の先輩と2人になり、まじまじと聞かれる。

「(交換授業で入った時など)HIRO先生のクラスは、すでに一体感があります。

 この短期間で、一体何をしたのですか?教えてください。」

色々と手は尽くしたが、「明るいほうへ」の実習(ワーク)は効果的だったと思う。

その場では「ペ・ヨンジュンの物真似ですかね~」と茶化してしまったが(笑)


機会があれば、是非、語り合いたいと思う。

(機会…いつだろう??飲みの席での“教育論”は嫌い。子供の話は好き!!)

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確かに、自分でも驚く位、クラスに一体感がある。授業もやりやすい。
家庭科の先生からも、褒められた。今年は、スタートダッシュに成功した模様。

昨年は、学級崩壊に近い状況からのスタートで、だんだん落ち着いていった。
「今年はその逆??今がピークで、だんだん…」なんて不安も。。。
でもきっと、もっと“明るいほうへ”進むだろうとも信じている。

明るいほうで・・・

2006年04月16日 | Weblog



  (今日は、いつもより長文です。)

授業の導入、選択発問で子供の注意を引く。

「自分のことが好きですが、嫌いですか。」

「自分に自信はありますか、ありませんか。」
 
「どちらか選べた人は、伏せなさい。全員が伏せたら手を挙げてもらいます。」


結果(36人中)。

 自分が好き、18名。 自分が嫌い、18名。
 自信がある、20名。 自信がない、16名。

子供たちは、この数字を見てそれぞれの反応。でも、以下の気持ちは同じよう。

 「もっと、自分を好きになりたい人は手をあげなさい」(全員手を挙げる)
 「もっと、自分に自信を付けたい人は手をあげなさい」(全員手を挙げる)

   (上記2つは、“教育”の大きな目標だと思う。)

 「今日は、そのヒントをみんなに伝えます。」


 「まずは、復習です。

 “明るいほう”を見るためには、どうすれば良いですか。3つあります。」

「そうです。では、休んだ人もいるので、再度やってみましょう。前回の記事」 
 (①目を開ける、②そっちを向く、③適切な距離で見る)


 「3つについて、もう少し詳しく考えます。」

 「今から、プリントを配ります。

  “自分ができること”と、“自分の良いところ”を箇条書きで、
  できるだけ、たくさん書きなさい。書けない人は例文を参考にしなさい。」

 (3分程度、じっくり時間を取る。)


何個書けたか手を挙げさせる。

どちらか5個以上書けた人が3人。
  
2,3個づつが10人。

あとは、1つ書けるか、書けないか。


 「もっとたくさん書けるように、先生が手伝います。」

 (教室にあるスローガンを指さす。)

 「みんなは“返事”ができませんか。できるよね。では書いてください。」
 「挨拶は?教室移動は?言葉遣いは?後始末は?・・・」(敢えて書かせる。)

 (本人の許可を得て)
 「○○君は、休み時間に嫌なことがあって泣いていました。
  先生が聞くと『大丈夫』と言っていました。
  ○○君は、自分の問題を自分で解決することができます!凄いよね!!」

等々、たくさん手伝ったあと、発問。

 「いま言ったようなことは、何で書かなかったのかなぁ?」

  ・意識になかった
  ・当たり前だと思った
  ・たいしたことないと思った 

 「そこが重要です!

  意識にない→目を開けないと見えない
  当たり前→そっちを見ないと見えない
  たいしたことない→距離によって見え方が違う」

  また、人と比較する必要もありません。

  “少ししかできない”→“少しはできる”→“できる”と考えよう。」

 「同じようにして、自分の良いところを再度、書いてみてください。」
  (すると、随分書けるようになる。どんどんサポートしていく。)

 「○○さんは、友だちと仲良くできる。思いやり、優しさがあるんだね。」

 「みんなは、笑顔が素敵だね。集中して書くことができるね・・・等々。」

 「日頃から、自分のできることや、良いところを見つけてください。
  そうすると、自分が好き・自信が持てる、ようになります。」

 
 「それから、もう一つ、大切なことを話します(姿勢を正す)。
  自分が好き・自信が付く為には、人から認めてもらうことも重要です。

  今から、先ほど書いた紙を交換して、お互い言い合ってください。
  ○○さんは、こんなことができるんだね。
  ○○さんは、こんな良いところがあるんだね、と。」

 「ペアは自由でいいです。机を前に出して、ペアができたら床に座りなさい。」
  (床に座った方が、リラックスできる。何より、距離が近い。)

お互いを褒め合うことで、教室には温かい空気が流れる。

そして、まとめ。

 「人のことを褒めると、だいたい自分に返ってきます。
  ただし、絶対ではありません。
  先生の経験だと、10人中、7,8人は返ってきます!

 「日頃から、自分と友だちの“明るいほう”を見て欲しいと思います。」

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前回に引き続き、今回も岡野守也氏から学んだことを実践。

“明るいほう”で、子供たちの“セルフエスティーム”(自尊感情)を高めていきたい。

たまたま居合わせた介助員の方からは、以下のような評価を頂いた。

「素晴らしい授業でした。HIRO先生の引き出しの多さに感動しました!」

褒めて頂き、嬉しく思いました。いつの機会かお返ししよう。

10人中、返ってこない2,3人(暗いほう)にならないように♪