小学教師の雑感・多感

通じるものがあれば幸いです。

ぜひ情報交換いたしましょう。

高エネルギー

2011年04月29日 | Weblog

妻の姉と10ヶ月の甥は、福島の郡山にいる。

原発からは、5,60キロということで、まだ「安全」な地域。

しかし、自主的な「屋内待機」状態は続き、精神的にまいっていた。

そこで、我が家にいったん避難。結局、半月ほどで福島に戻った。



原発は怖い。特に、子どもへの影響が。

親になった今、心からそのように思う。


持続可能な国づくりの会の運営委員会でも、原発について議論したことがあった。

その結果、脱原発という方向性は、はっきりと共通認識を持てた。

しかし、原発という「高エネルギー」の問題に本格的に足を踏み入れる前に、やるべきことがあると考えた。

その最たるものが、持続可能な国づくりの会の『理念とビジョン』の広報・深化・内在化。


しかし、福島であのような事故が起こった今、脱原発の声をあげていく必要があると考える。

2月に運営委員長となった、岡野守也氏が、会のブログで原発について述べている。

 ●いまさらながら「地震列島に54基の原発」の恐怖

 ●風力発電という希望


国内に54基ある原発の恐怖。しかし、環境省の発表によれば風力で40基分はまかなえるとのこと。

残りの14基をどうするか。現実味を帯びた議論になる。

そして、その議論をすると同時に、廃炉とする手を打っていく必要があると考える。

しかし、「原発」をそれだけの問題として見るのでなく、トータルな社会問題として見ていく必要もある。

その視点は、持続可能な国づくりの会の推進者の一人、小澤徳太郎氏のブログに詳しい。

特に「原発をなくすだけなら、スウェーデンの“脱原発”は簡単」という内容には、うなずくところが大きい。


今となっては、

「なんで、こんなものをつくってしまったんだろう。」と思うのは当たり前。

「未来の子どものために、クリーンで安全なエネルギーを。」と願うのも当たり前。

そんな当たり前の思いや願いを結集させ、実現していくことがこれからの課題であることは間違いない。


0歳児2人の親に・・・

2011年04月20日 | Weblog
年度初めの懇談会。まずは、学年合同で実施する。

その時は、明るく「8ヶ月の子がいまして・・・」と子育て体験を交えての自己紹介。


その後、クラスごとの懇談会の時は、暗いトーンで入る。

「私事にて恐縮ですが、妻の姉(私にとっては義理の姉)と10ヶ月の子(甥)が、福島より我が家に避難して来ました。先ほど話した通り、私には8ヶ月の娘がおり、0歳児同士が刺激しあって大変な日々です・・・。
 
 皆さん、これまでの子育てには、それぞれの事情で、それぞれのご苦労が、あったことと思います。しかし、そんな苦労があったからこそ、子どもを大事に扱いたいと強く思うのではないでしょうか。
 
 大事な子ども達を陰ながらサポートする、そんな仕事があります。
 PTAの役員です(笑)。ぜひ、立候補をお願いします!」

保護者からは、笑いとともに、「先生、うますぎる!」の声。

そんな和やかな空気の中、スムーズに役員も決まりました。


福島から避難してきた義理の姉と甥も、いったん帰郷した。

半月あまりの共同生活は、本当に楽し疲れた。

福島原発の安定化を切に切に願います。

真っ白な手紙・・・

2011年04月07日 | Weblog
今年度は2年生の担任に。

まだ2日しか顔を合わせていないが、とにかく可愛い。


学級通信の一部を載せます~~真っ白なお手紙~~

出会った次の日のことです。ある子から、折ってある折り紙をもらいました。表には「○○○○先生へ」と書いてあります。私は、手紙をもらったのかと思って、「後で見るね、ありがとう」と受け取りました。放課後、開けてみて、びっくり。中は白紙でした。そして気が付きました。その子は、私に「手紙」をくれたのではなく、折り紙という「作品」をプレゼントしてくれたのだと。子どもの気持ちを理解することができずに申し訳ない気持ちがしました。それと同時に、「まだ始まったばかりなので、今はこの“手紙”といっしょで“白紙”の状態。この白紙の紙が、思い出でいっぱいに広がるような1年にしていきたいな。」と思いました。
 そんな思いを込めて、学級通信を「ミルキーウェイ」としました。私が小学校3年生だった時の学級通信と同じ名です。その時、担任の先生がどんな話しをしていたかは覚えていませんが、「天の川は、牛乳のような色に見えるんだよ。だから、ミルキーウェイと言うんだよ。」と言っていたのは鮮明に覚えています。
 一見、乳白色で塗ったかのような淡い一本の先(白紙)。しかし、じっくり見ると、そこには無数の星や銀河が存在する。子ども達の思いをしっかり受け止め、“かがやき”をじっくり見ていけるようにしていきたい。そんな思いで、今日もらった「手紙」を自分の部屋に飾っておきました。