PLANET LULU GALAXY!

ルルの日記

切ない本能の慟哭 P J HARVEY “SHEELA-NA-GIG”

2007-02-20 00:45:43 | 音楽
また、しばらく実家に帰ってました・・
喧嘩で、インターネットの回路をダンナさんに切られちゃったのと、実家に帰ってからも、母のパソコンが故障中でNETはしばらく見ることが出来ませんでした・・泣
(いくつかコメントをさせていただく予定があったのですが・・。)

実家では、置いてあった自分のCD、カーディガンズ(アルバム「LIFE」の中の“カーニヴァル”をラウンドして聴く。)原田知世(「I could be free」の中の曲“ロマンス”をラウンドして聴く。)、ハイポジ「GLUON」、「君の声は僕の音楽」、スザンヌ・ヴェガ「SOLITUDE STANDING」、マリリン・モンローの“とあるディスカウントストア”で買ったベストアルバムなどを聴いていた。後は、次兄の置いていったCD、エルトン・ジョンのベスト盤(“ユアソング”をラウンドして聴く。)、あと、CD-Rに焼いてあったデヴィッド・ボウイベストも・・・。

それと、もう1枚。今も激しく頭をラウンドしている曲。
20歳の時に、前知識の無い状態で、打ちのめされた...撃ちぬかれた一曲。
BEAT UKでこの曲がかかっていて、ひと聴き惚れ。
パティ・スミス以来の衝撃。
もしかしてパティ以上に・・・。
そこに私の進むべき姿が観えたという錯覚を覚えたくらい。

PJ Harvey-“SHEELA NA GIG”
↑ギターを掲げ、真っ赤な口紅で文明が進化した後の女性性を歌い上げる。それは背徳であるか?神の使命によるものか?(ちょっとばかり憑依型になってるルル...)

PJ Harvey - SHEELA NA GIG live

↑ライヴ版“SHEELA NA GIG”。胸がはだけてても漂うストイズム。

Dry
PJ Harvey
Too Pure/Indigo

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PJ HARVEY1992年リリース「DRY」。音による生命の刻印とも言えそうな震えが来るような曲の数々!
なかでも私が今回ラウンドして聴いていた“SHEELA-NA-GIG”という曲は特に凄すぎる・・!!

(やっば...書いてて著しく興奮してきてしまった。。)

社会派音楽ブログMuse on Music.を運営されているmuseさんが昨年の5月に、〈女声ボーカル・オリンピック〉というエントリを書かれていたけど、その時に私はコメント欄でPJ harveyのことを(勝手に細かくカテゴリー分けして。。)パンク/Newwaveというジャンルでの私的銅メダル女性ヴォーカリストとして挙げてしまったのですが・・・。ヤヴァイ、改めて聴いてみると、やっぱり、1番好きかも・・。

よく比較される70年代ニューヨークパンクの女王、パティ・スミスとPJ HARVEY(ポーリー・ジーン・ハーヴェイ)の違いはパティが、たびたび周囲の音楽仲間の男性との恋を創作の糧としていたのと比べて、ポリーは音楽活動を続けて行く上で、周囲の男性と恋に落ちることはいっさい無く、まるで、頑に自分を閉ざし、何かを守っている風にも見えたという。
この前図書館で彼女について「周囲はそんな悪い人ばかりじゃないはずだよ。ポリー」と語った女性評論家の評を目にして、真空状態で創作活動を続けた女性アーティストのストイズム、そして、痛々しさに、私はその場所で感慨深い面持ちで彼女に思いを馳せた。
その彼女がコラボレーション相手のオーストラリアの変態男ニック・ケイヴと付き合っているという情報を聞いた時は、周囲や(私を含めた)リスナー達はさぞ驚いたものだっただろう(ですよね?)
だいぶ前に書いた、2人の露出狂が・・という私の文を思い出しますが・・(^_^;)
(・・もうポリーとニック、とっくに別れたのかな・・?情報求む。)
そして、2000年発表のアルバム「Stories from the City, Stories from the Sea」では、ポリーはトム・ヨークともコラボレーションを果たしています。(彼と恋愛関係になったかどうかは??だけど・・。)

“SHEELA-NA-GIG”の歌詞は、切ない本能の慟哭とも言えそうな(私が持っているCDは輸入盤なので、歌詞カードは無いのですが、かなりきわどい歌詞であるというのは雰囲気で伝わります。“「私の~~を見て」”。)痛々しい内容。ポリーはキリキリとした緊張感をはらみながらそれらの言葉を唸りながら絞り出す。
一人の女性の、性欲とは別の次元の生存欲、女性という性に生まれたことの疑問に対する身じろぎ、あがきのようなものを感じる。
そしてそういった彼女の創作スタイル、姿勢は私にとって(20歳頃から)少なからず共感できるものだった。

(・・この記事、もしかしてドン引きだったらごめんなさい。。
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5 コメント

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分からない・・・ (guitarbird)
2007-02-20 13:07:25
こんにちわ、guitarbirdです
そうだったんですか・・・
この記事自体に引いたりは決してしないですが、
申し分けない、P.J.Harveyって、MTVをよく観てた頃にかかってたのを
ちょっと聞いたことがある、くらいで、曲はまるで思い出せません。
しかも、記事を読んで今、誰かと勘違いしている気がするし・・・
なので多くは語りません。失礼ですし。

カーディガンズは2枚目のアルバムが大好きでした。
過去形になっているのは、もう8年くらい聴いてないから・・・
90年代については、やっぱりより年をとってから聴いたせいかな、
特に好きなアーティストいくつか以外は、まだ振り返って聴こう
とは思えないんですよね。
若かった80年代だと、最近は、当時聴いてなかったけど知ってるのを
より積極的に聴こうと思えるようになったんですが。
あ、長くて引いてしまいましたでしょうか・・・すいません。

追伸
エルトンのそれにTake Me To The Pilotは入ってるでしょうか・・・?
返信する
ギタバさま、お返事が大変遅くなりました・・m(__)m (ルル)
2007-02-22 18:40:52
いつも、こういった激しい感じの記事にドン引きにならずにコメントを付けていただいて、ホントホント感謝しております・・

まず、追伸からお答えしちゃうと、

http://www.amazon.co.jp/Elton-John/dp/B000001EG6

↑コレを聴いてました・・(貼付けられたかな・・?)

次兄とは、音楽の話をそんなにしなかったけど、兄を見て音楽を聴き始めたわけじゃないのに、途中で聴くものが似通ってくる・・というのがなんだかフシギな気がします。。
次兄の部屋には他にマーヴィン・ゲイ、スティービー・ワンダー、何故か今井美樹..(笑)etc.がありました・・。
あとはおそらく彼がベースを学び始めた初期の神様だったであろう、ジャコ・パストリアスとか・・。

>P.J.Harvey

トーリ・エイモス辺りが好きな人が聴いてる感じ・・とNET上にありましたが・・
私はトーリ・エイモスは聴かずにPJ ハーヴェイが好きです。。

>カーディガンズは2枚目のアルバムが大好きでした。

以前、お話ししましたよね・・

>90年代については、やっぱりより年をとってから聴いたせいかな、
特に好きなアーティストいくつか以外は、まだ振り返って聴こう
とは思えないんですよね。
若かった80年代だと、最近は、当時聴いてなかったけど知ってるのを
より積極的に聴こうと思えるようになったんですが。

私は(このブログは)、最近特に90年代を回想するような傾向になってきてますが。。
一番私にとってリアルタイムで熱い時代だったので。。
でも、これからは60年代も70年代も、80年代も、00年代はちょっと無理かもしれないけど。。
多岐に渡ってやっていこうと思っております~・・
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エルトン・ジョン... (ルル)
2007-02-22 18:42:24
ベスト盤・・ではなく、デビュー盤だったみたいですね。。
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入ってますね! (guitarbird)
2007-02-22 22:01:57
ふたたびguitarbirdです
デビュー盤ということは、入ってますね、その曲!
印象に残らなかったでしょうか・・・
実はYour Songが苦手なのです、私は・・・
返信する
ギタバさまへ☆ (ルル)
2007-02-23 11:13:17
>デビュー盤ということは、入ってますね、その曲!

あっ、3曲目に入ってますねぇ・・

>印象に残らなかったでしょうか・・・

今度家に帰ったら、も一度注意して聴いてみます。。
時節が合ったら、ガツーーンと響いてくるかも・・

>実はYour Songが苦手なのです、私は・・・

あぁ~・・
museさんとこの、エルトン・ジョンの記事へのコメントでそうおっしゃってましたよねぇ・・

私にとっては、すごく思い出深い曲なのです・・
長兄の結婚式の時に、長兄と奥さんがこの曲をエレキギターとピアノで演奏したのですよね・・
それがとても美しく調和のとれたシーン(?)ですごく感動しました・・
長兄とお姉さんは喧嘩するときには猛烈な喧嘩をする・・との友人のスピーチがあったから余計に。。
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