「ＳＣＯＯＰ」という福山雅治主演の日本映画を見る。腕のいい写真家がやさぐれてパパラッチ的写真家に堕ちたところ、二階堂ふみ演ずる新人と組んだことに拠り徐々にかつての情熱を取り戻す、といったお話。随所に最近の日本映画に見られる「それはないよ」的部分がちりばめられている。二人の名前も、都城静（これが福山）行川野火といった如何にもの名前。なんだかねえと思ってしまう。主人公のやさぐれかたも、ハリウッド映画でゲイリーオールドマン辺りがやればぴったりだが、それを今や可愛い中年といった感じの福山がやるとやや無理がある。一生懸命やってるのは伝わるが。
全体としては、日本映画によくある嘘っぽさを感じるテレビドラマとさして変わらない印象。それと気になるのは、福山人気の下落に伴う集客力の変化。この映画も殆ど話題にならなかったと思うが、本人は役者としてこの先もやってきたいのだろうか（正直興味はないが）。
