制服姿の警官が矢鱈目立った町の様相をTVカメラは伝える。
差し詰め西部劇、タンブルウィード・回転草が風に吹きすさびゴーストタウンと化した小さな町で無法者たちを迎え撃つ保安官、そんな場面だろうか。
風光明媚な伊勢志摩で行われたサミット、この間、観光地として大きな打撃だろうと思っていた。
が、朝日によれば2万3千人態勢で警備をしたらしい。
そうか!他人の懐を計算しても仕方がないが、算盤を弾けば彼らの宿泊代だけで十数億円ほど、諸々加えれば凄いお金が地元を潤したンだ。
そしたら、なんの其れ式、毎日のデジタル版を開けば、サミットの予算総額は600億円、そのうち警備関連は340億円なのだそう、素人計算のウン十億円なんてチャラいと嗤われそう。
地元の三重県の負担は60億円弱、その財源は9割が県債、サミット関連の税収で賄えればいいのだろうけど、朝日は 「後世に負担が残る」との知事のコメントも伝える。
まさか大統領や首相、関係閣僚などの、ご令室様ご同伴の年一回の慰安旅行じゃないだろが、それにしても豪気だねえ。
豪気と言えば、都知事さんのロンドン・パリやら、ソウルやらへの金魚の糞を引き連れての大名旅行。
彼、「ちゃちなホテルに泊まっていて要人が会ってくれますか」と態度でっかくコメントしたらしい。
ビジネスホテルに泊まってたって会う価値があると思えば会ってくれるだろうし、「ちゃちなところに泊まっているから会わない」というのならば、そんな人と会ったって仕方がないと思うんだけど、これって、小賢しくも語るに落ちると言うのかな?
空から1万円札が降ってくる都税という料理に、集(たか)りというスパイスをまぶした “ 使わな損定食 ” がことの外お好きと見える知事さん、それって例の号泣県議とそっくりじゃない?
えっ、知事さん方が何枚も上手、格が違うだって、ご尤も。
金銭疑惑で辞めた前知事が清廉に見えるほど、<まめ>に領収書を集める彼ってやっぱ凄いねえ!
そんな知事や金魚の糞、おっと取り巻きさんだ、その彼らが大部分は 「法律的には適正!」と主張して憚らぬ都庁辺りにも、皐月・五月の爽やかな風が吹きわたったンだろなあ。
町いたるところ「皐月」乱舞の態(たい)だけど、花屋さんの店先には真夏を彩る 「ハイビスカス」も咲き競う。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1138