毎朝8時に始まるNHKの朝の連続ドラマ、時計代わりに視聴されている方もあろう。
この朝の連続ドラマで、ある部長のことを思い出した。
彼、昼の休みになると、そそくさと食事を済ませ、職場のTVの前で朝の連続ドラマの再放送に目を凝らし、耳を傾けるのが日課。
そしてドラマが終わり、午後の仕事に皆が席に着く頃、会議等の予定でもない限り何時の間にか居なくなり、終業時になっても誰もそのことに気付かないのである。
たまに、彼の上司が仕事で呼びつけたりした時に、「あゝ、今日も居ないんだ」と気付くのである。
ここまで読んで、「嘘だろう?」と思われる向き、多いと思う。
書いている当人が、「フィクション?」と思わないこともないからそうとられても仕方がない。
が、些か誇張するところはあっても事実なのである。
この春先、その彼と西宮北口駅でばったり。
リタイアして10年近くなる彼、現役時代に消耗していないだけに矍鑠と、「これから蕎麦打ち教室へ」と言う。
去りゆく彼の背中、「仕事でストレスためてどうするの!」と言っているよう、ひとつの生き方ではある。
話は変わってカタリナ 、この朝の連続ドラマに限らず、TVを余り視ることがない。
ところが、どういう風の吹き回しか、「ゲゲゲの女房」は別のようだ。
単純にストーリーを楽しんでいるのか、主人公たちと重なる時代もあり、越し方を重ね合わせているのかその理由は知らないが、この風景、我が家にとって珍なることなのである。
そういえば今年の夏、豪雨に続き94年来の猛暑に見舞われ疲弊仕切りだ。
この異常気象、誰かさんが朝の連続ドラマを視るからだなんて・・・、「そんなことないよね!」
最近、見かけることが多い藤に似た写真の花、「デュランタ」といい、秋にはオレンジ色の実をつけるらしい。
この花、ローマ法王の侍医で植物学者でもあったデュランテスさんに由来するともあり、面白い。
そんなこんなで、葉月・8月はゆく。