パパと呼ばないで

再婚した時、パパと呼ばないでくれと懇願した夫(←おとうさんと呼んで欲しい)を、娘(27)「おやじ」と呼ぶ。良かったのか?

教育方針

2010年10月06日 | 子供ネタ
10月6日(水)晴れ

先週だったか、夜10時近くなった時に、同じマンションの張さんから電話。
ロビン君の、明日提出する宿題用の資料をメールするから、プリントアウトしてくれないかとのこと。
彼女のお宅にはプリンターがないので、時々依頼されるのである。
で、届いたデータをプリントし、彼女が降りてくるのを待ちながら、何気にそのプリントに目を通す。
「蚕を食べる」というテーマで、蚕を食べることのメリットやら、食べ方やらが書いてある。
『蛹』なんて漢字が出てきて、思わず夫に「これ何て読むんだっけ?」と聞いたくらいだ。(さなぎです・・・)
  蚕の蛹を食べる習慣は日本だけでなく中国や韓国にも存在しています。とか
  昆虫食の目的でもある『タンパク源の確保』が考えられます。とか
  蚕の蛹は「蛹3個で卵1個の栄養」と言われるほどの栄養を持っています。とか
  蛹は、醤油と砂糖で煮付けて佃煮にして食べるのが一般的な食べ方です。などなど・・・
ロビン君は小学三年生である。
そういえば、このくらいの頃、蚕について勉強してたよねえ~
以前パートしてた○文教室で、男の子が嬉しそうにビニール袋に入れた蚕を見せてくれたことがあった。
ここで、考える・・・
もしかして、ロビン君は、「蚕の食べるものについて調べなさい」という宿題を
「蚕を食べることについて調べなさい」というふうに勘違いしたのではないか。
流暢に日本語をしゃべる張さん一家ではあるが、時々???なところもあるし、
ましてや、ロビン君はまだ3年生。
ビミョーな助詞のニュアンスを聞き違えたのではないか。
降りて来た張さんに聞いてみる。
n「ずいぶん難しいこと調べたのねえ~でも、もしかしたら、蚕の食べるものを調べるんじゃないの?」
張さん、にやりと笑って「今、蚕の勉強してます。蚕について何か調べてこいというのが宿題で、
蚕の食べるものとか、育て方とかは、みんな調べるだろうと思います。
だから、誰も調べないであろうことを調べました。
さすがにこの文章のままでは難しいので、今からフリガナをふります。」
いろんな意味で感心した。
ワタクシもピント外れなとこはあるけど、そこそこ教育熱心なほうだと思う。
もし、蚕の宿題が出たら一緒になって調べるような気がする(算数の宿題には興味がないけど)
でも、3年生程度のレベルのものにすると思う。
ここが、張さんとワタクシの違いだなあ。
ワタクシは、子供が大体何年生だから、という基準にあてはめて、それに見合ったものにする。
しかし、張さんは、3年生だろうが何年生だろうが、とにかく、人と違ったこと(人より優れたもの)ということにポイントをおく。
容赦ない。
ワタクシは、甘いのかなあ~と思ったり、あるいはこれは日本的思考かなあと思ったりする。
高校受験の頃、張さんは王くんにつきっきりで入試対策をした。
ワタクシは、塾に一任していた。
我が娘の塾を紹介し、王君は一度体験授業も受けたが、張さんが「あの程度の勉強を習うくらいなら、私が教えられます。」
その後、彼女が「毎晩麺棒を持って勉強させてます。」と言うのを、おもしろい冗談だと思ったら、
ホントに麺棒で叩きながら教えているらしく、
「私は親から竹の棒で叩かれながら勉強した」
ひ~~~~っ!!!
少しはわが娘にもハッパかけねば!と思い、「王君、麺棒で叩かれながら勉強してるらしいよ!」と言うと、
娘ゲラゲラ笑って「張さんって、おもしろいねえ~
綿棒で叩くだなんて、痛くもかゆくもないじゃん!」
母「・・・こいつ、耳掃除の綿棒しか知らんのか・・・」
麺棒持ってきて、尻を叩いちゃろうか!と思った記憶がよみがえる。
もともと視野がグローバルな人ではあるが、
王くんの進路も「日本の大学に入れることは考えていません」とキッパリ。
ロビン君も、毎日学校の宿題とは別に、英語の書き取り(?)をさせられてて
「どうして僕だけ?クラスのお友達は、まだ英語の勉強してないよ」と口をとんがらせていたが、
「きみは、またいつ日本を出ることになるかわかりません。
その時に、英語の読み書きが堪能じゃなかったら困るでしょ!」
インドネシアから転校してきたばかりの頃、カタコトの日本語の王君を区立の中学校へ放り込み、
それから一年少しで、いわゆる難関と言われる某都立高校へ合格させ、
彼女の、子供たちへのハードルはどんどん高くなっていくように思われる。
おべんきょだけではない。
家の中のことも分担させてて、王君は、夕食後、茶碗を洗う係だ。
国民性の違いなのか、はたまたワタクシが甘いのか。
ワタクシが甘いんだな。
そんなアマアマで育てた我が娘、
今朝も遅刻ぎりぎりの時間に家を出たかと思ったら、駅から電話をしてくる。
「定期券が昨日で切れてた~お金一円も持ってないの。どうしよう。」
母は、部屋着のまま、帽子を目深にかぶり、はだしにつっかけで、もちろんすっぴんで
チャリを走らせました・・・
「何が起きるかわからないから、お財布はいつも持ち歩きなさいって言ってるでしょ!」と怒鳴りつけながらお金を渡し、帰宅する。
駅に向かう時は急いでたし、あせってたし、同じ方向だから気にならなかったけど、
家への帰り道は、駅へ向かう通勤着の方たちに向かってチャリを走らせるわけで、
かなり恥ずかしかった。
何が起きるかわからないから、朝起きたらきちんと着替えて化粧ぐらいしなさいっ!と自分に怒鳴りたい気分・・・
でも、娘に甘く、自分にも甘いワタクシは、変わらないんだろうなあ~
(オレにも甘くしてくれ!夫心の声)
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8 コメント

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アマアマな母 (pot@mom)
2010-10-06 18:27:53
アマアマに育ってしまった息子が
教育実習でこういう意識の高い親子さんと出会わないことを祈るばかりです…(笑)

それにしても 私の知っている張さん(次男が小学生の頃の同級生)も
保護者の職業欄に「調理師」とあったのですが
(当時はまだそういう個人情報満載のクラス名簿が普通でしたので)
よく聞くと nさんも大好きなT大学に留学しておられたとのことでした。
友達のお隣に住む張さんも、家では日本語話さないルールがあったそうです。

それに比べ なんと情けない我が家の息子たち…ではなく それを製造した母かと嘆く今日この頃…です。
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アマアマな母2号。 (chibi-pooh)
2010-10-06 19:45:52
情けない息子たちを作ってしまった母であります(笑)

日本に住む外国人の方は
ホントにがんばっている方が多いと思います。
。。。あまり身近にいませんが(^^;)

それに比べ
日本の母の甘いこと甘いこと(笑)

もちろんキリリとしたご家庭も多々あると思いますが

類友となるのでしょうか?
なぜかあたしの周りには
アマアマな母たちばかりでございます(笑)
返信する
アマアマな母3号 (koko)
2010-10-06 22:45:15
子供が出来る前までは私の母国語の日本語くらいはきちんを教えるべきよ!と偉そうに言ってたのに、現段階で大失敗しております。夏に日本に帰り私の両親とうまくコミュニケーションがとれないのを見てるととんでもない親不孝なことだと痛感するのですが、異国で他国語を維持するのは難しい。特に結婚相手が同じ言語でない場合。(出たっ!言い訳。)でもこちらで永住組なのに子供に日本語補習校などにも通わせて、きちんとバイリンガルなお子さんもいます。そんな親御さんに脱帽! nさんの文面内の張さんも半端ないですね。爪の垢でももらっておいてください。煎じて飲みますので。
しかし私のレベルってアマアマでなくダメダメの母ですなぁ...
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アマアマな母4号 (n)
2010-10-07 08:34:30
♪pot@momさんへ♪
お会いした時、pさんが「私、ずっと、おつうのハードルを下げてきた。」とおっしゃったのがとてもツボにはまりまして、
こういうところが似てるのよねえ~と思った次第です。
ワタクシも、娘のハードルを下げてきたなあ~

*chibi-poohさんへ*
これは、日本人母の特性と思っていいでしょうか。
ワタクシのブログを読んでいる方が10人いるとして、そのうちの3人がアマアマな母。
これはかなりの比率です!(・・・何の説得力もない・・・)

♪kokoさんへ♪
里帰りされた時の、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんたちの会話(というか、意思疎通手段)のぎこちなさを勝手に想像してにやりとしてしまいました。
そうそう!張さんちのお母上は、彼女がヨーロッパ人と再婚されたのを機に英語のお勉強を始められた。
脈々と受け継がれて行く『学習意欲』というDNA・・・
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民族性 (paru)
2010-10-07 11:15:50
民族性は大いにあると思いますよ。
日本はどこにも侵略されていない歴史がありますから、独自の文化が残っている珍しい国だと思います。

食の歴史から見てとても納得するのですが…農耕で稲作文化というのはかなり特色があります。
寒冷地だと小麦を栽培しますがは連作ができません。(3年に1回くらい循環して育てるらしいです)
小麦は米に比べて栄養素的に劣りますしそれも採れない地域もありますから、補食が必要です。
で、放牧して肉、となります。
放牧するのも小麦も稲作に比べてはるかに広大な土地を必要としますから、必然的に勢力を広げないとやっていけません。
小麦は栽培にあまり手間がかからないそうですから、1つの土地にこだわらない民族性はそのようなところから生まれてきたのでは?と感じています。
日本はほとんど山地ですから、田んぼにして水資源を確保しないとやっていけませんし、稲作には北限の地域でまめに労働しないと育たないし、集団で協力してやっていかないと成り立たないと思います。
昔は使い古した和紙まで食べていたそうですし、灰(肥料になる)まで捨てなかったのは日本人だけだとかー。
発酵食品とか他国に行かなくても何とかやっていける知恵が極めて発達していると思います。
勢力を広げることで生き残ってきた民族とは同じようにやっても勝てないだろうし、それぞれの特性を生かしてやればいいのではないかなと思っています。
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アマアマな母5号 (まるこ)
2010-10-07 12:51:45
はははっ 私もがみがみやってますけど、やっぱりアマアマだなとこちらを拝見して痛感。
あれほど嫌がってたゲーム機もついに昨日購入してしまいましたしねぇ…

うーん、でも国民性ってのはあると思いますよ。
他の国の方は個性を大事にしますし、競争意識も高いですもん。
日本は横並びで控えめにするのが美徳と教えられ、下手に自己主張したりすると浮いちゃいますからね…

どちらがいい悪いというよりは、親が子供をどう育てたいかということが大事なんでしょうね。
うちはもちろん典型的な日本人家庭ですから、アマアマ万歳です(笑)
(以前ばっちり海外に住んでいたのにねえぇ…)
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paruさんへ (n)
2010-10-08 19:14:45
欧米の方々は、髪顔かたちが明らかに違うので、国民性の違いがわかりやすいですが、
中国、韓国など同じアジア系民族だと、ついつい同じ感覚を持ってると思いがちになります。
しかし、島国と大陸系、やはり違いがあって当然ですね。
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まるこさんへ (n)
2010-10-08 19:24:47
まるこさんの教育熱心さにはいつも感心しております。
特に、ぼくちゃんの習い事に関しては、彼の性格等を熟慮しながら、いろいろなことに挑戦させるチャンスを作ってあげる。
送迎とかも大変そうだなあ~
そのうえ、ジャグリングは、まるこさんも一緒に練習をはじめてらっしゃる。
すばらしいです!
そして、和室のふすまを『まるこさん』が破ってしまうあたり、大笑いさせてもらいました。
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