温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

和琴半島 奥の湯(旧展望台下の湯)

2012年10月07日 | 北海道

温泉の宝庫、屈斜路湖の和琴半島です。


 
アブラ臭が漂うおなじみの露天風呂は今回スルーします。


 
湖岸に沿って反時計回りに散策路を歩いて…


 
拙ブログの開設初期に取り上げた「和琴共同浴場」を通り過ぎ、途中で右にそれる踏み跡に入って、笹を踏み分けながらどんどん先へ進んでいきますと…


 
使われなくなった古ボケたベンチの下に、はいはい、ありましたね、岩でしっかりと組まれた露天風呂「奥の湯」が。


 
湖岸に下りるロープがありますけど、大した高さじゃないので、別に使わなくても問題なく下りられました。


 
崖側の岩の隙間から温泉が湧出しており、温度計をさしてみたら45.6℃でした。なかなか良い湯加減じゃありませんか。


 
でも湯舟では34.8℃まで下がっています。外気の影響で冷めちゃったのか、岩の隙間から湖水が浸入しちゃっているのか、はたまたその両方なのか。お湯の特徴としては、見た目は少々橙色を帯びた貝汁濁りで、金気の味と匂い、そして土類系の知覚が感じられました。これは半島付け根の露天風呂や共同浴場、またオヤコツ地獄の温泉とは異なるものであります。和琴半島って湖に突き出た小さな出っ張りにもかかわらず、そこで湧く温泉はそれぞれが異なる泉質を有しているところが非常に興味深いですね。



さて入浴です。35℃に満たないお湯はやっぱりぬるいですね。ちょっと身震いしてしまいました。また場所柄、底には腐った落ち葉などがたくさん沈殿しており、一見すると上澄みで綺麗なお湯に見えますが、中へ足を突っ込むだけで忽ちそれらが舞い上がり、体を沈めると全身が腐葉まみれになってしまいました。でも野湯ですからこの程度は致し方ないことですし、舞い上がった落ち葉もしばらくすれば再び沈んでくれます。そして、そんな些細なことがどうでも良く思えるほど、恰も湖と自分が一体化しているかのような壮大な気分に浸れました。


野湯につき温泉分析表なし

北海道川上郡弟子屈町屈斜路

入浴は常識の範囲内で。
無料
備品類なし

私の好み:★★


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