温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

高崎中尾温泉 天神の湯

2012年09月05日 | 群馬県
 
今回取り上げるのは、前橋インターすぐそばという好立地にも関わらず、源泉かけながしのお湯を23時間営業で利用することができる、とっても使い勝手の良い温泉入浴施設「天神の湯」です。深夜2時以降は深夜料金が追加されるのですが、それでもホテルに泊まるよりは安く夜を越せるため、私はしばしばこちらの施設を利用させていただいております。いつ訪れても駐車場には多くの車がとまっており、人気の高さが窺えます。

フロントでは下足箱のカギと引き換えに脱衣室のロッカーキーを受け取ります。1階の奥の方には食堂があり、フロントの前は休憩スペースです。2階へ上がるとリクライニングチェアーが沢山用意されている仮眠スペースとなっており、こちらを利用する場合は別料金です。
脱衣所はウナギの寝床のように奥へ細長い構造となっており、多くのロッカーが設置されています。


 
洗い場は二つのブロックに分かれており、計24基のシャワー付き混合水栓が設けられています。シャンプーがリンスインタイプではなく、シャンプーとリンスにちゃんと分かれているんですね。細かな点ですが私にとっては高評価したいポイントです。



洗い場のうち、5ヶ所にはそのまんまの源泉が出てくるカランも併設されているのも嬉しいところ。当然のように私はこの源泉カランがある場所を確保しちゃいます。吐出される源泉は50℃近くある熱めのお湯ですから、手などで直接触れない方が吉。


  
内湯にはいくつかの槽があるのですが、窓に面した大きな主浴槽には源泉が用いられています。湯加減はゆっくり入れるややぬるめの設定となっていますが、温度調整に際しては加水することなく、熱交換器で温度を下げているんだそうでして、これは主浴槽のみならず、源泉を使用している露天主浴槽でも同様なんだそうです。湯口から落とされる投入量も結構豊富であり、しっかり放流式の湯使いとなっています。


 
浮浴・寝浴・座浴などもあり、それぞれではジャグジーやジェットバスなどが作動しています。これらの浴槽には真湯が使われています。


 
露天エリアもかなり広くて開放的。サウナや水風呂も併設されています。
主浴槽の上は透明アクリル波板の屋根で覆われています。


 
露天の主浴槽はいわゆる岩風呂タイプのもの。一番奥には打たせ湯が2本用意されており、もちろん源泉が落とされています。この主浴槽は源泉そのままの温度よりはぬるくなっていますが(それでも41℃前後はあります)、表面積が大きいゆえに温度が低下することの他、上述のように熱交換器であらかじめ温度を下げていることも要因のひとつです。おかげでゆっくりのんびりと長湯できました。


 
打たせ湯の他、主槽に隣接してちょっと高い位置に設けられている2~3人サイズの小さな槽にも湯口があり、ここへ注がれる源泉はそのまま主浴槽へと流れてゆきます。この小さな槽では主浴槽よりやや熱め(43℃くらい)のお湯に入浴できました。こうしていくつかの湯口から主浴槽へ注がれたお湯は、惜しげもなく排水口より捨てられてゆきます。


 
露天風呂で私が最も気に入っているのが、(男湯の場合は)露天入口の右手にある「源泉風呂」。早い話が、源泉を熱交換器に通さず、熱いまんま浴槽へ注いでいるものでして、浴槽のサイズとしては4~5人が入れそうな大きさ、かなり熱い湯加減であり、私の場合は湯船に浸かって約30秒で脚がピリピリしはじめました。従って長湯できるような湯船ではないのですが、お湯の鮮度感はこの浴場の中ではピカイチであり、熱くてのぼせそうになっても、気持ち良さに惹かれて体は湯船から出ることを許そうとせず、気付けばフラフラになっている自分がいました。

お湯の特徴としては、見た目は薄い黄褐色透明で、湯中では薄い茶色の湯の華が多数舞っており、口に含むと薄塩味とほろ苦味が感じられ、ふんわりとしたガス臭を嗅ぎ取ることができました。また食塩泉的な火照りと重曹泉的なツルスベ感や清涼感を具有しており、一度で二度おいしいお湯と言えそうです。
東京・多摩地方にお住まいの方でしたら、多摩境の「いこいの湯」や稲城の「季乃彩」と同系統のお湯と表現するとわかりやすいかと思いますが、それらよりも味も匂いもはっきりとしており、何より湧出量や湯の華の量が全然違います。

こんな良質なお湯が掛け流し状態で提供されており、しかも交通アクセス至便の立地で且つ23時間営業で夜通し利用できるのですから、本当にありがたい限りです。


ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 54.8℃ pH7.6 608L/min(掘削・動力揚湯) 溶存物質3.07g/kg 成分総計3.11g/kg
Na+:903.3mg(93.75mval%),
Cl-:980.4mg(63.34mval%), HCO3-:969.1mg(36.38mval%),
H2SiO3:50.4mg, HBO2:108.8mg,

群馬県高崎市中尾町天神329-3  地図
027-362-1726
ホームページ

11:00~翌10:00(23時間営業) 年中無休(メンテナンスによる休業あり)
平日580円(6時間)・土日祝630円(6時間)
深夜2時までの延長料金1時間100円
深夜2時からは深夜割増料金が追加(深夜パック(仮眠宿泊コース)2000円)

私の好み:★★★

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2 コメント

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Unknown (ぱと)
2012-09-05 18:03:41
ちょっと入り組んだ場所に在る為解りずらいですが、お湯は良いですね!写真だとスカスカ状態みたいですが夜は意外と混んでますね!冬場は天神の湯にするか?前橋駅前の湯~ゆにするか?悩む所です!天神の湯から北上した所に総社せせらぎの湯が有りますが休業中の様です...!
いよいよ来週は長野、山梨と温泉旅です!
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Unknown (K-I)
2012-09-05 23:55:10
こんにちは。冬にもこちらを利用したことがありますが、えらく寒い思いをしたことがあります。前橋駅前の湯~ゆもいいですね。JRで移動している時にはしばしばお世話になっています。

>来週は長野、山梨と温泉旅です!
おお! いいですね。特に山梨はぬる湯が多いですから、残暑厳しい中で入浴すると気持ち良いのではないでしょうか。お気をつけてお出かけください。
私は明日から所用で関西に出かけますが、プライベートな時間はあまりとれそうにないので、温泉はゼロです…。
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