温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

大鰐温泉 民宿赤湯

2011年10月22日 | 青森県
 
大鰐温泉の中心部に位置する民宿です。民宿ですが建物は大きく立派で、道の角のわかりやすい場所に立地しています。

 
玄関に入ると女将と思しき普段着のおばさんが丁寧に案内してくださいました。玄関から左側へ伸びる廊下を進んだ突き当りに浴室があります。浴室入口手前は休憩スペースになっていました。
建物は立派で休憩スペースも広いのですが、脱衣所と浴室はいかにも民宿らしく、こじんまりとした造りです。

 
寒い日に撮影したため、思いっきり曇って見辛い画像となってしまいました。ごめんなさい。お風呂は男女別の内湯が一室ずつのみ。室内は全面タイル貼りで、特に壁面のワインレッドが強烈な印象を与えます。一方で洗い場はベージュ、浴槽はブルーのタイルが用いられています。インテリアデザインの一般常識である「上は明るく下は暗めで」という色使いとは全く逆の手法を採用しているため、小さな室内が余計に圧迫感を帯びて狭く感じられてしまうのですが、とにかくこのお風呂を設計なさった方は濃厚な色がお好きのようです。
浴槽は窓側が斜辺となっている台形で3人サイズ。湯口からたくさん源泉が投入されており、常時ふんだんにオーバーフローし、人が浴槽に入るとザバーっと勢いよく溢れだしてゆきます。



この蛇口が源泉投入口でして、激熱の源泉が出ています。蛇口まわりは硫酸塩ならではの白い析出がコンモリと付着しています。湯口に置かれたコップで飲んでみると、微かな塩味と硝芒味が感じられます。「赤湯」という名前なので、てっきり赤湯源泉を独占使用しているのかと思いきや、このお湯は赤湯源泉の他にもいろんな源泉をミックスした混合源泉でした。それでも分析表を見る限りでは、「若松会館」「大湯会館」などの共同浴場に引かれているお湯とは若干異なるようです。また、投入量に対して浴槽が小さいからか、オーバーフローの量が多く、お湯から伝わってくる鮮度も良好でした。お湯の鮮度感は共同浴場よりこちらの方が遥かに良いかと思います。見た目は無色透明ですが、濁りやすい赤湯源泉の影響なのか、完全に澄み切っているわけではなく、おぼろげながら白く霞んでいるように見えました。熱い上に硫酸塩のパワーが発揮されるため、お湯に入ると肌がピリピリする刺激を受けます。



洗い場のカランはシャワー付き混合栓が2基とシャワー無しの混合栓が2基。カランのお湯もおそらく源泉を使用しているようで、水を混ぜないと激熱のお湯が出てきてしまいます。また他のカランの使用状況により湯量が変化し、これに伴い熱さも変わってきますので、その都度湯加減の調整が必要でした。

常連さんが多いようで、訪問時(日曜の昼)は先客4人、後客3人と客足が絶えることはありませんでした。多少お風呂が狭くても、お湯の鮮度を求めてお客さんが集まってくるのかもしれません。キリっと冴えた新鮮なお湯がとっても印象に残りました。



混合源泉(石原・青柳3号・赤湯2号・植田2号)
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 67.1℃ pH8.02 湧出量測定不可(動力揚湯) 溶存物質2.533g/kg 成分総計2.533g/kg
Na:657.5mg(73.00mval%), Ca:177.9mg(22.66mval%), Cl:948.5mg(68.77mval%), SO4:462.6mg(24.76mval%)

JR奥羽本線・大鰐温泉駅および弘南鉄道大鰐駅より徒歩10分(約750m)
青森県南津軽郡大鰐町大鰐字大鰐131-1  地図
0172-48-2315
ホームページ

7:00~22:00
200円
シャンプー類あり・ドライヤー帳場貸出・貴重品帳場預かり

私の好み:★★★

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