温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

浅虫温泉 民宿つるの湯

2012年10月12日 | 青森県
 
浅虫温泉の各施設に温泉水を配湯している貯湯タンクの前を通りかかると、無料で利用できる「混浴足湯」を見つけました。混浴と表記されて改めて気づきましたが、足湯って大抵は混浴ですね(男女別の足湯ってあるのかしら?)。


 
その並びには温泉卵をつくるためにアツアツな温泉枡、そして飲泉場も設けられており、ためしに熱湯の温泉を柄杓に汲んでふぅふぅ吹きながら飲んでみると、芒硝の味や匂いとともに、仄かなタマゴ的の味と匂いも感じられました。尚、ここのお湯は13号源泉とのことです。


 
さて上述の貯湯タンクの目の前に位置している「民宿 つるの湯」の玄関には、イーゼルで日帰り入浴の案内が掲示されていたので、入浴のみの客も歓迎してくれるんだなと判断してこちらで入浴してみることにしました。こちらでは「麻蒸湯札」を利用することも可能ですが、湯札ですと1回当たり500円であるのに対し、つるの湯の入湯料は350円ですので、現金で支払ったほうが明らかに得ですね。


 
まるで一般の民家にお邪魔しているような雰囲気の玄関を上がると、その正面奥に浴室の暖簾がかかっていました。


 
脱衣室は民宿の割には比較的広く、棚の上段にはカギが備え付けられていたり、湯上りのクールダウンには欠かせない扇風機が用意されていたりと、あれば便利な備品がきちっと設けられているため、おかげさまでストレス無く利用できました。


 
全面タイル貼りの浴室には浴槽がひとつ据えられています。内湯のみで露天はありません。洗い場にはシャワー付き混合水栓が3基、そしてシャワー無しの混合水栓が1基設置されており、各水栓ともお湯のコックを開くと激熱の温泉源泉が出てきました(迂闊にお湯を触ると火傷するかも)。


 
浴槽は4人サイズ(膝を曲げればその倍)で一般的なタイル貼りですが、縁には木材が用いられているため、ややもすれば公衆浴場っぽくなる無機質な浴室に視覚的な温かみと柔らかさをもたらしていました。源泉は木組みの湯口から注がれており、その脇には床に埋め込まれたバルブがあって、これで源泉や水の投入量を調整します。その調整は入浴客に任されているらしく、私が利用しているときには、先客や後客がおのおのバルブを開閉して好みの湯加減にしていました。なお湯使いは加水した上での完全放流式です。

お湯は当宿の目の前に聳える大きなタンクから配湯されてくる混合泉で、無色透明ながら微かに白く貝汁濁りを帯びているように見えました。塩味はほとんど感じられず、芒硝と石膏の味・香りが舌や鼻腔でしっかりと確認できます。尤も味覚臭覚ともそれほど強くなく、控えめ且つ上品なものであります。湯船に浸かると硫酸塩泉らしい引っ掛かりのある浴感が得られました。
シンプルなお風呂ですが鮮度感良好な浅虫のお湯を存分に味わうことができました。日帰り入浴に関して敷居が低い感じもうれしいです。


浅虫温泉配湯泉(混合)
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉 59.8℃ pH不明 溶存物質1.027g/kg 成分総計1.027g/kg
Na+:170.2mg(51.25mval%), Ca++:136.9mg(47.30mval%),
Cl-:145.6mg(28.27mval%), SO4--:475.0mg(68.02mval%),
H2SiO3:68.4mg,

青い森鉄道・浅虫温泉駅より徒歩10分(530m)
青森県青森市大字浅虫字蛍谷219  地図
017-752-3053

日帰り入浴8:00~19:00
350円
ロッカー・シャンプー類あり、ドライヤーなし

私の好み:★★★

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