今回は温泉が登場しませんのであしからず
オホーツク海で流氷を観るべく、いままで2度砕氷船に乗ろうとしてきましたが、1度目は強風により欠航、2度目は流氷が沖へ流れてしまったため単なる鉛色の海原を見るだけに終始してしまい、いずれも骨折り損に終わっていました。でも3度目の正直という言葉があるじゃないですか、今年の冬は寒くて流氷もしっかり接岸しているという情報を得たので、雪辱を果たすべく今月上旬に網走へと向かいました。関東の人間が道東へ行くのって、結構面倒なのよね…。
網走駅からバスに乗って5分くらいで道の駅兼砕氷船埠頭に到着。駐車場には大型観光バスが何台も停められており、団体客が行列をなして船へと乗り込んでいきます。私のような個人客はどれくらいいるのかな。少なくとも一人旅は私だけみたい…。
事前にネットで予約をしていたので、カウンターにて料金と引き換えにチケットを貰うわけですが、その際に係員から「今日は流氷が沖へ流れてしまったため、能取岬沖のクルージングとなりますのでご了承ください」と悲しいお知らせが告げられました。流氷が見られないため料金は安くなるのですが、もう心は折れて泣きたい気持ち。何が3度目の正直だ…。
それでも団体さんは大挙して乗船してゆく。砕氷船「おーろら」は満員で出港。乗客のうち半数は華人系でした。ちょうど春節の休暇の時期なので、中国・台湾・香港などからの旅行者が多いのでしょうが、ここに限らず最近の国内観光地における華人系の多さには圧倒されますね。日本の観光産業はもはや中国人抜きでは考えられない状態なんでしょう。
能取岬をぐるっとまわるのなら、沖に出たら取舵をとるはずですが、なぜか船は面舵で南東の鱒浦方面へ向かっていきます。なぜかしら、と思いながら外を眺めていると、あれあれ、視界に白く広いものが映っているではありませんか。
この日、流氷はほとんどが沖へ流れてしまっていたのですが、一部が湾状の港に取り残されていたため、船はこの港に向かっていたのでした。デッキに出てみると、ちょうど船は港に取り残されたミニ流氷に船体をぶつけて氷を割っている最中。下のほうからゴリゴリゴリという砕氷音が聞こえます。
画像では単なる雪原にしか見えませんが、これが流氷の海原なのであります。波の音が聞こえずに白い氷が広がる海というのは、実に不思議なものです。
取り残された残骸とはいえ、流氷は流氷、関東にいたら絶対にお目にかかれない光景に、しばし心を奪われました。
船は狂った犬のように港内をグルグル回り、何度も氷を砕いて私たち観光客を喜ばせた後、能取岬方面へ向かいました。
途中、潮流に乗って氷の塊がベルト状に集まって流れている光景と何度もすれ違いました。
沖合いでも小さな流氷の密集帯に遭遇。いくら規模は小さくても、沖で味わう流氷の景色は、港内のものとはまた違う感動が得られました。寒さなんか全く気にならず、興奮して何度もカメラのシャッターを切ってしまう…。特に華人系の旅行者は嬉しそうでした。私だって嬉しいよ。少しだけでも本物の流氷が見られたんですから、わざわざ極寒の地に来た甲斐があったと言えるでしょう。
さよならミニ流氷。今度は高密度な状態で会いたいものだ!
1時間弱の航行を終えて帰港。バスで戻ります。網走バスってなぜか名鉄グループなんですよね。車体が赤いのも親会社に因んでいるのかしら。
翌朝、網走6:41発の釧網本線普通釧路行に乗車。せっかくなので海側の席を確保して車窓を眺めていたら、まず鱒浦付近で知床方面から朝日が昇り、陰になった知床の山々の稜線が綺麗に映えていました。
そして浜小清水付近の浜辺では、海岸に打ち上げられた流氷の塊のみならず、沿岸でも大小の氷がたくさんプカプカ浮いていましたが、沖合いの水平線を見ると、一面が真っ白に広がっているではありませんか。沖の流氷がこちらへ近づいてきているんでしょうか。
列車に乗りながら流氷が見られるのは日本全国でもこの釧網本線だけ。北海道の鉄道って本当に魅力的ですね。
オホーツク海で流氷を観るべく、いままで2度砕氷船に乗ろうとしてきましたが、1度目は強風により欠航、2度目は流氷が沖へ流れてしまったため単なる鉛色の海原を見るだけに終始してしまい、いずれも骨折り損に終わっていました。でも3度目の正直という言葉があるじゃないですか、今年の冬は寒くて流氷もしっかり接岸しているという情報を得たので、雪辱を果たすべく今月上旬に網走へと向かいました。関東の人間が道東へ行くのって、結構面倒なのよね…。
網走駅からバスに乗って5分くらいで道の駅兼砕氷船埠頭に到着。駐車場には大型観光バスが何台も停められており、団体客が行列をなして船へと乗り込んでいきます。私のような個人客はどれくらいいるのかな。少なくとも一人旅は私だけみたい…。
事前にネットで予約をしていたので、カウンターにて料金と引き換えにチケットを貰うわけですが、その際に係員から「今日は流氷が沖へ流れてしまったため、能取岬沖のクルージングとなりますのでご了承ください」と悲しいお知らせが告げられました。流氷が見られないため料金は安くなるのですが、もう心は折れて泣きたい気持ち。何が3度目の正直だ…。
それでも団体さんは大挙して乗船してゆく。砕氷船「おーろら」は満員で出港。乗客のうち半数は華人系でした。ちょうど春節の休暇の時期なので、中国・台湾・香港などからの旅行者が多いのでしょうが、ここに限らず最近の国内観光地における華人系の多さには圧倒されますね。日本の観光産業はもはや中国人抜きでは考えられない状態なんでしょう。
能取岬をぐるっとまわるのなら、沖に出たら取舵をとるはずですが、なぜか船は面舵で南東の鱒浦方面へ向かっていきます。なぜかしら、と思いながら外を眺めていると、あれあれ、視界に白く広いものが映っているではありませんか。
この日、流氷はほとんどが沖へ流れてしまっていたのですが、一部が湾状の港に取り残されていたため、船はこの港に向かっていたのでした。デッキに出てみると、ちょうど船は港に取り残されたミニ流氷に船体をぶつけて氷を割っている最中。下のほうからゴリゴリゴリという砕氷音が聞こえます。
画像では単なる雪原にしか見えませんが、これが流氷の海原なのであります。波の音が聞こえずに白い氷が広がる海というのは、実に不思議なものです。
取り残された残骸とはいえ、流氷は流氷、関東にいたら絶対にお目にかかれない光景に、しばし心を奪われました。
船は狂った犬のように港内をグルグル回り、何度も氷を砕いて私たち観光客を喜ばせた後、能取岬方面へ向かいました。
途中、潮流に乗って氷の塊がベルト状に集まって流れている光景と何度もすれ違いました。
沖合いでも小さな流氷の密集帯に遭遇。いくら規模は小さくても、沖で味わう流氷の景色は、港内のものとはまた違う感動が得られました。寒さなんか全く気にならず、興奮して何度もカメラのシャッターを切ってしまう…。特に華人系の旅行者は嬉しそうでした。私だって嬉しいよ。少しだけでも本物の流氷が見られたんですから、わざわざ極寒の地に来た甲斐があったと言えるでしょう。
さよならミニ流氷。今度は高密度な状態で会いたいものだ!
1時間弱の航行を終えて帰港。バスで戻ります。網走バスってなぜか名鉄グループなんですよね。車体が赤いのも親会社に因んでいるのかしら。
翌朝、網走6:41発の釧網本線普通釧路行に乗車。せっかくなので海側の席を確保して車窓を眺めていたら、まず鱒浦付近で知床方面から朝日が昇り、陰になった知床の山々の稜線が綺麗に映えていました。
そして浜小清水付近の浜辺では、海岸に打ち上げられた流氷の塊のみならず、沿岸でも大小の氷がたくさんプカプカ浮いていましたが、沖合いの水平線を見ると、一面が真っ白に広がっているではありませんか。沖の流氷がこちらへ近づいてきているんでしょうか。
列車に乗りながら流氷が見られるのは日本全国でもこの釧網本線だけ。北海道の鉄道って本当に魅力的ですね。
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