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フランツ・シュミットの交響曲第3番イ長調を聴く

2022-04-17 15:56:59 | 古典~現代音楽オーストリア編
副反応がでて38.2度の熱が出たので今日も家で寝ていました。
今回取り上げるのは1874年生まれのフランツ・シュミットが、
1927年から1928年にかけて作曲した交響曲第3番イ長調である。
フランツ・シュミットの交響曲の紹介も本日で終わりです。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、シカゴ交響楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・モルト・モデラートは、
フルートなど木管楽器のやわらかな音色で始まり、
弦楽器がそれを引き継いでいき、明るい主題が奏でられていく。
そのあとは弦楽器の刻むリズムに乗り木管楽器が主題を奏でていく。
後期ロマン派らしく耽美的な音楽であり、彼らしさが発揮されている。
冒頭の主題が現れ、金管楽器中心に盛り上がったところで終わる。
第二楽章アダージョは、弦楽器がゆったりとした旋律を奏でて始まる。
そのあと哀愁漂う旋律が奏でられ、耽美的な音楽になっていく。
前楽章と同じようにつかみどころのない音楽である。
流れにまかせていく感じで、最後は明るい感じで穏やかに終わる。
第三楽章スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェは、
弦楽器の刻む舞踏風の音型に、木管楽器や金管楽器が絡んでいく。
盛り上がったり、静かになったりを繰り返していく。
最後は金管楽器と打楽器で盛り上がって中間部に入るが、
この終わり方はブルックナーぽくもある。
中間部は木管楽器を中心とした穏やかな音楽で、
再び冒頭の部分が繰り返され、優雅な感じになり、
最後は金管楽器と打楽器で盛り上がって力強く終わる。
第四楽章レント-アレグロ・ヴィヴァーチェは、
ホルンの音でゆったりと始まり、弦楽器とフルートが入る。
主部に入り弦楽器の生き生きとした旋律が奏でられる。
弦楽器の奏でる旋律は耽美的なところもあり、
一方で行進曲風に進行するところもあり、
最後は金管楽器も加わり盛り上がりをみせて力強く終わる。

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