Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アーノルド・バックスの「クリスマス・イヴ」を聴きながら鶴ヶ峰から二俣川まで歩く

2007-12-25 05:11:04 | クリスマス特集・その他
昨日は、鶴ヶ峰駅から二俣川まで歩きました。
途中、タカナシ乳業の工場の前を通る。
この時期行っているクリスマスの光のデコレーションは、
電車の中でもその光景を見かけたりするのだが、
こうやって歩きながらゆっくり見るのが味わいあっていい。
さすがクリスマス・イヴということもあってか、
携帯でその風景を写真におさめる人も何人かみかけた。

昨日聴いた曲は、1883年イギリス生まれのバックスの作品で、
1912年頃作曲された「クリスマス・イヴ」である。
この曲は、最初「山の上のクリスマス・イヴ」という題で、
1912年1月に作曲され、14ヶ月あとになって1回だけ初演された。
その初演時に改訂され、題も「クリスマス・イヴ」となった。
そんなことがCDの英文の解説に触れられている。
その後この作品は忘れ去られ、
彼の人生の中では演奏されることはなかった。
再び演奏曲として取り上げられたのは1979年ということである。

曲は幻想的でありながら、ロマンティックでもある。
主題は伝統的なグレゴリオ聖歌のクレド(信仰告白)の
旋律を利用しているということだが、
それが見事な形で美しい音楽になっている。
トランペットによって奏されるこの主題は、
やがてオルガンによって聖歌風に奏される。
荒れ果てたアイルランドの丘の上で
凍るような星たちの鋭い光と、
一年の中の一晩訪れる幸せへの喜び、
そこには800年間にわたる悲劇というしみ付いた記憶がある。
アイルランドが背負った悲しみの歴史と、
つかの間のイヴの日の幸せというものを
アーノルド・バックスは描きたかったのだろうか。
コメント
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