Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

カール・オルフの歌劇「僭主オイディプス」を聴きながら、弥生台から二俣川まで歩く

2007-12-04 07:07:14 | カール・オルフの作品
昨日は弥生台駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのはオルフの歌劇「僭主オイディプス」の続き。
今回は第3幕から第5幕まで聴いた。
オルフのこの時期の作品は、歌の方がメインで、
管弦楽はその劇的な場面を演出する側にあり、
歌劇とはいえ、管弦楽の活躍する場面は少ない。
その中でも打楽器の役割は重要で、効果的である。

第3幕からそれまでにほのめかされた予言の意味が、
徐々にオイディプス王の秘密が明かされる中でわかってくる。
つまりオイディプスが、前王ライオスの子であり、
その王を殺害して王になったこと、
そして自分の母を妃としたこと、
オイディプス自身が知りえなかった自分に関わる秘密が、
明らかにされ、自分の呪われた運命を知る。
彼は自分の目を刺し、失明するが、
それだけ、目の前の真実は彼にとって重いものであった。
しかし、彼は死ぬことはできない。
さまよいながら、自分の運命を背負い、
残った人生を生きていくしかない。

オイディプス王を扱った作品は、
他にも色々な作曲家が手がけている。
ストラヴィンスキーのオイディプス王もなかなかの作品である。
しかし、オルフのオイディプス王は、
まさに人間の生々しいドラマである。
それが独唱者の熱演からわかるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする