京都府医師会が、後期高齢者医療制度に明確に反対を表明されています。(関連赤旗記事はこちら)
HPの記事は製作中とのことですが、どんな指摘をされるか注目したいと思います。
また、日本共産党は派遣法改正の立法提案を10日発表しています。こちらでご覧ください。すぐ活用できるPDFもあります。
さて、国政や府政に問題が起こりすぎるために、あまり書けてない市政について、たまには語りたいと思います。
阪急新駅アンケート 大山崎町民は8割が期待 (京都新聞記事)
いきなり脱線しますが、この記事はタイトルからして激しく間違っています。
このアンケートは、大山崎町民は駅近辺の500人だけが対象となったので、「町民の8割が期待」というタイトルの付け方は、公平な報道とはほど遠いと言わざるをえません。
話を記事の内容にもどして。
長岡京市民(こちらは市内全域が対象)は、阪急新駅を含む、市南部地区の事業に対して
「大いに期待」「期待」との答えが44%。
「実施しない方がよい」は16%。
「どちらともいえない」「期待していない」は40%。
であった。 地域の発展につながる事業として歓迎する声が市全域から寄せられたが、「市中心部の歩きにくい道路を何とかしてほしい」「長岡天神駅の方が先」など中心市街地整備の遅れを懸念する声も多数あった。
とのことでした。
ところが長岡京市役所の報告書を見ると。
賛成の「大いに期待している」「期待している」が44%。
反対の「実施しない方がよい」は16%。
態度保留、無関心といえる「どちらともいえない」「期待していない」は40%。
総論として推進の方向は確認できたものの、今後は態度保留、無関心層への説明責任確保が課題になる。
・・・・ちょっと待て。
なんで「期待している」は「賛成」で、「期待していない」は「無関心」なんだ?
駅ができることには「期待していない」としても、税金の使われ方には関心があるやろが!
このアンケートの項目ごとの正確な数字は、
「大いに期待している」 11.35%
「期待している」 32.91%
「どちらともいえない」 20.30%
「期待していない」 19.38%
「実施しない方がよい」 16.06%
です。
「期待していない」を「反対」ととれば、44%が賛成、35%が反対、20%が保留です。
もしアンケートで賛否を問いたかったのなら、「期待」について聞いて勝手に解釈を変えるのではなく、最初から「賛成」か「反対」かを聞けばよかったのです。
京都新聞が「賛成、反対」でくくらずに、項目ごとにそのまま報道したのは、市長の恣意を見かねての良心でしょう。
にしても、このアンケート結果をどう見たらよいのか。
本来、駅をつくって不便になることは少ないですから、駅をつくることは歓迎されるはずです。
遠いから関係ない人であっても、近所の人のことを考えたら「反対」とまでは言いにくいし、「期待」くらいは口にしてもいいはずです。
なのにこの微妙な数字。
やっぱり、みんな心配なのは、
「JR西口再開発で多額の借金をかかえたのに、また新駅開発で借金かかえて大丈夫なのか」
「阪急長岡天神周辺があれだけ狭くて危険なのに、こっちで大金使って、いつになったら長天周辺がよくなるのか。さびれていったらどうするんだ」
ということなんだと思います。
なのにこのアンケートときたら、阪急新駅などにかかる費用に一切ふれていません。
また、項目の中に、「あなたがこの事業に毎月負担金を払うとしたらいくら払えますか?」というのがあるが、いつからいつまで払うのかも書いていません。
市民に必要なことは何にも書かずに、「駅作ります。期待しますか」だけを聞いたアンケートだったのです。
こんなアンケート、税金のムダづかいですし、これをもとに「推進の方向が確認できた」と言うなど論外です。
阪急新駅については、私はこれまでもこんなこと言ってきましたし、批判的な立場をとっていますが、賛成であれ反対であれ、市民に説明すらできないような開発事業でいいのかということは、一致できるのではないでしょうか。
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長岡天神と大山崎の間に阪急の新駅を作ってもそれほど利用する人がいるとは思えない。新駅だと多分、各停しか止らないだろうから、いっぱい電車が止る長岡天神を利用する人の方が多いだろう。
新しい駅作るよりもバスの本数を増やすか、長岡天神の駅舎を便利にする方が先だと思う。
同感ですね。
使う人の身になって考えないといけないと思います。
ちなみに、長5校区でも「実施しないほうがよい」17%、「期待していない」21%に対して、「大いに期待」は12%です。