『シコふんじゃった。』(1992年/周防正行監督)を観た。
物語は、「数か月後に卒業を控えた教立大学4年生・山本秋平(本木雅弘)は、卒論の指導教員である穴山冬吉教授(柄本明)の研究室に呼び出されたものの教授の顔さえ知らず、川村夏子(清水美砂)の姿に見入るばかり。相撲部の顧問をしている穴山から、卒業に必要な単位がほしかったら大会が開催される1日だけ相撲部員になって試合に出ろと言われた秋平は、伯父のコネで就職も決まっていることから、背に腹は代えられないと、しぶしぶ了承するのだが・・・」という内容。
かつては強豪だったという教立大相撲部も、現在の部員は8年生の青木富夫(竹中直人)ただ1人で、5人制の3部リーグ戦に出場するために、最低3人を確保しなければならないという情けない状況だったが、全くの無経験者とはいえ田中豊作(田口浩正)、秋平の弟・春雄(宝井誠明)があっという間に入部する。
普段から部員の勧誘をしていれば何とかなってたのではないか・・・。
そう思える展開でもあったのだが、お調子者の秋平が加入したことで、どんよりとした相撲部の運が少し変わったのかもしれない。
青木はさすがに相撲のことには詳しいものの、極度の緊張から、試合になると下痢をしてしまい、入部以来一度も勝ったことがないという情けなさなのだが、4年間稽古部屋に住み込んでいる相撲大好き人間。
相撲での勝利もそうだが、彼の人生には何か足りないものがあったのだろう。
そして、それは秋平も一緒で、相撲部での経験の中でようやく知ることができたようだ。
少しばかり遅かったような気もするのだが、知らないままその後の人生を送るより価値がある回り道のようにも思える。
なかなか面白い作品だった。
物語は、「数か月後に卒業を控えた教立大学4年生・山本秋平(本木雅弘)は、卒論の指導教員である穴山冬吉教授(柄本明)の研究室に呼び出されたものの教授の顔さえ知らず、川村夏子(清水美砂)の姿に見入るばかり。相撲部の顧問をしている穴山から、卒業に必要な単位がほしかったら大会が開催される1日だけ相撲部員になって試合に出ろと言われた秋平は、伯父のコネで就職も決まっていることから、背に腹は代えられないと、しぶしぶ了承するのだが・・・」という内容。
かつては強豪だったという教立大相撲部も、現在の部員は8年生の青木富夫(竹中直人)ただ1人で、5人制の3部リーグ戦に出場するために、最低3人を確保しなければならないという情けない状況だったが、全くの無経験者とはいえ田中豊作(田口浩正)、秋平の弟・春雄(宝井誠明)があっという間に入部する。
普段から部員の勧誘をしていれば何とかなってたのではないか・・・。
そう思える展開でもあったのだが、お調子者の秋平が加入したことで、どんよりとした相撲部の運が少し変わったのかもしれない。
青木はさすがに相撲のことには詳しいものの、極度の緊張から、試合になると下痢をしてしまい、入部以来一度も勝ったことがないという情けなさなのだが、4年間稽古部屋に住み込んでいる相撲大好き人間。
相撲での勝利もそうだが、彼の人生には何か足りないものがあったのだろう。
そして、それは秋平も一緒で、相撲部での経験の中でようやく知ることができたようだ。
少しばかり遅かったような気もするのだが、知らないままその後の人生を送るより価値がある回り道のようにも思える。
なかなか面白い作品だった。