仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

WOOD JOB! -神去なあなあ日常-

2017年07月28日 | ムービー
『WOOD JOB! -神去なあなあ日常-』(2014年/矢口史靖監督)を見た。
物語は、「大学受験に失敗した平野勇気(染谷将太)は、進路を決められないまま卒業式を迎え、つきあっていた高橋玲奈(清野菜名)にもふられてしまった。自暴自棄となった勇気は、深夜に見つけたパンフレット"緑の研修生・担い手育成対策事業"に写っていたモデル女性に釣られ、1年間の林業研修プログラムに参加することに決めたのだった。ローカル鉄道を乗り継いで、携帯電話の電波が届かないほどの山奥にたどり着いた勇気だったものの、"モデルの女性はイメージです"と言われて心底ガッカリ。三重県林業組合専務・武藤直(近藤芳正)や飯田与喜(よき/伊藤英明)等が講師・指導員を務める研修にはまったく身が入らず、こそこそ逃げ出そうとするのだが・・・」という内容。
研修中の勇気の態度がとにかく酷い。
いつもガムを噛んでいてヘラヘラしている。
1ヶ月後に配属された神去村(かむさりむら)にある中村林業株式会社は、そこからさらに山奥の、町からクルマで2時間ほどの場所。
都会育ちの勇気は、道で行き会った人に挨拶しようなんて気がさらさらないものだから、地域の会長・山根利郎(柄本明)から早速にらまれることになる。
その会長が散歩させているのは犬ではなくて山羊なのが面白かったのだが、そんな面白い状況に出くわしながら、何の反応もなかった演出におやっと思った。
あの場面は何かあってもいいはずだ。
(^_^;)
中村林業の中村清一社長(光石研)の妻・祐子(西田尚美)の台詞にもあったが、この山根というじいちゃんはちょっと気難しい性格を持ち合わせた人のようで、孫が通う小学校の先生・石井直紀(長澤まさみ)のことを、家の中では良く言っていないらしい。
そういう様子が子供の言葉から明らかになってしまうのも、いかにも田舎くさくて、これも面白いのだった。
マムシを瓶に漬けた酒(一升瓶)や、マムシをかば焼きにした弁当が登場するのだが、かば焼きはともかく、酒は生臭くないのだろうか。
試したいとは思わないのだが・・・。
(-_-;)

ひみつの花園

2017年07月18日 | ムービー
『ひみつの花園』(1997年/矢口史靖監督)を見た。
物語は、「笑顔を見せない子供・鈴木咲子(黒沢吉野)は、ぶすっとした顔のせいでいじめられることが多かったが、お金を数える時だけは笑顔だった。成長し高校生になった咲子(西田尚美)の性格は変わらず、デートの誘いにも"おごってくれるなら、その分お金ちょうだい"と言うしまつ。母・富子(角替和枝)から、"そんなにお金を数えるのが好きなら銀行員にでもなれば"と言われ、地元の銀行に勤め始めるのだが、ある日、銀行強盗に人質として連れ去られ、富士の樹海で発見される。犯人のクルマは横転炎上したものの現金5億円が入ったスーツケースは・・・」という内容。
「おごってくれるなら、その分お金ちょうだい」とは、何とも楽しみの少ない人生だと思うのだが、"金銭欲"というのも充分に楽しいものなのだろう。
面接の際、支店長(徳井優)に「趣味は何ですか?」と聞かれ、「お金を数えることです」と答えるのだから、筋金入りだ。
"人生の楽しみが少ない"だなんて、マッタク余計なお世話かもしれない。
(^_^;)
爆発炎上したクルマと共に燃えてしまったとされる5億円が、実は無事だと信じる咲子は、樹海での探索のため、玉川大学地質学研究室の森田清太郎教授(内藤武敏)を訪ね、勧められて翌平成7年度の玉川大学入学者選抜試験を受験することになるのだが、なんと理学部地質学科に補欠合格。
お金への執着心の賜物かもしれないが、そうだとしても大したものである。
(^_^)
良いことがあっても悪いことがあっても、変わらず、ひょうひょうとしている主人公の姿が面白い。

ナビィの恋

2004年11月22日 | ムービー
『ナビィの恋』(1999年/中江裕司監督)を見た。
日本語に字幕がつく日本映画を見るのは確か『ウンタマギルー』(1989年/高嶺剛監督)以来2回目のことだと思う。
主人公の祖父、東金城恵達(登川誠仁)が蛇味線を抱えて沖縄歌謡を歌う場面が多いのだが、それがまた良い。
「じゅりぐわぁ小唄/十九の春」という歌がほぼ全編を通して歌われ、沖縄らしさをこれでもかという具合に表していたので、東金城奈々子(西田尚美)が島の祭で松田聖子の歌を歌う場面では、やはり強烈な違和感を感じた。
北海道が舞台の映画も数多く有るものの、風景や自然環境に感動させる狙いが多く、これほどに特有の地元文化を表現することは出来ないだろう。
音楽を多用すれば良いというわけではないのだが、♪石狩挽歌♪じゃ何だか陰気すぎる。
f^_^;
物語は、昔の恋人サンラー(平良進)が60年ぶりに東金城ナビィ(平良とみ)を島に迎えに来るという内容。
♪今宵は月の美しい十三夜♪木も草も花も恋をします♪私たちが恋をして何が悪いのでしょうか♪という台詞が印象的なのだった。