日本の真実

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世界初、電子顕微鏡で固体と気体の化学反応の観察に成功

2008-07-07 00:17:36 | Weblog
先月12日、北海道大学と広島大学の共同研究グループは、固体の水素化合物と気体の化学反応を、電子顕微鏡でその場観察することに世界で初めて成功したことを発表しました。
電子顕微鏡は試料の原子構造を見ることが出来る程、高い倍率での観察が可能です。しかし、観察する際に使用する電子ビームが気体に当たると像がぼやけてしまう為、試料は高真空中に置く必要があり、固体と気体の反応はこれまで観察出来ませんでした。
今回、共同研究グループは試料が気体に覆われた状態で、高真空中での観察を可能にする特殊容器「環境セル」を開発しました。この容器に試料を入れることで、2気圧までの気体中で電子顕微鏡での観察が出来ます。これを用いて、同グループは固体の水素化リチウムや水素化ナトリウムがアンモニアガスと室温で反応して、水素が発生する反応を電子顕微鏡で観察することに成功しました。
今回の成果は水素と酸素が反応して、電気を生成する燃料電池の開発に役立つということです。
電子顕微鏡は固定されているものしか観察出来ないと思っていましたが、今回の開発はその常識を打ち破る画期的なものですね。これが更に進化すると、CGとの組み合せで素粒子一つ一つの動きを映像で捉えられるようになったりするんでしょうか?今後の展開が楽しみです。

http://www.hiroshima-u.ac.jp/top/news_info/index.html?id=4068
http://www.shikoku-np.co.jp/national/science_environmental/article.aspx?id=20080612000305
http://www.47news.jp/CN/200806/CN2008061201000532.html

(信)