日本の真実

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世界初、「ペーパー触媒」を使った排ガス浄化装置を開発

2008-04-13 06:37:25 | Weblog
先月12日、クラッチ等の二輪車部品を製造するエフ・シー・シーは、排ガス浄化用のペーパー触媒を世界で初めて開発したことを発表しました。
現在使用されている排ガス浄化装置には、排ガス中に含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物を分解する為、触媒に貴金属である白金とロジウムを用いていますが、白金は1g当たり7000円、ロジウムは30000円と高価であり、環境保護の観点からも、それらの使用量削減が急務となっています。
同社は新たな触媒として、アルミニウムの元であるアルミナやマンガン化合物などを混ぜて焼いた金属酸化物を開発し、それを同社の有する紙漉き技術である「湿式抄紙製法」を用いて、製造プロセスで混ぜることで、従来のプレスや押し出し成型より均質で加工しやすい「ペーパー触媒」を開発しました。ペーパー触媒は、紙に特有の小さな穴(直径10~20μm)が空いており、その空間を用いて、高い排ガス浄化性能が得られます。
白金とロジウムを使わず、比較的安価なパラジウム(1g当たり2000円以下)だけを用いることで、製造コストは従来品の半額程度にすることが可能ということです。
同社では、これを2010年に二輪車用として、環境対策が課題である中国や東南アジア、インドなどで製品化するということです。
現在、中国やインドはCO2排出で問題となっていますが、安価なペーパー触媒が普及すれば、CO2排出削減が期待出来そうですね。

http://www.fcc-net.co.jp/pdfp.php?tname=47d773562ba0a.pdf&fname=
080312.pdf
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080313ddlk22020200000c.html
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080313/148917/?ref=BPN

(信)