日本の真実

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世界初、日豪共同でCO2の分離、回収、輸送、貯留システムの実証試験実施を発表

2008-04-29 01:30:55 | Weblog
先月31日、電源開発株式会社、株式会社IHI、三井物産株式会社はオーストラリアと共同で、CCS技術(二酸化炭素(CO2)分離、回収、輸送、貯留)の一貫システムを検証する世界初の実証試験を行うことを発表しました。
この実験は、オーストラリアのクイーンズランド州ブリスベーン市の北西450キロにある石炭火力発電所、カライドA発電所で行われます。今年前半に同発電所の改造工事を始め、2010年末から実証試験を開始する計画です。CO2の貯留場所は発電所西部の地中深層部となる予定です。
このプロジェクトには日本から上記の3社、オーストラリアからクイーンズランド州営電力会社、エクストラータ社、シュルンベルジェ社、豪州石炭協会設立のCOAL21ファンドの4社、日豪合わせて7社が参加し、総費用は約200億円の予定ということです。
この実験には1974年に日本で発案され、電源開発とIHIが開発を行ってきた「酸素燃焼技術」を導入して、行われます。酸素燃焼技術は、空気の約8割を占める窒素を除去した高濃度の酸素で石炭を燃焼し、排ガス中のCO2を分離回収しやすくする技術です。これを用いて、排出されるCO2の90%以上を削減することを目標にしています。
CCS実験は世界各地で行われており、ノルウェーの実験プラントには三菱重工業が建設・運営会社の1つに選ばれています。我が国の最先端技術を用いて、地球温暖化防止に向け、世界をどんどんリードしていってほしいですね。

http://www.jpower.co.jp/news_release/news080331-1.html
http://www.nikkeibp.co.jp/news/eco08q1/566998/
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080314/env0803142155003-n3.htm

(信)