先月14日、ダイハツ工業は水素と酸素を化学反応させて発電する燃料電池について、世界で初めて貴金属の白金(プラチナ)を使わない新技術を開発したと発表しました。これまでの燃料電池は電極触媒材料に白金の使用が不可欠でした。
従来の燃料電池は、水素と酸素を化学反応させる部分に強酸性の電解質膜が使われており、電極触媒材料は腐食に強い白金を使う必要がありました。燃料電池車に搭載される燃料電池の場合、1台で白金が100グラム以上必要です。しかし、白金は1グラム当たり数千円と高価であり、車1台の電極だけで数十万円掛かってしまうことから、燃料電池の普及の妨げとなっていました。
今回、ダイハツは産業技術総合研究所と協力して、白金を使わない方法を検討し、アルカリ性の電解質膜を用いることによって、白金の代わりに1グラム当たり数円のコバルトやニッケルを電極に使うことが可能となりました。これにより、燃料電池車1台当たり数十万円のコスト削減が期待出来ます。
また、従来のものは燃料にメタノールなどを使用し、反応の際に二酸化炭素が生成されますが、水加ヒドラジンを燃料とすることにより、二酸化炭素が全く排出されないことも大きな特長です。
「究極の低公害車」として世界の自動車メーカーが開発競争をしている燃料電池車ですが、今回の新技術により開発のスピードは更に早まりそうです。一日も早く、燃料電池車が一般に普及してほしいですね。
http://car.nikkei.co.jp/release/index.cfm?i=170224
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20070915ke03.htm
http://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070914/sng070914010.htm
(信)
従来の燃料電池は、水素と酸素を化学反応させる部分に強酸性の電解質膜が使われており、電極触媒材料は腐食に強い白金を使う必要がありました。燃料電池車に搭載される燃料電池の場合、1台で白金が100グラム以上必要です。しかし、白金は1グラム当たり数千円と高価であり、車1台の電極だけで数十万円掛かってしまうことから、燃料電池の普及の妨げとなっていました。
今回、ダイハツは産業技術総合研究所と協力して、白金を使わない方法を検討し、アルカリ性の電解質膜を用いることによって、白金の代わりに1グラム当たり数円のコバルトやニッケルを電極に使うことが可能となりました。これにより、燃料電池車1台当たり数十万円のコスト削減が期待出来ます。
また、従来のものは燃料にメタノールなどを使用し、反応の際に二酸化炭素が生成されますが、水加ヒドラジンを燃料とすることにより、二酸化炭素が全く排出されないことも大きな特長です。
「究極の低公害車」として世界の自動車メーカーが開発競争をしている燃料電池車ですが、今回の新技術により開発のスピードは更に早まりそうです。一日も早く、燃料電池車が一般に普及してほしいですね。
http://car.nikkei.co.jp/release/index.cfm?i=170224
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20070915ke03.htm
http://www.sankei.co.jp/keizai/sangyo/070914/sng070914010.htm
(信)