にっち・自然に囲まれて

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クルミの実がたわわに! リスの活躍の季節です!

2016-08-20 17:31:33 | 生きものあれこれ
岩手は、クルミの木が多いところです。
もちろん、秋田、新潟、山形などは、クルミを使った料理が美味で、
東北は、豊かなクルミ文化が育まれているところといえます。



↑ 枝の上を走っているのは、リス。
  クルミの実をくわえています。


今、ちょうどあちこちで、クルミの実がたわわになっている光景が見られます。
川沿いを通るときに、気をつけて見てください。
クルミの木を見つけたら、そこに、
ブドウの房を大きくしたような、緑の房が、
目に入ってくるはずです。





この緑の実の中に、おなじみの茶色い殻の種が入っているのです。

この時期のクルミをいちばん待っているのは・・・・?

やはり、何といってもリスでしょう。
殻ががんじょうで、、ヨーロッパのクルミ割り器では割ることのできない、
オニグルミ

それを自力で割って食べることができるのは、日本の動物では、リスだけ

ほかには・・・
アカネズミは、クルミの両側に穴を開けて食べますし、
カラスは、車をつかって、クルミを割って食べていますね。


さて、これからリスの大活躍のシーンが、あちこちのクルミの木で見られるはずです。



↑ 外側の緑の殻をかじって捨て、ようやく中身の種にたどりついたリス。
  ここからが、堅くてたいへん!

クルミがどのくらい堅いかは、自分で割った経験のある方はおわかりでしょう。
たいていは、かなづちで叩く!
殻は割れますが、実と殻のかけらが混じって、
実をていねいに選んでいくのが、ちょっとたいへんかな。

フライパンで少し炒って、殻に少しすき間ができたところで、
かなづちで叩くと、きれいに二つに割れる、という、
上級編のやり方もありますね。


で、リスは? 

クルミの実は、ちょうど真ん中に壁があります。
リスは、そこのところに歯を当てて、削っていくのです。

ほんの少し削っただけで、パカッと、二つに割れるラッキーなこともありますが、
↓ こんなふうに、全体を削っていっても、なかなか割れないこともあります。



これは、クルミの木の下で拾ったのですが、
頑固に堅いクルミだったのでしょう。
一周分、削っていったところで、落としてしまったのかもしれません。





↑ これは、みごと二つに割った後、
  上のほうの殻を、ぐいっと持ち上げているところ。


そうして、上のほうの殻を、下の殻のうえにのせるのです。
ちょうど、二段のお弁当箱のように、ね。

カッカッカッ、シャッシャッシャッ、カカカカカッ、
リスがクルミを割っているときの音は、ほんとうに軽快で、
けっこう大きいのです。
クルミの木の近くで、そんな音が聞こえてきたら、
そ〜っと、音が聞こえてくる方向を見てください。

無心に、クルミに取り組んでいるリスが見られますよ!



↑ 食べたばかりのクルミの殻。
  まだ、生々しい感じで、木の下に落ちています。

この割れたクルミの殻拾いが、ほんとにおもしろい!

貝合わせのように、ふたつがぴったり合うものが、
なかなか見つからないのです。

たくさん拾ってきて、
うちに帰って、ゆっくりと「クルミの殻合わせ」ゲーム、
楽しいですよ!

さて、さて、やっぱり食べるほうが・・・
という方。

日本のオニグルミの実が、すぐに食べられる形で売られてますよ!!




↑ 「きのこやおいよ」さんの店で売られている、オニグルミの実。
  にっちの建物の目の前、のお店です。

量によって、200円、400円のパックがありますが、
「きのこやおいよ」さんのご夫婦が、丁寧に、堅いクルミの殻を割って、
中身を出しているのです。

いまどき、こんなお店、ほんとうに少ないと思います。

私は、これをから煎りして、サラダに入れるのが定番ですが、
ほんとうに香ばしくて、大好きです。

チャーハンをつくるときも、このクルミを入れると、
ひと味ちがった仕上がりになります。

ぜひ、「きのこやおいよ」さんの店 ↓ をのぞいてくださいね!















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