栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

11/12,13の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2022-11-15 09:24:12 | POG

■土曜阪神11Rデイリー杯2歳S2着 ダノンタッチダウン(POG・望田&栗山)
■土曜東京12R2勝クラス レヴァンジル(POG・望田)
■土曜阪神12R2勝クラス アグリ(POG・望田)
■日曜東京7R1勝クラス ヴァーンフリート(一口・望田&栗山)
■日曜東京9R銀嶺S ゴールドパラディン(一口・栗山)

というわけでこちらも報告のみで…ダノンタッチダウンはデカくて緩くてまだビシッと仕上げてない感じで、あんなアクションの馬が馬群に入ったらマークされて詰まりそうやし、川田は最初から大外から追い込む腹やったと思いますよ
あとウインの二次募集ですが、望田のピックはなしです(栗山ピックはもう少しお待ちを…)

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第47回エリザベス女王杯回顧~父母相似配合、待望のG1制覇

2022-11-15 09:04:21 | 血統予想

阪神11Rエリザベス女王杯
◎3.ピンハイ
○10.スタニングローズ
▲4.デアリングタクト
△13.ウインマリリン
×2.ローザノワール
×5.マジカルラグーン
×12.ルビーカサブランカ
×14.アカイイト
×17.ウインマイティー
今年も阪神内2200で行われるエリザベス女王杯。しかも日曜は雨予報だから、パワーと機動力も求められる女王決定戦になりそうだ。
デアリングタクトは同じ舞台の宝塚で◎にしたように、手前を替えるのは下手でも内回りを捲る小脚自体は使える。インベタ決着で外々を回したオールカマーはノーカンでいいだろう。目標にしていたヴェルトライゼンデはゴール前で差している。
マジカルラグーンは実にしぶとい牝馬だが、血統とレースぶりからは日本の芝で速い脚が使えるタイプには見えない。良なら完消し、重なら買いで。
アカイイト、ウインマイティー、ウインマリリン、ルビーカサブランカにとって阪神内2200はおそらくベストコース。マリリンは出来もオールカマー圧勝時に戻った感があり楽しみだが、ベタ爪で渋った馬場にはあまり良績がない。アカイイトとルビーは後ろから間に合う展開になるかが微妙だし、マイティーは立ち回り勝負の馬だけに内枠がほしかった。ジェラルディーナは繋ぎの長いモーリスだから良馬場向きだろう。
3歳勢ではスタニングローズはここも前受け安定だろうが、ナミュールはアクションが豪快すぎて内回りだと差し届く気がしない。秋華賞も4角で勢いがついて膨れていた。
オークスでこの2頭につづく4着だったピンハイは、春より馬体を増やして出てきた西宮Sが圧巻の差し切り。父のミッキーアイルはメイケイエールやナムラクレアなども出している屈指のフィリーサイアーだ。前走414キロの小柄な牝馬だが、サンデーサイレンス3×4、ヌレイエフ4×4、アリダー5×4でレースぶりはなかなか力強い。特にヌレイエフのクロスを脈絡させるのは、このタックスペイヤーズフォリー牝系のお家芸といえる(アットザシーサイドやアトミックフォースなどで成功)。
母父ジャングルポケットだから中距離でしぶとい脚質で、アリダーのクロスだから内回りで立ち回れるだろうし、ミッキーアイル×ジャングルポケットだから道悪はプラスの血統で、爪の形からも雨はどんどん降ってほしい。前走に引きつづき川田が乗るのも当然頼もしい。いやむしろ秋華賞を除外になったことで、結果的にリーディングジョッキーと続戦で大一番に挑めることになったのだから、この引きの強さにも乗ってみたくなった。

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例によってNETKEIBAの全頭解説より1~3着を再掲

ジェラルディーナ
モアナアネラの半妹で、ドナウブルーやドナアトラエンテやスレイマンの姪で、ドナウデルタのイトコ。母ジェンティルドンナはG1を勝ちまくった名牝でロジャーバローズも近親。サンデー、Lyphard、Danzigなどをクロスする父母相似配合で、父母譲りのパワーと機動力で走りそうだが、体質はわりとディープっぽくてしなやかストライドで走る。このやや玉虫色な脚質が中山外2200にフィットしたようなオールカマー勝ちだった。絶妙なイン差し再び。(距離◎スピード○底力○コース○)



ウインマリリン
ウインマーレライ、マイネヒメル、イペルラーニオの半妹でマイネルマーティンの叔母。母父Fusaichi Pegasusはケンタッキーダービー馬でロードレガリスやプルパレイなどの母父。スクリーンヒーロー産駒でDanzigのクロスはジェネラーレウーノと同じ。札幌記念は久々にこの馬らしいレースで牡馬一線級相手に食い下がった。牝馬ながらパワーと機動力で走るタイプで、阪神内回りは脚質的に合うし、昨年(16着)のようなことはないだろう。(距離◎スピード○底力○コース◎)



ライラック
ブラックホール(父ゴールドシップ)の7/8妹で、ミラクルブラッド(父ドリームジャーニー)の同血の妹。母母ブルーリッジリバーは桜花賞2着。ブレイブスマッシュやクォークスターなども近親。オルフェーヴル×キングカメハメハはショウリュウイクゾ、タガノディアマンテ、ホウオウピースフルなどストライドで走るタイプが出やすい。本馬も脚長で兄姉以上にしなやかストライド。紫苑や秋華賞を見ても、やはり内回りは差しにくそうで上がりがかかってほしい。(距離○スピード○底力◎コース○)



すんません相も変わらずやることが週末まで山積みで、今週もライトな回顧ということで…

今年のエリ女はやはり重馬場がキーポイントやったと思うんですが、終わってみれば6~8枠が掲示板を占め、ウインマリリン以外の上位入線は全て4角9番手以降のポジションで、一言でいうと外伸び馬場の外差し決着に

デアリングタクトもピンハイも内枠はしんどかったというレースでしたが、デアリングタクトはインベタ決着のオールカマーでは外枠で外々を回らされ、外差し決着のエリ女では内枠で外に出すタイミングがなく、どうも噛み合わないレースがつづきます

フォトパと調教を見たらウインマリリンがオールカマー当時の出来に復調したと思えたので◎は半分固まってたんですが、雨予報でジェラルディーナともども評価を下げてしまいましたね

つまりこの2頭がワンツーということは、あそこまで外に出せば重巧者でなくとも我慢できるぐらいの馬場だったとみるべきなのか、実際パトロール見てもあそこらへん走ってた馬は脚元がそんなに掘れてないようには見えます

ジェラルディーナは大外枠ナリに一番外をグルッと回ってきて中団から抜け出したという勝利でしたが、ディープインパクトのしなやかさも受けてモーリス産駒としてはストライドで走るタイプなので、ストライドロスなく外々を回ってそれで差せるバイアスになったのは大きかったかと

外を回して差せるバイアスになったというメリットが、道悪になったというデメリットを上回った…という言い方もできるかもですね、勝ち馬の後を追うように追い込んだライラックもオルフェ×キンカメのストライド差しですからね

「薄手でしなやかなディープインパクト肌を、サイズアップしパワーアップできるマイラー資質サイアー」という観点で、ノーザンファームから白羽の矢を立てられたモーリスは、スタッドイン初年度からヴィルシーナ、ジェンティルドンナ、シンハライトといったG1ホースの相手をつとめることになります

その結果モーリス×ディープインパクトの現4歳は、JRAに22頭が出走し12頭が勝ち馬(勝ち馬率54.5%)、ジェラルディーナ、ルークズネスト、トゥーフェイス、ディヴィーナと4頭のオープン馬が出ています

もちろんディープ肌のトップクラスに配された結果ではあるのですが、名牝ジェンティルドンナとの間にG1勝ち馬が出たことには関係者は胸を撫でおろしていることでしょう

ジェラルディーナは440キロでデビューしエリ女勝ちが470キロ、クロノジェネシスが440キロでデビューし4歳の宝塚制覇が464キロ、斉藤崇厩舎は中距離馬をジックリ育てるのが上手いですよね

モーリス×ジェンティルドンナは、サンデーサイレンス4×3、Danzig5×4、Lyphard5×5・5のクロスとなり、そしてダイナアクトレスとSadler's WellsとモガミとBertoliniとリファーズスペシャルがいずれも「Northern DancerとLa Troienne」の組み合わせなのもポイントですかね

いずれにしても強力な父母相似配合で、名競走馬同士の相似配合で出たG1馬、と評すべき血統にはちがいない

この牝系は、牡はロジャーバローズやスレイマンのようにLyphard的粘着力で前で受けて粘るんですが、牝はジェンティルドンナもジェラルディーナも、ドナウブルーもドナウデルタもドナアトラエンテも鋭敏な脚で差しますよね

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