先週の雑感・中京&函館編~ウォーエン×サドラーは黄金配合か

2012-07-18 12:02:22 | 血統予想

ヴィクトリースターが日曜中京8Rで勝って、これでディープ×Caerleonは全芝[16.10.7.26]で、うち直線長いコース(東京+新中京+外回り)では[15.6.5.13]

知多特別は予想はしなかったんですが、当日パドックと新聞を見ながら「中京1200mは1400m寄りのパワー型を狙う」というのとあとクロフネ産駒がよくきてるイメージがあったんでアースソニックスギノエンデバーアンプレシオネという線は買ってたんですが…
帰って調べてみると、クロフネ産駒は新中京芝1200mで[2.3.1.5]でした

4連勝のローマンレジェンドはNijinsky≒Storm Bird4×3、Buckpasser5×6、Quill≒Neriad5×5とマルゼンスキーの血脈構成をクロスしていて、マルゼンスキーとDeputy Ministerがダートを走っているという馬ですが、あの胴長の体型からすると今後一線級とやるとなると小回りのコーナリングというか加速がポイントかも
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2008102944/

函館2歳のストークアンドレイについては「望田潤の2歳勝ち馬評価」(先週は豊作で先ほどザラストロ、モーニングコール、タイセイドリーム、ストークアンドレイ、ローブティサージュを追加)から抜粋します~

ストークアンドレイ(牝 栗東・山内)
クロフネ×ジョイオブフライト(Silver Hawk)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010105360/
ジャングルポケットの近親で、母母Skillful JoyはStardust4×4、Hyperion5×5・5・6。クロフネは母父か母母のところにHyperion的な血の凝縮をもってくるのがセオリーで、カレンチャンは母父トニービンがHyperion5×3・5、スリープレスナイトは母父NureyevがHyperion4×4、ホエールキャプチャは母母エミネントガールがHeight of Fashion≒リマンド×(Donatello,Aurora,Aloe,Fair Trial)2×2です。クロフネ×Silver HawkだとRobertoクロスのパワーで突進するだけのイメージですが、追って味があるのはこの母系の影響でしょう。基本はパワー型で、平坦より急坂、高速馬場より洋芝や荒れ馬場がベターなスプリンター。
B:芝ダ1000~1400m

「2012-13望田潤の2歳勝ち馬評価」
http://www.miesque.com/shopping.html

八雲は私の○◎で決まりかけたところを打ち砕いたサクラボールドに注目で、母父がPrincely Gift系でNasrullah3×4のサクラユタカオー、そして3代母が「Grey SovereignとPrince Bio」の名繁殖サクラセダンで、筆者がよくいう「オペラハウスの硬肉をNasrullahで柔らかく煮込んだ配合」で、メイショウサムソンの母母がGrey Sovereign×Princely Giftの組み合わせです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007100476/
若いころはジリ脚で2着3着が多かったのに、ふと気づくと地力アップを感じさせる勝ち方で、あれっ?コイツ地味に強くなってないか?と思っているうちにあれよあれよでオープン入り…というのがオペラハウスの出世パターンで、それぐらいの配合の裏付けはあるので昇級後も注意が必要かと

日曜4R完勝のダノンキャスケードはキンカメ×スペシャルウィークとくれば胴長脚長の重厚なストライドを想像してしまいますが、実馬をみるとコロッとした体型でこれはダイワメジャー牝系のパワーもかなりONになった馬で、洋芝や急坂を好み差すというよりは捲るタイプでしょう

種牡馬ウォーエンブレムの配合のツボは、

①ミスプロに異系傍系のスタミナとパワーを重ねた配合なので、良血で自己主張の強い牝馬との配合が成功し、たとえばシビルウォーの母はBold Reason≒Never Bend3×3、キングスエンブレムの母はダイワメジャーと同血でHail to Reason≒Consentida3×3、ウォータクティクスの母はエアグルーヴと3/4同血でHornbeam≒パロクサイド3×4

②ブラックエンブレムがOur Emblem≒ヘクタープロテクター2×2という大技で成功したように、スピードや配合的活力を出すにはOur Emblemの持つ良血名血、Mr.Prospector、Numbered Account(Nasrullah+Tom Fool+War Admiral+La Troienne)、Dorine(Forliと同じAristophanes×Advocateの組み合わせ)を狙ったクロスをつくるのも有効で、たとえばサドラーをもってくるとGlamour≒Bold ReasonとDorine≒Forliのニアリークロスになり、だから私はシビルウォーの配合はずっと褒めてきましたよ(ショウナンアルバは母父Nureyev系でBrigadier GerardとDorine≒ForliのクロスでFair Trial色に染めた配合)

ちなみに母系にSadler's Wells=Fairy Kingを持つウォーエンブレム産駒はこれまで中央に4頭が出走し、シビルウォー、ラクリモーサ(先週日曜新潟で待望の初勝利)、チャードリー(現役4戦2着1回)、そしてイン伸び馬場のスローをヴィクトワールピサのように一気に捲ったローブティサージュと、今のところ高確率で結果が出ています

ローブティサージュの場合は、①母がアサクサデンエンと同血でHalo3×4、その父Singspielや母父Machiavellianも流行血脈の強い相似配合で、②自身はMr.Prospector3×4で母父サドラー系はシビルウォーと同じですから、この2点においてウォーエンブレムのオープン馬になれる資格がある配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104278/

このことを調べているついでに引っかかってきたデータなので検索漏れがあるかもですが、2歳未出走のウォーエンブレム産駒ではチョコレートリリー(母がエルコンドルパサー×ファビラスラフイン)、シンハディーパ(母父Singspielで半兄アダムスピーク)と、他にもサドラー持ちでなかなか楽しみな配合馬がいましたよ~

ウォーエン×サドラーが「黄金配合」に認定される日も近いかもしれません


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