東京11R 安田記念
◎17.ワールドエース
○10.ジャスタウェイ
▲8.ミッキーアイル
△13.フィエロ
×3.カレンブラックヒル
×7.ホエールキャプチャ
注6.グロリアスデイズ
ワールドエースはダービーまでずっと◎を打ち続けたが、当時から母系の濃厚なハイインロー血脈を活かすにはもっと前で受ける脚質に転じていくべきだと書いてきたし、前走でそのキッカケを掴んだとなればジャスタウェイが相手でも◎を打ってみたくなるし、道悪も中距離馬の底力が活きるという意味ではプラスだろう。ディープとロックオブジブラルタルの配合はずっとほめてきて、ミッキーアイルもフィエロもずっと◎を打ってきたのでここも重い印。追い切りがよかったカレン、香港馬グロリアス、そしてヴィクトリアで◎のホエールキャプチャを道悪で拾いたい。
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昨日はお台場で「オーヴォ」を観てきて、その行き帰りの電車のなかで回顧の内容をあれこれ考えてみたんですが、レースが終わってから二日も経ってしまうと、今さら私が各馬の勝因敗因を述べても目新しいことは書けないんじゃないかという結論に…
そもそもグランプリボス激走の理由も未だにようわからんしで(^ ^;)、各馬の血統については「血統クリニック」再掲を読んでくださいということで、ここは血統屋として書いておくべきことだけ書いておこうかと
けっきょくのところハーツクライもディープインパクトもステイゴールドも、アグネスタキオンもフジキセキもダイワメジャーも、母が好配合の名繁殖牝馬という点は共通していて、時代を席巻し塗り替えてしまったサンデーサイレンスの血はもちろん素晴らしいのですが、アイリッシュダンスやウインドインハーヘアやゴールデンサッシュやアグネスフローラやミルレーサーやスカーレットブーケの最高傑作だからこそ、彼らは種牡馬として成功したのだ…という言い方もできるのではないかと
アイリッシュダンスは母母My BupersがBlue Larkspur≒Balladier3・4×3(Black ToneyとNorth Starの組み合わせ)、そこへ母系に米血を引かないNorthern Dancer系でPharos=Fairway4×4のLyphardが配され、そこへこれまた米血を全く引かずHyperion5×3・5とNasrullah=Rivaz5・5×4をもつトニービンが配されて、アイリッシュダンス自身はビューパーダンスを1/4異系とする「3/4欧,1/4米」でクロスがCourt Martial6×4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1990104626/
競走馬としては新潟記念など9勝をあげ、繁殖としてはサンデーサイレンスとの間にオープン馬アグネスシラヌイ(6勝,新潟記念4着)、準オープン馬エメラルドアイル(5勝)、そして名馬名種牡馬ハーツクライを産みました
シショーが「配合史」で述べていることを我々が実践するのならば、My BupersにLyphardを配し、ビューパーダンスにトニービンを配することで、アイリッシュダンスのような繁殖をまずつくらなければならない
名繁殖アイリッシュダンスをつくることで、ハーツクライやジャスタウェイのような名馬にもいつの日か出会うこともできるのだと、迷ったらそこに立ち返る今日この頃です
ジャスタウェイやワンアンドオンリーが優れた競走馬なのは疑いないけれど、競走馬としての発現は一発勝負ですから、彼らが本当に好配合といえるのかどうかは、種牡馬になってその子孫を見てみないとわからないし、きょうだいの競走成績や繁殖成績を見てみないとハッキリしたことは言い切れない部分もあるのです(母シビルはもう名繁殖と言っていいと思いますが)
しかしサンデーサイレンスとアイリッシュダンスとハーツクライは優れた競走能力と繁殖能力を証明して子孫を繁栄させているわけですから、現時点で明言できることは、サンデーサイレンスとアイリッシュダンスとハーツクライの配合こそが大正義なのである…と
だからワールドエースの配合が大正義かどうかもワールドエースが種馬になってみないとわからないし、弟妹の競走成績や繁殖成績を見てみないと断言はできないのですが、でもみんながみんな苦しくなったゴール前で、ショウナンマイティとダノンシャークに我慢強くジワジワ迫った脚は間違いなくHyperion的で、間違いなく中距離馬のそれで、それを肉眼で確認できただけでも競馬場に出向いてよかったと思いました(・∀・)
この東京滞在はあまりにも多忙で予想も回顧も手抜きモードで申しわけなかったですが、今日帰札して通常モードに戻りますのでどうかご容赦をm(_ _)m
丹下日出夫さんの観戦記にうーむと唸ってしまいます。
『戦い終わって日は暮れて(6/9)~丹下日出夫』
http://tangeclub.jp/tangecolum/20744/ (ガラケー用)
一部引用しますと、
《…ワールドインパクトも、最後ひと伸びしているだけに、馬場が違えば、また違った結果もあったように思うが、7頭もいたディープインパクト産駒は、そろって全滅。
ディープ産駒は、3~4月期の粘り気の多い中山の芝にも苦戦続きだったが、「ディープの仔はパワーを要する芝や道悪はダメ」という、単一的なレッテルを張られたままの種牡馬であっていいのか。…(後略)』
もっさんはいかがお考えですか?
ディープ産駒は、まだ3世代しかターフに登場していませんから、判断は早計かなぁ…と思いますが…。
母方にそういう血を取り込めばディープ産駒でも道悪こなすでしょうし(そのぶんスピード馬場適性は落ちるでしょうけど(^_^;))
ポストSSの地位をほぼ確固たるものにしつつあるディープには敬意を表しますが、こういう『つけ入る隙』みたいなのがあってこそ競馬が面白くなると思ってます(^^)
(大勢的には当然ディープがベビーフェイス、ハーツやステゴがヒールってことになるんでしょうかね?←これだと個人的にはヒールを応援したくなる派ですがw)
エイシンデピュティが勝った宝塚記念もそうでしたね。