宝塚記念回顧~ピッチがストライドを制する…という次元ではない圧勝

2012-06-25 20:12:14 | 血統予想

阪神11R 宝塚記念
◎15.トゥザグローリー
○8.アーネストリー
▲7.ルーラーシップ
△11.オルフェーヴル
×2.ショウナンマイティ
×6.エイシンフラッシュ
注5.スマイルジャック
注12.フェデラリスト
オルフェは陣営は筋肉が落ちたと言っているが、坂路の動きは絶好調時と比べると硬く小ぢんまり映るのが気になる。テレビをつけると宝塚記念のCMがよく流れているが、胴長脚長でストライドを伸ばして走るスペシャルウィークを、短足で硬肉で掻き込みの強いピッチ走法のグラスワンダーが捲りつぶす様はThis is Takaradsukaという名シーンで、ピッチ走法がストライド走法を封じてきたのが宝塚の歴史。去年はトゥザグローリーに◎と春先から決めていたが、夏負けで陣営のトーンがダダ下がりだったので、となるとアーネストリーの先行かナムラクレセントの捲りかで迷って◎ナムラにしてしまった(笑)。あれから一年、大きなストライドで走るルーラーシップは今年もやっぱり▲で、ここを目標に調子を上げてきたトゥザグローリーに今年は◎が打てる。母譲りの重心が高く掻き込みが強い走りは急坂小回り向きで、実際内回り小回りで4角3番手内だと鳴尾記念1着、10年有馬記念3着、10年中日新聞杯1着、10年ラジオNIKKEI賞5着と、ガツンとかかったラジオNIKKEI賞以外はオール好走。後ろの動向なんて気にせずに、4角先頭ぐらいの積極策で、フェアリードールの濃密なハイペリオンを絞りきってほしい。

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昨日は競馬後に同級生とガッツリ家飲みで、猛烈に残ってますがやっと立ち直ってきました…
最近は馬券よりも一口のほうに金を使いだしてて、ラフィアンだけでなく去年からキャロットとローレルにも入会したので、これからあれこれ馬選びに付き合うことになりますが、血統屋の「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」もよろしくお願いしますm(_ _)m

ご存じのように阪神芝は先週あたりから完全に外伸び優勢になっており、角居厩舎のストライド走法の中距離馬らしくついに完成の域に達してきたルーラーシップにとっては(日曜朝のGCのキャスターによると「完歩の大きさはディープインパクト以上」とのこと)、もちろん今でも東京や外回りがベターなのは言うまでもないですが、例年以上に外を回ってもOKな馬場になったのは有難く、「ピッチv.sストライド(4)」で書いたように4角手前から外に持ち出して一度もブレーキを踏むことなくストライドロスなくグルッと回ってくることができたという意味で、過去の内回りのG1レース、11年宝塚や10年11年有馬以上のパフォーマンスを発揮できたことは間違いないし、発揮させたウィリアムスもさすがやったと思います

それだけに、ストライドを目一杯伸ばしてトップスピードを持続しつづけるルーラーシップを、荒れた内目を真一文字に伸びて、並ぶ間もなく交わしてしまったオルフェーヴルの勝ちっぷりは、デキ云々の問題を抜きにしても、これまでのベストパフォーマンスといっていいぐらいの、呆れるほどの強さでした

終わってみれば今年も「ピッチがストライドを制する」というゴール前だったわけですが、オルフェーヴルの場合は単なるピッチ走法というわけでもないし、どこで走っても強いときは強い馬ですからね(^ ^;)

トゥザグローリーがこんなに負けた理由もよくわからないし、レース回顧は簡単にこれぐらいで済ましちゃいますが、一ついえることは春天のような超高速イン伸び馬場よりも、宝塚のようなイン荒れ外伸び馬場のほうが、本当に強い馬が本当に強い競馬をして能力を証明しやすい…とはいえるんじゃないかと

ドリームジャーニー=オルフェーヴル全兄弟はノーザンテーストがベースの体型はよく似ているし、テースト的パワーで俊敏に力強く加速できるところも同じで、だから宝塚や有馬の4角~直線でアッという間に抜け出すことができるのですが、オルフェーヴルのほうがステイゴールドやメジロマックイーンの体質の柔さをより受け継いでいて、可動域の大きさがぜんぜん上なんですね~

強く速く動けるのがドリームジャーニーで、強く速く柔く大きく動けるのがオルフェーヴルなのです

荒れ馬場宝塚や泥んこダービーの圧勝をみると、欧州の馬場でもノーザンテーストの偉大さを証明してくれるんじゃないかと、そういう期待はますます高まります


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2 コメント

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反動? (ダンディ“平九郎”さっさん)
2012-06-25 22:40:48

よく、仕上がり途上(今回のオルフェーヴルは70㌫らしいですが…)で激走すると反動が怖い、とか言われますが。


今回のオルフェーヴルは、外野がなんやかや言うてるだけで、当の馬は涼しい顔して走ってきたから反動とかなさそう…

だとすると、こんな怪物に印でも逆らった私はとんでもない愚か者。もう最敬礼しかありません。

ディープインパクトとは、また異質な、得体の知れない強さ。

ディープを王貞治としますと、オルフェは長嶋茂雄かな。

それはさておき、生きてるうちにいいものが見れました。

しばらくはレース検討はほどほどにして、ナスキロの研究に入ります。
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つまり (やっぱり函館)
2012-06-26 03:41:03
真打ちってことでしょうね。

真打ちは一時的に何かがあっても結局は克服して凌駕してしまいます。

それにしても門馬を目指せるならぜひ挑戦して欲しいものです。

「ゴールド-マック」なモノはフランスで不利になるような要素ではなくむしろ面白いパフォーマンスを見られるのではないかと思ったりします。
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