先ほど「望田潤の2歳勝ち馬評価」先週ぶんから5頭更新しました~
土曜東京最終はパッと見オコレマルーナで堅そうだったのであんまり真剣に前予想はしてなかったんですが、当日パドックと専門紙をにらみながら検討していたらどうみてもスロー必至で、いつも言うように東京でもスローになると小回り向きの俊敏加速がモノをいうことがままあるので、とするとダイワメジャー牝系で小回り向きの加速だけど右回りは手前を替えるのが下手だというヒシカツジェームスにとって、実は東京のスロー想定は裏ワザ的に狙い目かもしれない…という望田らしからぬ鋭い発想が浮かんできたので、オコレと1,2着固定で流してみたらいっくんまさかの3着ですわ…(^ ^;)
土曜京都5R新馬勝ちタマモベストプレイはタマモホットプレイ、タマモナイスプレイ、チャームポットの全弟のおなじみの血統
母ホットプレイはノーザンテースト×ディクタス×ロイヤルサッシュですからサッカーボーイと同血ですが、父と母父が逆になったのでこちらはNearco4×5・5となり、だから5代アウトのフジキセキとの相性は抜群
またノーザンテーストが近い世代にあるので伸びのない体型がONになりやすく、しかしフジキセキとPrincely Giftですから体質は柔らかく出がちで、だから柔らかく緩慢に走る1400m寄りマイラーに出やすい…と
ホットプレイきょうだい、メルヴェイユドール、ドリームパスポートと、「フジキセキ×サッカーボーイ牝系」もニックスと言っていい相性の良さですが、テーストが近い世代にあるればあるほどテースト的体型がONになりやすいのは当然といえば当然
「父母相似配合」というのは似たような血脈構成の父と母の配合で、4~7代あたりに複数のクロスがバランスよくできるものをいうのですが、ようするに特定のクロスやニックスに頼るわけでもなく緊張と緩和のリズムによる爆発力に期待するわけでもなく、「いい意味での現状維持」を狙った配合ですから、ヴィクトワールピサやブエナビスタのように高い競走能力を示した父母を持つ場合が成功しやすいのです
そしてエピファネイアも
Kris S.≒Habitat3×4
Hail to Reason4・7×5・6
Striking=Busher≒Blue Eyed Momo=Busanda6・8・8×7
Tom Fool6×7
などをクロスする父母相似配合
素晴しい競走馬だったのに繁殖としては期待ほどは…といわれていたシンボリクリスエスとシーザリオが、相似配合に活路を見出したというのも、こうやって走る馬が出てみると納得です
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010104155/
それにしてもシーザリオの背中と脚を長くして体質をナスキロ柔くしたような馬で(Kris S.とSeattle SlewにSir Gaylordを合わせている)、脚が長くて可動域が大きいのですから、外回りの直線でスピードに乗ったら、あのとおり豪快なストライドになります(^ ^;)
先週は桂川を勝ったミッドナイトクロスや東京マイルで未勝利を勝ったアドマイヤイチバンなど、母系にSir Gaylordを持つシンボリクリスエス産駒の活躍が目立ちましたが、ちょっと調べてみたところ、シンボリクリスエスにSir Gaylordをもってくるとやっぱりナスキロ柔さがONになりやすい…というようなデータが出てきます
母系5代目までにSir Gaylordを持つシンボリクリスエス産駒(中央既出走)49頭の芝コース別成績を出してみると
獲得賞金上位10頭:アプレザンレーヴ、ミッキーミラクル、ミッドナイトクロス、ナンヨースラッガー、ニシノエモーション、ダームドゥラック、ハイゲート、クリスマドンナ、サンライズマヌー、アカシックレコード
全芝[23.14.12.142]勝率12.0%,連対率19.4%
中山[2.0.3.20]勝率8.0%,連対率8.0%
東京[5.2.4.20]勝率16.1%,連対率22.6%
京都内[2.2.0.11]勝率13.3%,連対率26.7%
京都外[4.0.0.2]勝率66.7%,連対率66.7%
阪神内[0.0.2.11]勝率0.0%,連対率0.0%
阪神外[0.2.1.9]勝率0.0%,連対率16.7%
ようするに直線が長く平坦なほどパフォーマンスが上がっているわけで、エピファネイアの走りをみてもそれは納得できるものがありますね~
今こういう柔らかなストレッチランナーを扱わせたら日本で角居師の右に出る人はいないでしょうが、その人が外1800mでおろしたということは、やっぱりそういう馬なのです
札幌2歳Sでの敗因がよくわからず、まだ2戦しかしていないので同馬の真の適性は外回り向きという可能性もありますが。
またこちらも前走外回りで取りこぼしも?との予想だったネオウィズダムも出走予定で人気ですね。
この違いはどこから来るのでしょう?
要素がONにならなかったということなのでしょうか?
それとも単に母の能力の違いが強いのでしょうか?
マチカネハツシマダとキロフプロミエールでは主張するものがかなり違いますし、ハツシマダぐらい強いニアリークロスを持っていると、その影響は孫曾孫の代でも小さくはないですから
その下も同じ配合らしいですね。
シーザリオもホットプレイ同様に”相手固定戦法”となるんでしょうね。
長い直線で豪快なストライドとはいかないかもしれませんが(^_^;)
バゴだとヌレサドが強く出てしまう可能性もあるかもしれないなぁとも思い、Blushing Groom他の候補を探したらFootstepsinthesandにたどり着きました。日本での代表産駒のセイウンジャガーズは母父Baratheaでサドラー系ですし合うかも、と。
他の候補として思いついたはマヤノトップガンとか。これは頂いた別冊宝島のダンスパートナーに何をつける?の影響かもしれません(^^)
ありがとうございます。
ということは、一つ下の弟も父がキングカメハメハになりましたがSex Appealを 持っているのでパワーの要素がONになっている可能性が高そうですね。
エピファネイアの一つ下は同じ配合ですが牝馬なのでどうでるか興味深々です。