デインヒルとともにDanzig本流のスプリントを伝えた名種牡馬Green Desert、その遺伝力の強さはラッキーナイン・サドンストーム・ティーハーフ兄弟をみれば実感できます
ティーハーフ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100690/
ただしDanzig直仔で母母が「War AdmiralとLa Troienne」の名繁殖Courtly Deeですから、デインヒル同様日本の高速馬場では少しパワー型すぎるところはあるのです
たとえばシンコウフォレストは父がGreen Desertで、母はアウトサイダー血脈の塊で相手種牡馬を立てる名繁殖Park Expressですから、これはもうGreen Desertばかりが自己主張する配合
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1993109763/
日本で走ったGreen Desert産駒のなかで最もGreen Desertらしいスプリンターじゃないかと思っていますが、重賞勝ちは雨の高松宮杯(稍1.09.1)と阪急杯(重1.10.5)と洋芝の函館SS(良1.09.4)ですから、まさに“1分9秒台の王者”でした
だから名牝系のバックボーンはあったといえ、引退後にアイルランドで種牡馬入りして成功したのは幸運やったし、実に名トレードやったと思います
Green DesertらしさがONになると“1分9秒台の王者”になってしまうわけで、そこをエクイターフの高速馬場の、1分7秒台の決着に対応できるようカスタマイズするには、母父Sir Ivorをいじくるしかないわけで、となるとまずはHaloを合わせるのが日本では手っ取り早い
ロジユニヴァース…Halo≒Sir Ivor3×5・5
タマモサポート…母がHalo≒Sir Ivor3・4×5
サドンストーム=ティーハーフ…Halo≒Sir Ivor4・5×4
フサイチホクトセイ…Halo≒Sir Ivor3×4
ティファニーケイス…Halo≒Foreseer≒Sir Ivor3・4×4
スイートマトルーフ…Halo≒Sir Ivor3×4
Halo以外のニアリークロスだと
ラッキーナイン…Sir Ivor≒Drone6・6×4
メジロダーリング…Sir Ivor≒Play at Home3×3
コスモシンドラー…Sir Ivor≒Secrettame3×3
テンザンデザート…Sir Ivor≒Terlingua3×3
このように日本の芝でオープンまで出世したGreen Desert持ちは、ほとんどがHaloやDroneやStorm CatやGone Westなどを使うことで、Sir Ivorのニアリークロスを持っていることがわかります
サドンストームとティーハーフは全兄弟だけに馬体も走り方もよく似ていて、見た目はGreen Desert的なスプリンター体型なんですが体質は柔らかさもあり、何より脚捌きがHalo的に無駄がない
ガシャガシャ掻き込んでいては1分7秒台の高速決戦には対応できないのですよ、そこはHaloに頭を下げてニアリークロスさせてもらうしかないんですよ…と、母父Danzig硬肉短足掻き込み有馬連覇親父を説得しましょう(・∀・)
Green Desert系の種牡馬といえばバチアーやデザートプリンスがパワー型すぎてサッパリだっただけに難しいところはあるんですが、Haloの血が溢れかえる日本には今後ますます必要とされる血のひとつだと思うので、母系に入るGreen Desertには注目しておきたいです…と、セントウルの予想をしていたのにまたもや脱線
なんとかロベルトらしく晩年のもう一発がないものか…
話は変わってGreen Desertといえばシルクの募集馬になってるワイオラが面白そうで、
どんなのが出てくるか楽しみにしてます
プロの方にはおそれいります。