今年の2000m以上のG1、皐月賞と天皇賞春秋とオークスとダービーと宝塚記念と秋華賞とエリザベス女王杯の連対馬14頭のうち、実に13頭がサンデーサイレンスの孫、父父か母父にサンデーサイレンスの血を持つ「1/4サンデーサイレンス」で、唯一ラブリーデイだけが母父ダンスインザダークの「1/8サンデーサイレンス」
しかこれが1600m以下のG1、フェブラリーSと高松宮記念と桜花賞とNHKマイルCとヴィクトリアマイルと安田記念とスプリンターズSの場合は
1/4サンデーサイレンス…ストレイトガール(父フジキセキ)、コパノリッキー(父ゴールドアリュール)、ヴァンセンヌ(父ディープインパクト)、サクラゴスペル(父サクラプレジデント)、クルミナル(父ディープインパクト)
1/8サンデーサイレンス…モーリス(父の母父サンデーサイレンス)、レッツゴードンキ(母父マーベラスサンデー)、クラリティスカイ(母父スペシャルウィーク)、ハクサンムーン(父の母父サンデーサイレンス)
サンデーサイレンスなし…エアロヴェロシティ、アルビアーノ、ケイアイエレガント、インカンテーション
中長距離とは打って変わって、連対馬13頭中8頭が「1/8サンデーサイレンス」か「サンデーサイレンスなし」、つまりサンデーサイレンスの血量が12.5%以下なのです
<サンデーサイレンスの血はあまりにもしなやかすぎて、高速馬場の芝中距離を走るのに適しすぎていて、この名血が急激に拡散したために、凱旋門賞を毎年狙えるような中距離馬をつくることができるまでに日本の馬産はレベルアップしました
しかしその代償として短距離~マイルの地盤沈下があるのではないか、香港スプリントや香港マイルで勝ち負けする馬がなかなか出ない遠因ともいえるのではないか、というのが自説ですが、モーリスやスノードラゴンやハクサンムーンのようにサンデーサイレンスが血統表の3代目に遠ざかった馬から短距離~マイルのチャンピオン級が出てきており、曾孫の代になると当然のことながらサンデーサイレンスの威光は薄れ遺産は目減りしていくわけで、これからはサンデーの血を引く馬からも頑強マイラーや頑強スプリンターがもっと出てくるのだろうなあ…と思わされるモーリスの勝利でした
一方で芝中距離での遺産を目減りさせないためにサンデーサイレンスをクロスさせる時代も、サンデーサイレンス4×4・5でダービーを狙う時代もいずれくるのです>
(「第65回安田記念回顧~サンデーの曾孫、頑強に勝ちきる」)
こんなことも考えながら、マイルCSの確定メンバーをもう一度眺めてみる
(☆は「1/8サンデーサイレンス」★は「サンデーサイレンスなし」)
アルビアーノ★
アルマワイオリ
イスラボニータ
ヴァンセンヌ
カレンブラックヒル
クラリティスカイ☆
ケイアイエレガント★
サトノアラジン
ダイワマッジョーレ
ダノンシャーク
トーセンスターダム
フィエロ
モーリス☆
リアルインパクト
レッツゴードンキ☆
レッドアリオン
レッドリヴェール
ロゴタイプ
中山じゃなく改修後の新潟のスプリンターSを勝ったのが安勝ビリーブ・・・でしたっけ?
危うい記憶で書いてますわ