スノードンは予想ではノーマークでしたが、パドックをみたらこれがなかなか良い馬で、白状してしまうと◎アナスタシアブルー-○ショウナンラムジとの3連複をソッと押さえてしまったほどで、メタボ博士の彼女が少頭数でツマランの~とボヤいてるので1番から遊びで買ったら大穴が獲れるかもよ…とも囁いておきました(奴もエタンダールを買ってなくて脱力してましたが…)
未勝利勝ちをみて距離延びて良さが出てきたのはわかったんですが、パドックの歩様がなかなかしなやかで、これは思ったほどパワータイプでもなくて外回りでジワリと斬れるタイプやなと、新潟の未勝利戦は芝2000mは内回りですからね~
スノードンの母スノーリンクスはMr.Prospector3×3、Buckpasser4×4(War Admiral×La Troienneの4/3同血が計5本)、Bold Ruler=ナスコ6×4で、その父母Charming LassieはA.P.Indyと3/4同血でナスキロのクロスで、自身はMr.Prospector4×4・4
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102644/
アルキメデスの母アーキオロジーはRaise a Native3×5、Busanda4×5で、その母Caressがナスキロのクロスで、自身はMr.Prospector4×3、Northern Dancer5×5
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009102619/
見ての通りこの2頭、やってることはけっこう似ています
アドマイヤムーンは父も母も自身も強いクロスを持たないのであまり自己主張が強い種牡馬ではなく、産駒のタイプにはバラつきがあるほうだろうと書いてきましたが(ファインチョイスなんてほとんど母がONになった馬)、こういう種牡馬は5代内にクロスを複数持つ相似配合にするか、クロスがうるさい牝馬と配合するか…というような方向で考えるのがセオリーで、この2頭はその方向性に則った配合といえます
アドマイヤムーンのあの独特のしなやかさ柔らかさはミスプロ系×サンデー系の組み合わせ特有のもので、産駒の代でもミスプロをクロスしたりナスキロをもってきたりするとしなやかな中距離馬が出やすいということが一つわかり、一方でミスプロをクロスするならば、柔らかすぎて非力で緩慢になりすぎないよう「War Admiral×La Troienne」のパワーも補うのが有効だろう…ということは下記エントリでも予測しておきました
サイレンススズカやゼンノロブロイやラインクラフトなどの血統表において成立していた「サンデー×ミスプロの柔らかさをWar Admiral×La Troienneのパワーが支える」という図式、この硬軟のバランスの応用と考えるとわかりやすいんじゃないかと
どちらも外回り向きの柔斬れが持ち味で、アルキメデスのほうが母系からして距離適性は短めで私は外1800mベストとみていますが、スノードンは2400mあっても全然いいんじゃないですか
アドマイヤムーンにBusandaとボルキロを入れてミスプロをクロスしたら、サダムパテックやリーチザクラウンみたいな馬が出てくることがわかったのは収穫で、アドマイヤムーンの外斬れv.sダイワメジャーの内捲り、この2頭のライバル関係は種牡馬になってもなかなかオモロイですな~
というわけで、わかってきたことをまとめると
・アドマイヤムーンはクロスのうるさい牝馬との配合に向いている
・アドマイヤムーンの最大の長所であった「サンデー×ミスプロ」的な柔らかさしなやかさは、Mr.Prospectorをクロスすることで産駒に伝わりやすく、そういう配合馬は外回り向きの柔斬れ脚質になりやすい
・その場合にクロスするMr.Prospectorの数やナスキロ血脈の数に応じて、「War Admiral×La Troienne」のパワーを補強してやると、硬軟のバランスがとれて「柔いけど強い」馬が出やすい
新種牡馬アドマイヤムーン
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7aa0953552bd501c2fb4d573416f85c0
今年の夏にそそくさとピクチャープリンセスとの仔を応援することに決めてしまったわけですが、そうでしたか・・・ミスプロが・・・。
おっしゃる
>アドマイヤムーンの外斬れv.sダイワメジャーの内捲り
ライバル2頭の第2ラウンドがますます楽しみになってきました~
無理な話かもしれませんが・・・アドマイヤムーンとリーチフォーザムーンの仔が実現するなら血の面からは期待度大ということでいいんでしょうね。
(血統表眺めながら個人的にチェックした分だとよさそうでしたが。)