新潟11R 新潟記念
◎8.モンストール
○2.メイショウカンパク
▲4.サトノパンサー
△3.ナリタクリスタル
△13.ステラロッサ
×15.セイクリッドバレー
×16.トーセンラー
注7.タッチミーノット
注10.エクスペディション
モンストールは新潟2歳Sで◎にしたときにも書いたが、母系のナスキロ柔さやオークス馬イソノルーブルの中距離適性も出て、アドマイヤマックス産駒にしては体型に伸びがあるしストライドも柔らかく伸びる。だからマイラーというより1800mベストではないかと思うが新潟外2000mはスローなら1800m型がよく好走するし、まあ距離適性的にはセイクリッドバレーと似たようなものか。2歳時はトモが甘くて東京のダラダラ坂でもフラつきながら走っていたが、今週の坂路の追い切りの動きがやけによくて、陣営が言うようにトモがパンとしてきたとみたい。新潟外2000mならトーセンラーが軸だと思っていたが、メイチの競馬が続いて今週の追い切りがパッとしないので、ここから穴狙いに走る。▲はアメジストSで◎にしたときから外回り向きの差しだと書いてきたので、ここも重い印で。
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いろいろ書いてたらRoberto論的な話が長くなってしまったので、まずは新潟記念だけ先に(小倉2歳は後ほど)
スマートシルエットが大外なので無理にハナは主張しないと読めば、多くの人がケイアイドウソジンの単騎を予想したことでしょうが、よく考えたらこの馬が直近でハナを切ったレースというと歴史的なスローで逃げ切ったダイヤモンドSで、つまり競ってこられなければラップはいくらでも落とせる馬なのだ…ということをもっと考慮すべきでした
上がり3F33.1はオースミグラスワンが勝った08年(32.9)に次ぐ速さで、特に10.9-10.3-11.9と600~200mが速いです
これでは後ろの組はほぼノーチャンスで、中団より前にいた馬のなかで、10.9-10.3のラップにおいて、馬場のいい外目に斜めに持ち出しながら際立った加速をみせたのがトランスワープ
オースミグラスワンはグラスワンダーのガシャガシャ走法を受け継いで、だから私はずっと本当は捲りの馬なんだと主張しつづけてきましたが、しかし新潟外2000mに出てくると鬼脚で差し切ってしまうので当時は困惑していました
実際戦績を振り返ってみても、内回り小回りのほうが[2.2.2.2]と内容は安定しているんですよね~
つまり新潟外2000mはたしかに直線は長いけれど、あまりにもスローになってみんなが32秒台で上がるような流れを際立った脚で抜け出すには、柔らかくしなやかにストライドを伸ばしていては全然間に合わなくて、小回りを持ったままで捲ってしまうようなRoberto的なパワー加速ピッチ走法で瞬時にトップスピードに乗ってしまわなければならない…と
グラスワンダーの名前が出たのでついでですが、エアジハードとの抗争となった99年春の京王杯SC→安田記念なんか非常にわかりやすくて、上がり10.8-11.5の京王杯では2番手から抜け出したエアを後方一気の鬼脚でグラスが差し切り(それで安田もグラス一色ムードに)、しかしHペースで(前半1000m57.9は京王杯より速い)上がり11.4-12.2の安田では、併せ馬でビッシリ叩き合って、ピッチ走法のグラスをしなやかなストライドのエアがハナ差交わしたところがゴールでした
このようにRoberto的パワー加速ピッチ走法で走る馬が、超スローの東京外回りを抜きんでた加速力で制してしまうという例は他にもあって、たとえばファレノプシスは内回りの桜と秋華を勝ちオークスは3着でした、00年エリ女では上がり11.4-11.2-11.3を差し切り引退を飾りました(前年の上がり11.7-11.8-11.7のエリ女は6着)
三冠牝馬スティルインラブも母父Robertoなので斬れというより機動力型で、エリ女では宿敵アドマイヤグルーヴについに差し切られてしまいましたが、三冠最大の難関だったオークスは相手に恵まれたのもありますが、上がり11.5-11.1-11.8とスローになったのも勝因の一つだったかと
トランスワープも東京ではあまり良績がなかったのですが、オープン入りしたアメジストSでは逃げて後続を突き放す大楽勝で、このときがやはり超スローで上がり11.0-11.0-11.6
今年の新潟記念にしても、掲示板に載った馬はもちろん先行の利もありましたが、トランスワープ、アスカクリチャン、エクスペディションと小回りで重賞を勝ってきた馬たちが軒並み好走したのはそのあたりで説明がつくかと
同じようなスローの上がりの競馬になった09年新潟記念(10.9-10.4-12.2)を勝ったホッコーパドゥシャも、福島民友①→エプソム⑨→七夕③→小倉記念②ときて新潟記念を勝ってのサマーチャンピオン戴冠で、どちらかというと小回りに良績がある馬でした
そしてホッコーパドゥシャの父はマヤノトップガンですから、新潟芝外2000mの重賞において、上がりが速かったベスト3のレースはいずれもRoberto持ちが勝っていることになります
というわけで、ファルブラヴ×Roberto×ノーザンテースト的なパワー加速でサマーチャンピオンとなったトランスワープですが、そういえば半兄トウカイポイントもセン馬で6歳時に重賞初制覇しついにはマイルCSも勝った遅咲きで、この成長力はノーザンテーストの娘でダイナカールと3/4同血でHyperion4・5×5の母母マックホープ譲りでしょう
こうなると秋は天皇賞が目標になるんでしょうが、個人的には香港Cが面白いんじゃないかと思います
近いうちに数字を見てさらに納得してみます。
突進するエーシンヴァーゴウみたいだなぁ。
と諦めモードで見てました。
(当時の映像がプレイヤーの関係で今のところ見れません)
今回ほど極端ではないとは思いますが似ていたのではなかろうかと・・・