栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

日曜のレース回顧~ベロベロですが、一言だけ

2012-11-11 23:45:47 | 血統予想

京都11R エリザベス女王杯
◎6.ピクシープリンセス
○11.ホエールキャプチャ
▲12.ヴィルシーナ
△7.フミノイマージン
×5.マイネジャンヌ
×14.マイネオーチャード
注15.レインボーダリア
▲△は牝馬G1を勝てる実力の持ち主だが、▲はヘイローのニアリークロスが多すぎて、△は母のデルタジャッジのクロスの影響で、どちらかといえば小回り内回り向きの脚質に出ている。京都外2200mなら追い切りの動きに身上のしなやかさが戻ってきた○のほうが信用できるような気がするが、雨で時計や上がりがかかる決着ならば◎はピクシープリンセスでいってみたい。牝祖フォールアスペンはハイインロー的なスタミナを伝え子孫が大繁栄した名繁殖で、そこにキングマンボ×サドラーでヌレイエフ≒サドラー3×2とエルコンドルパサーばりの配合をしている母オータムメロディーは、ことスタミナと底力に関しては世界最高レベルの名血と断言できる。下りからロングスパートして、他はみんなバテたのに一頭だけ力強く伸び続けて突き放した前走の勝ちっぷりをみると、この欧州本格派の名血がついに覚醒してきたのではないかと思う。ミルコは持続力があるのはわかっているからロングスパートでくるはずで、前売りをみるとイヤになるほど穴人気になっているが、ここは血統予想らしい◎でいってみたい。×以下は◎が勝ち負けするような持続戦想定で拾ってみた。

京都9R 黄菊賞
◎4.キズナ
○1.トーセンパワフル
▲3.カラフルブラッサム
△8.ガムザッティ
×2.ダンツクロノス
注6.タガノラルフ
ディープインパクト×ストームキャットというのは柔らかさと軽さがオンになりやすくスローで瞬発力を発揮するタイプに出やすいが、◎はナリタブライアン牝系特有のパワーもオンになっていて、体質が適度に硬くて脚捌きに力強さがあるのがいい。あれなら渋った馬場も苦にせず伸びてくるはず。○は泥んこダービーを勝ったロジユニヴァースの全弟だし、現状は兄より動きが緩慢なので、馬場が渋るのはプラスだろう。

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今日は競馬終わってから中書島の「きん太」で鉄板焼きをつまんで、それから四条に戻ってもう一軒行って、それからカラオケになだれ込んだはずですがもう記憶は曖昧で、レースについてはいろいろ言いたいことはありますが、それはまたシラフでVTRを観てからということで(^ ^;)

とりあえず一つだけ、ピクシープリンセスを血統で買った人にも、他の理由で買った人にも、そして買わなかった人にも、名繁殖Fall AspenにSadler's Wellsを配して、Kingmamboを配して、ディープインパクトを配したら、こんな馬ができるのだということは、日付が変わる前に、声を大にして血統屋は言いたいです

おやすみなさい

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日曜のボツ予想~またまたスローで串かつジュースが…

2012-11-11 11:49:42 | 血統予想

福島5Rは「一口馬主好配合馬ピックアップ」のピックアップ馬で友人も一口持ってるミストフェリーズを応援
パドックからやや身のこなしが硬いのが気になってたんですが、レースでもそんな感じで、Graustark≒Majestic Lightの力馬っぽいところがONになったか? いずれにしてもちょっとスローで引きつけすぎて鋭さ負けという感じで、まあ決して順調にきたわけでもないようですので、叩いての上積みにも期待しましょう

ノベンバーの参考レース観てたらうちのオカンが「串かつジュースって美味しそうな名前やなあ~」とベタベタのボケかましてきたので放置してましたが、○ヒシカツジェームスはいつも書くようにタキオン×ダイワメジャー牝系ですから1800mベストのパワー&機動力型、こういう馬を東京ならギリギリ3着まで、中山で頭からという出し入れが私の血統予想の数少ない取り柄なのに、これが上がり33.2だと東京でもピッチだけで突き抜けちゃうのでヤル気しないんですよね~(^ ^;)
祐一アナバティックの逃げで61秒ぐらいでチンタラ行くんでしょうから、ピッチだけで追い込める競馬とみました
サトノギャラントはスティンガーをSeattle Slew的に胴長で緩慢にしたような馬で、どうみてもマイラーではないです
ノリが1600mではいつもポツン最後方で追い込むのは、実は根はマイラーではないということを肌で感じていて、条件戦なら1800mのレースをさせても勝てるから無理せず1800mのレースをさせよう…というようなアタマがあるのではないかと
ここは1800mで北宏ですから、おそらくふつうに1800mのレースをしてくるでしょう
ラフォルジュルネは同厩ということもあって“柔らかすぎるブエナ”というイメージで前走でやっとそのイメージとつながった感じですが、1800mよりは2000mがベターではあるかなと
これなら東京1800mスローに実績ある▲トーセンジャガーと、◎○の直後からイン差しを狙ってくる△ミカエルビスティーかなと

アンドロメダは◎メイショウウズシオ
古馬になって本格化してきたオペラハウス×ブライアンズタイムを雨の内回り2000mで黙って買う、これは血統予想のイロハのイ
ロードオブザリングはRockefellaのクロスなんかもあってマイヨジョンヌ牝系の力馬っぽさがONになっていて、内回りをパワーで捲る中距離馬だし馬場が渋るのもよさそう
マルカボルトもネオユニ×Hyperionクロスの母で、内回りで逃げたらしぶといし道悪も上手
ダノンバラードはHaloクロスですから捲れるし母の力馬っぽさもONになっていて、ここは条件としては合っているんですが、外回りでナスキロ柔い馬を操らせたら超一流のルメールも、内回りをパワーで捲るべき馬に乗るとどうも捲りに思い切りが足りないきらいがあって、ここは◎○▲の次位としました
マウントシャスタは重の毎日杯で2着、宝塚では荒れたインをすくって見せ場、全兄の△ボレアスも道悪ならちょっと押えておきたいです

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血統クリニック出張版~好配合が揃った武蔵野S

2012-11-11 08:53:17 | 血統予想

実家は競馬場からチャリンコで40分ぐらいのところですが、さっき8時ぐらいからしとしと降ってきましたね~

先にJCDも控えているので武蔵野の予想をジックリやってたら、好配合馬が多いので長編になってしまいました(^ ^;)

アドマイヤロイヤル…ラインクラフトの弟で父ミスプロ系も同じだが、こちらはBusanda≒StrikingのパワーがONになったという前駆のつくりで、武蔵野Sは重になったので柔らかく走るミスプロクロス馬の後ろから掻き込みながら追い込んだが差せず。東京が向くのはHyperionベースの配合のキンカメ産駒でジワジワ加速するからで、馬場自体はあまり軽くないほうがいいしほんとは1600mより1800mがベターだと思う。

イジゲン…BuckpasserとIn Realityのクロス(Fappiano系の必殺配合)を持つエンパイアメーカーにナスキロラトロを重ねつつ、Dixieland BandのHyperion(4×5・5・6)を1/4異系的に母父にもってくる…という教科書的配合。Capoteが入るので東京や道悪の軽い馬場が合う。マイルもベスト。

ガンジス…母はDeputy Minister系でMr.Prospector3×4のダートのスプリンター。母母父Danzig ConnectionはDanzig×Sir IvorだからGreen Desertと同じで、つまりロジユニヴァースと同じくHalo≒Sir Ivorのニアリークロスになっているというのがネオユニ産駒としてはチャームポイント。これが芝ダ兼用の資質をONにしている。距離はもっと長くてもOKで、1200mよりは1800mをフワッと先行したほうがよさそうなぐらい。ただPOG関係の原稿でオススメした馬なのにこんなことをいうのもなんですが、母系にB級といっていいスピードが多すぎて、東京マイルのHペースを踏ん張るイメージとはちょっと違う。

シルクフォーチュン…Nureyev3×3。牝系はGolden Trail。母父の母は(What Luck全兄×Tudor Minstrelだから)ジェニュインの母みたい。Nureyevのクロスで硬くパワー体質になったジェニュイン、というイメージでダートのマイルベスト。力の要る馬場ベター。

ストローハット…母は芝2000mの仏G2勝ち。そこにフジキセキで、NureyevとLyphardとPetingoとBlushing Groomが「Fair TrialとHyperion」的な粘りを表現しているので、それと母父の母父Desert WineがDamascus×Never Bendというパワー血脈なので、ダート馬というよりはジリっぽいねちっこい1800m型というべき馬だ。ダートなら軽い馬場がベターで「サンデー×Lyphard×ハイインロー」だから前受けベター。

ダノンカモン…シンボリクリスエス産駒は、「父にスピードを入れた」というタイプよりも、「スプリンター~マイラーの母を少し胴伸びでナスキロ柔くした」というタイプのほうが走る。というか代表産駒はみんなそんな感じ。この馬もオジジアン産駒のスプリンターだった母を、Seattle Slew的に胴長にして1400~1600m向きにしましたという感じ。ただFrancis S.とJesterのクロスだからわりとパワー型というかそれほどナスキロ柔さはなくて、最近は年のせいか少しズブさも出てきたので、東京良で上がりがかかり気味の1600mがベストではないかと思う。ダ1400~1600mのオープン実績は[3.7.2.4]だが、ゴール前の上がりが12.5以上かかったときは[3.3.0.1]だ。

トリップ…母母が名繁殖フェアリードールでHyperion5・5×5・6・6・7・7・7・8だから、クロフネにHyperionの凝縮をもってきた成功形。母はトゥザヴィクトリーの全妹で交流重賞勝ちだから筋金入りのダート血統だが、トゥザヴィクトリーは毎年フェブラリーを持ったままで直線先頭に立って惜敗を繰り返したし、トゥザグローリーも毎年有馬で好走するように本質は小回りベター。

ナムラタイタン…母はゴールデンジャック=スターリングローズと3/4同血でRaise a NativeとTom Foolのクロスで、ダート上級を毎年送り出す名繁殖。そこにサウスヴィグラスでMr.Prospector4×3。配合どおりにミスプロとTom Foolの柔らかさ無駄のなさで走る。サウスヴィグラスよりスターリングローズのイメージでとらえるべき馬で、東京が向くというより軽いダートが向くマイラー。たとえば重のエルムSあたりでも高パフォーマンスを出せる馬だと思う。

ナムラビクター…ゼンノロブロイ×エンドスウィープでMr.Prospector4×4、いっぽうで母母ケイジョイナー(ナムラコクオーの母)のところにはサドンソー(ノーザンテースト全弟)にHigh Perch(Hyperion3×3)とHyperion的な血が強いのがポイントで、「ゼンノロブロイの1/4Hyperion」というこれまた教科書的配合。体型は父と母父を足して割ったかんじ。ミスプロクロス馬らしく軽い馬場に向く。ベストは1800m。

バーディバーディ…母がMr.Prospectorのクロスで自身はGraustark=His MajestyとHasty Roadのクロス。フリオーソをミスプロ的に柔軽くしたがそのぶん底力とスタミナは失われた…という配合だから、パサパサの中距離ではスタミナ&パワーが少し足りないが、東京ダ1600mの重は①③①(全てオープン)。1800mも渋ったときは③③④(全て重賞、④はJCD)。

マルカフリート…アフリート×タヤスツヨシでTom FoolとNasrullahをクロスし、ヒッティングアウェーを1/4異系として3/4でHyperionを継続クロスしたダイナマインの、そのHyperionを1/4異系に使っているという、これも教科書的好配合。サカラートもミリオンディスクもTom Foolをクロスしているだけでなく、母に「1/4異系的Hyperion継続クロス」がちゃんとあるのです。前走は前カベで脚余し気味、マイルはOKだし鞍上戸崎で穴ならこれかと思うが、アフリートだけに外枠のほうが買いやすかったか。

というわけで、武蔵野で上位人気になるような馬はやっぱり好配合が多いもんだと、朝から勉強になりました~
トリップとナムラビクターはここを勝つようならJCDの賞金は足りるだろうしそこでも惑星以上の存在になると思いますが、東京マイルのスペシャリストみたいな馬たちが揃っただけになかなか勝ちきるのは大変かと

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