栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

1400mにズレたバクシンオー

2010-02-12 20:52:19 | 血統予想
ショウナンカンプやシーイズトウショウのように、バクシンオーにはNijinskyと頑健なHyperionをもってくるのが「黄金配合」だが、これはノーザンテーストの頑健さを増幅しているという意味合いが強い

バクシンオーにミスプロやHaloやPrincely GiftやBold Rulerなどのスピードをいくら注入しても、柔らかくなるだけで速くはならない

スプリンターは筋力でピッチを上げて加速するからで、筋力を増す配合をしないと速くならないのである

バレンタインSには3頭のバクシンオー産駒が出てくるが、ゲイルスパーキーはHalo全妹、トレノジュビリーはGrey SovereignとPrincely Gift、マルブツイースターはミスプロと、どれも母から軽いスピードばかりを取り入れていて、父を柔らかく軽くしただけで頑健さが足りないから、超一流のスプリンターには完成できなかった

そしていつも言うことだが、こういうバクシンオーは非力で柔らかすぎるので、東京や京都の1400mがベストになりやすい

この3頭はいずれも東京1400mで勝ち鞍があるが、1200mのG1ではなく1400mのハンデ戦で買うべき馬なのはたしかだろう
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ペルーサ出陣

2010-02-12 00:33:27 | POG

デビューから3戦連続2着を続けるインディアナポリスは、アドマイヤベガなどと同じ「サンデー父系×アンティックヴァリュー牝系」組み合わせで、ステイゴールドにSeattle Slew、Rivermanとナスキロラトロを重ね、「サンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienne」のA級配合形でもある
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102709/

血統配合のイメージそのままの柔らかすぎるほどのストライド走法で、明らかに広いコース向きの差し馬だ

ここ2走は1人気になりながらも中山で惜敗を続けているが、あれは中山の内回りだからで、しかも勝ったコスモエンペラーとトウカイメロディは1/31の東京平場で1,3着したように、そんなに弱い相手ではなかった

おそらくこの馬は東京と中山では2馬身ぐらい能力が違うと考えられるので、東京の中距離ならば500万は楽に勝てるし重賞でも通用するぐらいの馬ではないかと思っている

デビュー戦の東京2000mで超スローの上がり11.0-11.5を豪快に追い込んだ脚とアクションにはそれぐらいの説得力はあり、(1頭を除いては)他馬が止まって見えるほどの際立った斬れ味だった

しかしその1馬身3/4前には、楽々と抜け出して馬ナリで流すペルーサがいたのである

ペルーサについては以前も書いたが、配合のポイントは以下の2点に要約されると思う
・北米な父×南米な母のアウトブリード的配合になっていること
・父がサンデー×ミスプロ×War Admiral×La Troienneで、自身はサンデー×Lyphard×ハイインローだから、サンデー系の黄金配合形を二つ持っていること
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007102705/

自身には特に目を見張るようなクロスやニックスはないが、血脈構成と配合形の良さで生み出された逸材といえるだろう

名ホストBlushing Groom
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/022a071bed05039c162e9b66d3807a2c

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