中隆の山遊記

登山、山スキー、沢、食べ物(特に日本ワイン、麺類、ご当地料理)等の趣味を随時更新

小無間山~大無間山~大根沢山

2023-05-07 14:21:43 | 南アルプス

★2023年5月3日~4日

 

■目的地:小無間山~大無間山~大根沢山

■メンバー:hitoshiさん、NAKA-TAKA

■コースタイム

【1日目】6:35白樺荘駐車場~7:05登山口取付~11:45小無間山12:00~14:05大無間山14:13~15:10テント場

【2日目】5:45テン場~7:20アザミ沢のコル9:40~9:10大根沢山9:40~10:42田代沢ノ頭~14:15駐車場

■天気:1日目、2日目とも快晴

 

 

【概要】

≪1日目≫

例年のゴールデンウイークは山スキーであるが、

昨年以上に雪解けが進み、山スキーは東北でないと難しい状況。

みんなが鳥海山など東北の山に集中するとゲレンデ状態も予想されるので、

今年は山スキーをあきらめ、残雪期登山とする。

 

さて場所は例年11月に行っている南アルプス深南部の

宿題となっている大無間山とする。

ルートは昭文社の地図には登山道として載っていない

畑薙第二ダムの白樺荘を起点にした周回コース。

なお、「山と渓谷」の南アルプス特集には載っているルートである。

 

朝3時に櫛形総合公園の駐車場に1台デポし、

中部自動車横断道~新東名高速道路を通り、畑薙第二ダムに向かう。

新東名を降りてから畑薙第二ダムまでが超長く50km近くある。

ある意味今回の山行の核心部である。

 

白樺荘駐車場に車を置き、明神橋横の登山道取付きまで車道を30分程度歩く。

 

 

この取付きから稜線までは結構な急登、重荷にはこたえる。

このルートは東電の巡視路を活用している。

ワンピッチでNo.8鉄塔、もうワンピッチでNo.9鉄塔。

 

稜線からは基本的に尾根伝いでそれ程急ではない。踏み後はある。

右側には聖岳などの南アルプスの山々が樹林の間から垣間見える。

最後の小無間山への登りが急である。

(メガホン。かつての林業で使ったのか!?)

 

 

小無間山着。

展望はきかない。

次は中無間山、大無間山だ。

仏教用語では無間とはあまりよくない言葉なので少し不気味である。

 

さあ、中無間山を目指して出発。

途中のザレ場で大無間山が見える。

(右が大無間山)

 

中無間山着。

本当は関ノ沢ノ頭という小ピークである。

 

本命の大無間山を目指して進む。

大無間山への登りで展望がきく場所があり、

富士山や南アルプスの山々がよく見える。

 

(聖岳、赤石岳方面)

 

(真ん中左の双耳峰が池口岳、手前が諸沢山)

 

 

頂上の少し下には結構な残雪がある。

 

大無間山(2,329.6m 200名山)到着。

ここも展望はきかない。

が、テント場には良い場所である。

 

 

さあ、あと一踏ん張り、今日のテン場予定地の三方嶺に向かう。

途中から笹原が出てきて、いかにも深南部という感じだ。

(大無間山)

 

 

三方嶺着。

笹原であり、噂どおり結構よいテン場である。

平らな場所にテントを張り、まずは冷やしてきたビールで乾杯。

 

なお、今日のお酒は二人で、

ビール350ml×2本、500ml×1本、

赤ワイン670ml、

日本酒500mlである。

 

最初のおつまみは、きゅうり入り竹輪。映える!?

 

続いて、ホテイの焼き鳥塩とザーサイ和え。

塩焼き鳥とザーサイのダブル塩が美味い。

 

今日は、和風カレーうどんであるが、

カレーのルーを入れる前に野菜スープをいただく。

これが旨い。

 

最後は、鳥・豚肉、野菜和風だしカレーうどん。

最高!最後にとっておいたビールとよく合うこと。

 

 

 

夕焼けを堪能し19時に就寝.

 

 

 

 

 

≪2日目≫

4時起床。

朝食は野菜たっぷり味噌ラーメンである。

味噌は体にしみわたり活力が湧いてくる。

 

5時45分出発。

酒が体に入った分荷は少し軽い。

(右から不動岳、鎌崩の頭、丸盆岳、黒法師岳、前黒法師岳)

 

(右から、池口岳、鶏冠山、中ノ尾根山、黒沢山。真ん中に諸沢山、その右に合地山)

 

 

三方嶺からアザミ沢のコルまではルートファインディングが難しい。

細い尾根がいくつもあり、GPSを見ながら慎重に進む。

地図と方位磁石だけでは中々難しいだろう。

(大無間山)

 

 

何とかアザミのコルに到着。

ここは5月のこの時期の記録には水が取れるとある。

尾根から下に細い沢が見え、水が流れている。

歩いて5分。ペットボトルに給水。

 

 

 

さあ、大根沢山(2,239.6m)を目指して進む。

(大根沢山)

 

(大根沢山)

 

 

標高差300mだが、急登あり、偽ピークあり、結構大変だった。

大根沢山の頂上付近は平らになっている。

ここで地元の山岳会4人にあう。沢1泊とのこと。

 

大根沢山着。

ここも眺望はない。

山岳会の方に写真を撮ってもらい出発。

 

途中で、信濃俣から光岳に向かうルートと分岐する。

この辺からはピンクリボンがそれなりにあり迷う心配はない。

田代方面に進み、下降地点の田代沢の頭を目指す。

 

 

田代沢の頭着。

 

(新しい真っ白な三角点)

 

ここからの下りは最初400m近くの急坂である。

それ以後は斜度が緩み少し楽になる。

 

 

下部は林道があるが尾根伝いに下りる。

林道にはブルが捨て置かれていてびっくりした。

 

 

最後は林道を進み白樺荘に到着。

お疲れさまでした。

 

今回は、遠くここまで来たということで、

白樺荘でお風呂に入る。510円。

 

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池口岳~加加森山~光岳

2022-11-06 21:20:43 | 南アルプス

★2022年11月5日~6日

 

■目的地:池口岳~加加森山~光岳

■メンバー:hitoshiさん、NAKA-TAKA

■コースタイム

【1日目】6:58池口岳登山口~9:40黒薙の頭~12:23ジャンクション~12:34池口岳~12:48ジャンクション~13:23鹿ノ平~13:55テント場

【2日目】5:45テン場~6:08加加森山~8:35光岳~8:53光石~10:39加加森山~12:21ジャンクション~14:31黒薙の頭~16:04池口岳登山口

■天気:1日目、2日目とも快晴

■登山概要 行動時間:17時間14分  

移動距離:29.6㎞ 

登り/下り:2717m/2740m

 

 

【概要】

≪1日目≫

年末近くの恒例の南アルプス深南部の登山。

中ノ尾根山や合地山も考えたが、

林道の状況により取りやめ、

2年前に登ったが、天気が余りよくなく消化不良だった

池口岳を絡めたリベンジ山行とした。

 

朝4時30分に、小黒川PA近くのファリマで待ち合わせ。

NAKA-TAKAジムニーで、池口岳登山口駐車場に向かう。

駐車場は5,6台の車が停まっていた。結構いるなと思った。

 

久しぶりの重荷、ストックを使い、じっくりゆっくり登る。

所々急登もあるが結構上りやすい登山道である。

左側の南アルプスの山々を樹林越しに楽しみながら進む。

 

 

黒薙到着。

2年前の記憶がハッキリよみがえる。

今日は、2年前のテント場の笹ノ平と鶏冠山もよく見える。

 

 

(左が鶏冠山)

 

さらに進む。

(一番右側が上河内岳、その左が聖岳)

 

(左が池口岳、右が鶏冠山、その左の平らな所が前回のテント場の笹ノ平)

 

(右が池口岳、左が加加森山、その右の平らな辺りが今回のテント場)

 

(結構下まで行くみたい)

 

Hitoshiさんからは、ジャンクションから池口岳には行かないので、

NAKA-TAKAはどんどん先に行き、池口岳に登ってきてくれとのこと。

急いで登ったので結構疲れました。

 

ジャンクションを超え池口岳に向かう。

 

(正面が光岳、頂上直下に光石)

 

 

池口岳北峰着。

天気は良いが展望はない。

 

ジャンクションに戻ると、

Hitoshiさんが寒そうにして待っていてくれた。

 

ジャンクションからは一度結構下り、トラバース気味に進む。

途中、水場の看板がある。

ヤマレコのトレースでは90mぐらい下っているが、

水が採れたのか、そうでなかったのかは不明である。

 

それから鹿ノ平と思われる場所を過ぎ、テント場に向かう。

(加加森山、その右下がテント場)

 

 

テント場敵地着。

結構平らで優良物件である。ここに決定。

テントを張り、先ずはビールで乾杯。

 

 

 

今日のおつまみは、

・NAKA-TAKAの育てた落花生の塩ゆで、

・タコの缶詰、

・カニカマのチーズ&海苔巻き、

・豚バラの焼き肉

である。

 

 

 

どれもビールとワインに合う。

ワインは、中央葡萄酒のYAMANASHI de GRACE。

マスカット・ベーリーAを主体に、

メルロとカベルネソーヴィニョンをアサンブラージュした県産ワイン。

美味しいです。

 

今日のメインはキムチ鍋。

Hitoshiさんが、海谷でゲットし冷凍しておいた天然ナメコも入れる。

 

 

下準備を外で行い、その後テントに入り、2次会。

豚バラの味が良く出たキムチ鍋旨し。

ビールや日本酒(大雪渓)も旨し。

 

最後は、いつもと同じで、うどんで〆でした。

 

 

≪2日目≫

4時半頃起床。

目覚めのコーヒーを飲む。

今日の朝飯は、野菜満載、天然ナメコたっぷりの味噌ラーメンである。

 

少し暗いが6時前に、不要な荷物をテントに置き、出発。

ワンピッチで加加森山に到着。

見た目はどっしりして立派な山だが、

一般的には結構マイナーな山である。

場所から二度と来ないだろうと思う。

2年前の深南部2日目の鶏冠山と同じだ。

 

 

今日は行程が長いので先を急ぐ。

荷が軽いので結構楽である。

3つ、4つのピークがあるので、アップダウンをそれなりにある。

 

(光岳、右側に光石)

 

光岳の最後の登りは結構急だった。

途中展望が良い場所があった。

(真ん中が加加森山、左が池口岳)

 

(左りのピーク4つが合地山、右に池口岳の北峰、南峰)

 

(右端に聖岳)

 

光岳頂上着。

2回目である。展望はない。

小屋は2日前に閉じられたので、その影響か誰もいない。

 

 

 

写真を撮ったらすぐに隣の展望台に移動。

深南部の山々が素晴らしい。絶景である。

合地山や中ノ尾根山等の山々を認識できた。

(真ん中奥に、不動岳、丸盆岳、黒法師岳と思う)

 

(頭上のぴピーク4つが合地山、その尾根伝いの真ん中の山が中ノ尾根山、その右が池口岳)

 

(真ん中が加加森山、その左がテント場、一番左端が池口岳)

 

光岩に移動。

光っているわけではなく、単に白い岩である。

遠くからも白く、光っているのでこの名前がついたのだろう。

 

 

 

 

ここで、急にNAKA-TAKAのスマホの電源が急速になくなり。

Hitoshiさんの予備のバッテリーを借りる。

2日間の山行では予備のバッテリーは必須と感じた。

※下山後、早速ヨドバシカメラで購入。

 

下山予定16時を目指すため、帰りも少し早めに歩く。

結構長い行程である。

 

テント場到着。

テントを片付け、休憩そこそこで出発。

(テント場少し先の鹿ノ平と思われる場所)

 

 

(鹿のヌタ場)

 

池口岳ジャンクションへの急登と、

ジャンクションからの急な下りとプラスαをワンピッチで進む。

 

16時帰還を諦めず、帰路も少し早めに歩き続けた。

 

 

(左が池口岳、その右の平の笹原が笹ノ平、その右が鶏冠山)

 

 

 

何とか16時ちょっと過ぎに登山口駐車場に到着。

 

久しぶりの重荷の登山で疲れましたが、充実した二日間でした。

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南アルプス深南部 池口岳

2020-11-22 20:25:32 | 南アルプス

★2020年11月22日(日)~23日(月)

 

◆目的地:南アルプス深南部 池口岳(2,392m 200名山)

◆メンバー:hitoshiさん、NAKA-TAKA

◆コースタイム:【1日目】6:21池口岳登山口~8:41黒薙9:01~11:57池口岳12:18~12:43池口岳南峰~13:42笹平

【2日目】7:40笹平~7:58鶏冠山8:18~10:55シャクナゲルート分岐~13:24池口岳登山口

◆天気:【1日目】曇り 【2日目】曇りのち晴れ

◆活動時間:13時間8分

◆活動距離:20.9km

◆累積標高上り/下り:2,222m/2,225m

 

 

【概要】

11月恒例の南アルプス深南部は、池口岳から犬切尾根の周回ルートとした。

犬切尾根の周回ルートは昭文社の地図には載っていないが、

YMAPには載っているルートである。

 

【1日目】

朝5時半に道の駅遠山郷に集合。

hitoshiさんは、道の駅に前泊。

私は食材の保存等の理由で当日朝に集合とする。

 

車を一台林道途中にデポし、池口岳登山口駐車スペースに向かう。

この間の距離が結構あり、下山後歩くとかなり大変だそうだ。

 

駐車スペースには、4,5台停車していた。

 

駐車場脇の登山道入口からスタート。

このルート、樹林帯を通り見通しは良くないが、

それほど急な斜面もなく、登りやすい。

南側は美しいアカマツ林が展開している。

 

 

 

 

 

黒薙到着。

天気は曇りでイマイチだが、池口岳は見える。

 

 

(左が池口岳、右が鶏冠山、真ん中右の鞍部が笹平)

 

今日は午後遅くなると雨が降る恐れがあるので先を急ぐ。

途中で水場の看板があるが、どのくらい下ればよいのだろう?

 

 

 

 

加加森山を通り光岳につながるルートとのジャンクションに到着。

ここから池口岳北峰までが少し急登だった。

 

 

 

池口岳北峰着。

視界はない。

頂上のすぐ下にはちょうど良い天場がある。

標識の支柱がガードレールの支柱みたいで変である。

 

 

 

池口岳南峰へ向かう途中に笹平に向かうルートがあるので、

ザックをデポし、池口岳南峰着を目指す。

 

池口山南峰着。

視界はないが、頂上の雰囲気はなかなか良い。

南峰発。

 

デポ地点でザックを回収し、笹平に向かう。

 

 

この最初の下りがかなり急である。

段々笹が多くなり、深南部らしく良い感じになってくる。

笹平到着。

 

 

雨が降る前にということで急いでテントを設営。

先ずはビールで乾杯。

14時半から宴会だ。

キャベツの塩昆布和えが美味しい。

 

その後、ホイコーローとビール、ワインを堪能する。

 

最後は、味噌味の豚バラキャベツ鍋と日本酒。

※写真は撮り忘れる。

 

17時半には就寝。

夜はずっと風が強く、雨も降っていた。

 

 

【2日目】

起床し、コーヒーで一服。

野菜とバラ肉をたっぷり入れたマルタイラーメンを食べる。

久しぶりのマルタイラーメン、旨い。

 

晴れそうで晴れず、視界はあまりないが、まあ出発だ。

まずは、鶏冠山(2204m)に向かう。

 

鶏冠山着。

視界は利かない。

この山はルートからして二度と来ないだろう。

記念に写真。

 

犬切尾根をズンズン進む。

 

 

(鹿のぬた場)

 

途中で晴れてくる。

後2時間ちょっと出発を遅らせば笹平も絶景だったが結果論である。

 

(真ん中が池口岳)

 

 

主稜線を外れシャクナゲルートの尾根に入る。

 

 

途中小川の渡渉が1回ある。

 

無事下山したところで、最後は池口川の渡渉がある。

 

デポ車まで戻りそこから登山口に向かう。

確かにこのサイドを突かれた体で登るのは大変だ。

 

下山後、駒ケ根SAで、駒ケ根名物ソースカツ丼を食べる。

満足。

(三元豚ソースカツ丼)

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南アルプス深南部 鎌薙山~不動岳~六呂場山

2019-11-03 09:08:14 | 南アルプス

★2019年11月3日(日)~4日(月)

 

◆目的地:南アルプス深南部 鎌薙山~不動岳~六呂場山

◆メンバー:hitoshiさん、NAKA-TAKA

◆コースタイム:(1日目)7:32駐車スペース~7:54ゲート~10:06不動岳登山道~13:24鎌薙山頂上~14:13鹿の平(テント泊)

     (2日目)5:57テント~6:46不動岳頂上~7:26テント~10:16六呂場山頂上~六呂場山先矢筈山への分岐点~矢筈山頂上~14:36林道~14:49ゲート~15:15駐車スペース

◆天気:(1日目)晴れ時々曇り、(2日目)晴れ時々曇り

 

  

【概要】

昨年度の11月21日~22日の丸盆岳以来の南アルプス深南部。

これまででは、2015年11月24日の、

黒法師岳(黒バラ平泊)周遊に続いて3回目の深南部。

念願の鹿の平でのテント泊、最高でした。

 

【1日目】

朝4時、中央道小黒川PAから出た運動公園に集合。

昨年度の行きは、諏訪から水窪ダム先戸中川林道終点まで、愛知県経由で5時間かかり、

帰りは国道152号と148号経由で3時間半前回と大幅に違った。

今回は、前回の帰りと同じ経路をとり約3時間で到着した。

 

朝、7時半で仮のゲートを出発。

仮のゲート手前の駐車スペースには、7,8台が駐車されていた。

20分歩き、正式なゲートに到着。

ここから、林道を約2時間歩き、不動岳の登り口になる。

なお、ゲートから左に行き、川を渡ったところが逆ルートの登り口である。

 

昨年度の丸盆岳への登り口を過ぎると、橋がかかった大きな沢があるが、

川までちょっと嫌らしい斜面を上り下りしないと水を取れない。

たまたま、ほんの5メートルぐらい手前の斜面から水が滴っていたので、

そこで共同用の水を一人1.5㍑と各自の行動用の水をとる。

なお、この水は涸れる可能性も高い。

 

しかし、そこから少し歩くと、小さい沢があり、ここの水は涸れそうになかった。

 

 

不動岳登山口到着。

登山道は割とはっきりしている。

 

紅葉はいまいちである。

 

最後はこの地方お決まりの笹が出てきた。

(珍しい「火乃要鎮」)

 

 

稜線着。

稜線を右に行き鎌薙山に向かう。

左に富士山が見える。

 

鎌薙山頂上到着。

このまま進むと超危険なかまなぎになる。

いずれ行きたいと思う。

(鎌薙山頂上)

 

さて、稜線を戻り鹿の平に向かう。

藪が濃い。

遠くに楽園「鹿の平」と不動岳が見える。

(正面が不動岳、その手前が鹿の平)

 

藪をこぎ、ついに鹿の平到着。

誰もいないので一番良い場所にテントを張る。

天気も明日の方が良さそうなので、

不動岳は明日の早朝に登ることし、宴会を開始する。

 

 

まずは、野沢菜の漬物。

 

次に、昨日コストコで買ったプルコギを焼く。

ビールとよくマッチする。300㌘をペロッと平らげる。

 

ビールに続き山梨・勝沼のイケダワイナリーの赤ワイン。

Hitoshiさんは長野の銘酒大雪渓。

今日の〆は、地元の会社「はくばく」のほうとうである。

5時半に宴会終了。

 

夜は、鹿の鳴き声と鹿がテントの周りを歩く音がよく聞こえた。

 

 

【2日目】

朝、4時半に起床。

野菜肉味噌ラーメンに、

餅と昨日ほうとうに入れ忘れたかぼちゃを入れ、

豪華な朝食を食べる。

デザートは、コストコで買ったオレンジ。

 

6時に不動岳に向かう。

最初は笹が濃かったが、途中から笹が引くなり歩きやすくなる。

(正面が不動岳)

 

 

 

不動岳頂上着。

北側に光岳、南西に黒法師岳、バラ谷の頭、丸盆岳が見える。

今回で南アルプス深南部の水窪地区の明峰を大体登ったことになる。

 

(正面奥が光岳(?))

 

(正面の奥のとんがりが黒法師岳、その右がバラ谷の頭。手前の左が丸盆岳、その右が鎌薙山)

 

鹿の平に戻る。

 

テントを回収して、六呂場山に向かう。

最初は急な下りである。

最初のコルに下りると、水の音がする。

アケ河内の源頭部である。往復で40分くらい歩くと水が採れそうである。

 

六呂場山到着。

ここは、「耳目は欺かない。判断が欺くのだ」という名言を記した有名な看板がある。

 

先を進み、矢筈山への分岐に到着。

 

 

(矢筈山への分岐、看板には「戸中川林道」と書いてある)

 

ここから矢筈山までの稜線はなだらかで歩きやすかった。

 

矢筈山到着。あと少しだ。

 

ここからの下りは、尾根が顕著ではなく非常に難しく、

山アプリのヤマップのGPSで進路を確認しながら何とか進む。

最後は、ヤマップ上のルートより、ヤマレコ等の記録で紹介されている

最後の尾根を左に行くルートが正解だろう。

ヤマップのルートは林業が盛んな時のルートだろう。

林道着。

少し歩くと、ヤマレコ等で紹介されているルートの取付き点である水タンク(水槽)に着く。

 

(ゲートを左に行くとすぐに正面の橋がある。青い小屋の右が逆ルートの登り口)

 

仮ゲート手前の駐車スペースには、4台の車が停まっていた。

昨日は3組に会ったが、今日は一日誰とも会わない静かな山行だった。

南アルプス深南部バンザイ、鹿の平バンザイ。

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丸盆岳(南アルプス深南部)

2018-11-24 17:53:40 | 南アルプス

20181124日(土)

 

◆目的地:丸盆岳(2,066m、南アルプス深南部)

◆メンバー:hitoshiさん、nakataka

◆コースタイム:6:05戸中山林道駐車スペース~6:25戸中山林道ゲート~7:50等高尾根登山口~10:08稜線10:2511:13丸盆岳11:3012:10等高尾根下降点~13:30等高尾根登山道入口~15:10駐車スペース

◆天気:晴れ

 

 

(前泊)

登山口まで遠いので、林道終点でテント泊し、

翌日早朝スタートすることとした。

 

23日(金)の昼15時に諏訪某所に集合。

中央道を飯田山本ICで降り、水窪ダム先の戸中山林道終点を目指す。

しかし、ナビが主要道路を選択したこと、また、

ナビの指定の道から一度逸れて進んだこともあり、

長野県から愛知県を経て、やっとこさ静岡県に入り、

林道終点手前2km地点の駐車スペースに到着。

到着時間はなんと2030分。

この先500m先が崩れたとのことで、ここから通行止め。

既に4,5台が止めてあった。

 

テントを設営し、ビールで乾杯。

それから、プチ焼き肉、キャベツの塩昆布和えを作り、

ワインと日本酒を飲む。

最後は、とんこつ味噌鍋。

就寝時間は23時。記録的な遅さでした。

 

1日目)

5時に起き、ラーメンを食べ、6:05にスタート。

500m進むと崩れた跡があったが、

林道上は砂が取り除かれていて、車で通行できた。

 

林道ゲートに到着。ここまで2kn

ただ、ゲート前はあまり広くないので、テント泊場所としてはいまいち。

 

ここから等高尾根登山道入口までは、勾配のある約6km

記録ではマウンテンバイクを使ったものもあったが、

この勾配ではちょっときついので歩いた方が良い。

 

シブロク歩道到着。

バラ谷の頭へはこの道が近い。

地図上は載っていない。

 

 

この先少し歩くと沢があり、

林道は橋になっている。

この沢は大きいのでここで水が取れる。

 

登山道入口着。

 

最初は普通の斜度であるが、途中から急登になる。

 

ヤレヤレ平先からは少し緩くなる。

 

 

(右奥が丸盆岳)

 

市川戻りを超え、最後はまた級になり、弁当転がしを過ぎる。

変な名前の看板だらけの尾根だ。

 

 

稜線到着。

 

稜線からは目的の丸盆岳が見える。

反対側には、20151121日に、

寸又峡温泉を起点とした1泊の周回コースで行った黒法師岳がそびえている。

その右にはその時のテント場であった黒バラ平が見える。

(左が黒法師岳、右にバラ谷の頭)

 

さて、丸盆岳に向けて出発。

最初は笹原を進む。

(右が丸盆岳、左が鎌崩の頭)

 

 

一度下って、それから登り返し、

カモシカ平に到着。辺り一面に笹が生い茂っている。

ここと、丸盆岳の先不動岳手前の鹿の平はぜひ泊まってみたい場所だ。

富士山も見える。

(カモシカ平手前)

 

 

(右奥に富士山)

 

(右に丸盆岳)

 

(カモシカ平、後ろに黒法師岳、その右にバラ谷の頭)

 

最後の少し急登を登り丸盆岳到着。

ここからは、今度の目標の鎌崩れの頭や不動岳が見える。

更に奥には、聖岳か赤石岳、その右には笊が岳が見える。

絶景です。

 

(真ん中に鎌崩の頭、その右に不動岳)

 

(左奥に聖岳と赤石岳、右に笊ヶ岳)

 

後ろ髪を引かれながら、丸盆岳頂上を出発し、

もう一度後ろ髪を引かれながらカモシカ平を過ぎ、

等高尾根下降点に到着。

 

後は、等高尾根を下り、

その後林道をひたすら歩き、もう飽きた頃林道ゲートに到着。

(等高尾根途中。右に真ん中右が丸盆岳、左が鎌崩)

 

(等高尾根途中)

 

(林道)

 

(戸中山林道ゲート)

 

駐車スペースには4台くらい車が停まっていた。

 

帰路はナビを無視し、ショートカット気味のコースをとったら、

諏訪湖まで3時間半だった。

 

最後は、諏訪で有名なハルピンラーメンを食べる。

前回の記憶はないが、普通でした。

コメント (2)
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南アルプス縦走(北岳~笹山~伝付峠)

2016-08-11 06:08:17 | 南アルプス

2016811日(木)~13日(土)

 

◆目的地:南アルプス北部~南部縦走(北岳~間ノ岳~農鳥岳~笹山~伝付峠)

◆メンバー:M松さん、中隆

◆コースタイム:【1日目】6:42広河原~8:44二俣~10:50八本歯ノコル~12:04北岳山頂~12:55北岳山荘13:1813:55中白根山~14:55間ノ岳~15:55農鳥小屋

【2日目】5:05農鳥小屋~5:55西農鳥岳~6:34農鳥岳~7:49広河内岳~9:09大籠岳~9:55白河内岳~11:01笹山(北稜)~11:11笹山(南陵)11:3012:46ルートミスにより再度笹山(南陵)~15:54奈良田越~18:03伝付峠

【3日目】4:55伝付峠~6:15保利沢小屋~8:27伝付峠駐車場~8:50新倉湧水(県道との合流地点)

◆天気:【1日目】晴れ時々曇り

    【2日目】晴れ時々曇り

    【3日目】晴れ時々曇り

 

 

【概要】

・山梨県の背骨とも言える北岳から笊ヶ岳の南アルプス北部から南部への大々縦走

・昨年度までの岩稜系バリエーションルート縦走から今年は長時間修行系縦走に変更

・1日目は、広河原から農鳥小屋まで、2日目は農鳥小屋から伝付峠、3日目は伝付峠から笊ヶ岳の予定。

・しかし、Nakaaka2日目に木の枝により目を負傷したので、伝付峠から新倉に下山

・少し悔いは残るが、2日目までの縦走でも満足度は高かった。

 

1日目】

2時に豊富道の駅西のセブンイレブンでM松さんと待ち合わせ。

 

一路早川町や向かい、戸屋集落から戸屋林道を進む。

M松さんの事前のリサーチにより、林道の最新データを得ていたので安心していたが、

暗闇の細い林道には本当に心細かった。

舗装終了地点から100m程進み路肩が少し広くなっている地点に1台車をデポ。

 

もう1台で、マイカー規制のある県道南アルプス公園線の無料駐車場に向かう。

300台駐車できる広大なスペースである。

4時半に到着したが、既に7080台が駐車している。

バス停にザックを並べ、5時半の始発を待つ。

 

登山者が多く、バスは2台発車。1台に30人くらいの乗車である。

 

40分で広河原に到着。結構な人出である。

広河原山荘で登山届けを提出。

大樺沢ルートを進み、左俣コースを登りあげ、八本場のコルに出るルートをとる。

 

登山道は多くの登山者で賑わっており北岳の人気の高さがうかがわれた。

(広河原山荘の少し上)

 

 

久しぶりの重い荷物に苦しみながら、二俣到着。

ここから左俣コースを進むが、こちらは登山者がぐっと少なくなる。

(二俣)

 

前方には北岳のバットレスがそびえ、

振り返ると、甲斐駒、鳳凰三山、八ヶ岳の勇姿が疲れた体を元気づけてくれる。

八本歯ノコルまでは、結構新しい木製の階段があり、斜度もかなり急でまいりました。

(後ろは鳳凰三山)

 

(北岳バッドレス)

 

(左奥は八ヶ岳)

 

(八本歯)

 

八本歯ノコルから北岳への稜線まであと一踏ん張り頑張る。

合流地点に荷物をデポして北岳頂上を目指す。

 

360度のパノラマで大感激。

しかし、先が長いのですぐに出発。

天気は少し曇り気味。

 

 

(右奥に見えるのが北岳山荘)

 

北岳山荘着。

通常はここで1泊だが、今回はさらに農鳥小屋のテント場が目的地だ。

ネットによると、農鳥小屋の主人は、客が15時以降に到着すると激怒するとのこと。

それが気になっていた、疲れた体にむち打って先に進む。

(北岳と北岳山荘)

 

(右奥に北岳)

 

 

15時台には農鳥小屋に到着したいと思っていたが、

何とか1550分に到着。

若い兄ちゃんが受付をしてくれたが、主人は現れず文句も言われなかった。

 

テン場には、既にテントが10張り程度あった。

テントを張り、ビールで乾杯。

M松さんが凍ったペットボトルを入れた保冷バックで持ち上げた

「エビスビール」の美味しいことこの上なし。

 

おつまみ①

自家製きゅうりのもろきゅう(味噌付け)。

 

おつまみ②

ザーサイとカイワレ大根とネギの和え物。

バーミヤンのおつまみメニューを参考にしたもの。

 

ワインは、フジクレールのマスカットベリーA(赤)です。

やはりフジクレールのワインは美味しいです。

 

メインは、豚バラ、ワンタン、白菜、ネギ、ニラのコンソメスープ鍋+うどん

3,000mのテント場は風が冷たく、温かい鍋は最高です。

 

 

【2日目】

3時に起床。

満天の星空。天の川も見える。

 

朝食は昨日の残りにもう一つうどんを加える。

 

日の出が近づく。

眼下に雲海が広がっているのが分かる。

素晴らしい景色である。

 

 

5時に出発。

最初から西農鳥岳へ向かう急勾配が続く。

 

(右奥に笊ガ岳)

 

西農鳥岳到着。

360度の素晴らしい景色が展開している。

遠くには笊ヶ岳が見える。本当に遠い・・・。

(真ん中最奥が八ヶ岳、その左が北岳) 

 

農鳥岳到着。

(右に北岳、その左に間ノ岳)

 

 

(真ん中が大門沢降下地点)

 

大門沢降下地点到着。15年ぶりくらいだ。

 

ここから先が未知の世界。

 

広河内岳(2,895m)、大籠岳(2,767m)、白根河内岳(2,813m)を

アップダウンを繰り返しながら進む。

 

(広河内岳から先)

 

(大籠岳より先)

 

白河内岳からの下りは途中から樹林帯に入る。

 

黒河内岳(笹山(北峰) 2,733m)到着。展望は良い。

山梨100名山の標柱は笹山(南峰 2,717.6m)にあるが、こちらは展望がきかない。

 

 

笹山(南峰)発。

しかし、ここで痛恨のミス。

「奈良田」という矢印があり、当然「奈良田越」と思って矢印のとおり進む。

 

30分したところでM松さんのヤマップで、

数年前に整備された笹山ダイレクト尾根コースを下っていることが判明。

200m下ってしまった。

このまま下山したいと思う気持ちを抑えて、必死で登り返す。

笹山に登り返してもう一度見たが、頂上からは本当に分かりにくい。

ダイレクト尾根コースが載っている新しい地図があれば間違えはしなかったかな。

往復で1時間20分ほどロスした。

 

奈良田越に向かう笹山からの下りは、一般登山道でないのでやはり分かりにくい。

基本稜線を進むことになるが、たまにあるピンクリボンを目印に進むが途中で道がなくなる。

樹林帯であり尾根も顕著でないので中々難しい。

ただでさえ時間をロスしているので焦る。

結局GPSを見て強引に稜線に戻り登山道に合流。

ここでも30分くらいロスした。

 

その後も木の枝が張っている登山道を進む。

木の枝を押しのけ下っていたが、木の枝が手からこぼれ右目に直撃。

眉毛の下の骨にも当たったので目への衝撃はある程度軽減できたが、

右目がかすんでよく見えなくなった。

 

精神的にも肉体的にも疲れが溜まっていったが、

白剥山(2,237.2m)を越し、何とか奈良田越(1,970m)に到着。

 

ここからは林道なので平らで楽をできると思ったが、

奈良田越が最低鞍部なので伝付峠に向かう林道は約8割がダラダラした登りで、

かつ距離も非常に大変だった。

 

 

結局、13時間かかって伝付峠に到着。

重荷を背負ってまだ13時間歩けたので、少し自信になった。

 

さて、10年前に、M田君と、

新倉~伝付峠~荒川三山~赤石岳~椹島~笊ヶ岳~老平の2泊3日の縦走をしたときには、

伝付峠からちょっと下ったことろに十分な水量の水場があったのを記憶していた。

しかし、水場まで下ってみるとチョロチョロとしか流れていない。ちょっとショック。

(次の日に分かったが、さらに10mくらい下ったところにホースから十分な水が流れていた)

 

この水場の脇にはテントスペースがあることがネットの記録にはあったが、既に先客がいた。

しかし、峠まで登り帰る元気もなく、水を汲んで峠に戻ると真っ暗になるので、

隣の少し狭いスペースにテントを張らせてもらった。

 

ビールをチョロチョロの水場で冷やし乾杯。

チョロチョロでも結構ビールは冷え美味しかった。

 

行動食を食べて寝たくなったが、明日の活力のためにはきちんと食べることが必要。

今日は、夏野菜とスパムのカレー(ジャワカレー)である。

しかし、スパム缶詰のプルアップがとれてしまい、缶切りもないのであきらめた。

今日はついていない。

しかし、スパイシー夏野菜カレーも美味しく元気になった。

右目は相変わらずかすんでいて明日が心配だった。

 

【3日目】

起きると、右目は昨日より少し良くなった気がするが、まだかすんでいて痛みも少しある。

最悪のことを想定すると早く眼科で診てもらうに限る。

また、今日のランカン尾根をこの目で下るのは危ない。

 

M松さんには申し訳ないが、このまま下山し新倉に向かうことにした。

 

伝付峠からの下りは登山道も不明瞭で荒廃してもいる。

 

昭文社の地図には

「保利沢小屋~伝付峠入口間は廊下状の川の脇を歩く。

73本ある桟橋の中で数本は崩壊している」とある。

前回通った時は、まあこんなものかと特に困難は感じず、サクッと伝付峠に登れた。

 

しかし、今回は、この73本の桟橋を全て高巻き、

一本南の沢に降りるルートができていた。

このルート、こんな急な登山道ありかとういう所もあり、

これでは新倉から伝付峠に行くのは非常に体力を消耗するだろう。

 

田代発電所から、林道を進み、伝付峠駐車場を過ぎ、県道まで林道を進む。

(駐車場を過ぎた発電所手前の駐車スペース)

 

県道からは奈良田の駐車場まではバスで行かなければならないが、

次のバスは3時間後の12時半である。

 

これでは今日中に眼科下に行くことができないので、

早く降りてきた意味がなくなってします。

縁あって、親切なH沢さんという某会社の若者が、

奈良田の駐車場まで乗せていってくれた。

戸沢林道のデポ車を回収し、12時半には自宅に到着。

 

眼科に行ったところ、軽傷で来週には治るだろうとのこと。

 

M松さんには申し訳ないが、

無理をせず、引き返す勇気を持つことが山では必要だが、

今回はそれが実践できて良かった。

 

伝付峠~笊ヶ岳~ランカン尾根はできなかったが、

2日目までの北岳~伝付峠が歩けて結構満足だった。

しかし、3日目もそれなりに大変で、今回は本当に疲れました。

コメント (3)
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黒法師岳

2015-11-21 02:25:17 | 南アルプス

★2015年11月21日(土)~22日(日)

 

◆目的地:黒法師岳(南アルプス深南部、 2,067m)   ※寸又温泉を起点に周回

◆メンバー:M松さん、O川君、中隆

◆コースタイム:【1日目】6:40寸又温泉駐車場~8:45栗の木段~11:05前黒法師岳11:25~12:25ヘリポート12:45~15:17黒法師岳15:30~16:15黒バラ平(黒バラのコル)(テン場)

【2日目】6:05テン場~6:35黒バラの頭6:50~8:06房小山8:20~10:29鋸山10:40~11:10千石沢分岐~11:45林道分岐~12:55山犬段13:33~14:30板取山~16:10沢口山16:25~17:38駐車場

◆天気:【1日目】晴れ

     【2日目】曇り後時々晴れ

 

(ヘリポートにて黒法師岳をバックに)

 

【概要】

【1日目】

・南アルプス深南部の黒法師岳や黒バラ平は、

古い「岳人」で黒バラ平でのテント泊の記事を読み、いつかは行きたいと思っていた。

・さらに、岳人2012年11月合やhitoshiさんの黒法師岳山行記録によって、

その思いは強くなっていた。

・しかし、夏は山ヒルがいて、12月になると積雪も予想されるので、時期が限られるのが深南部。

・今回、1日目は寸又温泉から、前黒法師岳経由で黒法師岳に向かい黒バラ平でテント泊。

・2日目は、房子山から犬伏段経由で寸又温泉を周回するという結構ハードなコースにチャレンジ。

・黒法師岳の手前のヘリポート周辺は笹原が広がり、

非常に良い雰囲気だった。水場があればここに泊まるのも良いだろう。

・昭文社の地図では前黒法師岳までは実践、黒法師岳から先は波線であるが、

一般の波線とは違いかなり難度が高いと思った。

・特に黒法師岳の最後の登りは、人の背ほどある笹をかきわけ、

道なき道を進むことになり結構大変である。

・黒バラ平到着は少し暗くなってしまい、

さらにガスも出てきてしまったので、絶景を存分に堪能することはできなかった。

 

【2日目】

・朝6時に少し明るくなったところでヘッドランプをつけてスタート。

・黒バラの頭までが本日1地番の急登。朝一にはきつかった。

・黒バラの頭からは基本稜線通しだが、途中1,2回ルートを外れてしまった。反省。

・天気はイマイチだったが、笹原の歩くのは気持ち良かった。

・千石沢を下って林道で犬伏段に向かうか、このまま稜線を通って犬伏段に行くか迷ったが、

時間がないので林道経由に変更。結果としてこれが正解だった。

・犬伏段からも結構距離があり、沢口山の下りでヘッドランプをつけることになった。

・久しぶりの約12時間行動で、正直疲れました。でも満足感は大です。

 

【山行記録】

【1日目】

朝3時、道の駅「富士川」に集合。

今回が初参加のO川君の車で寸又温泉に向かう。

3時間ちょっとで寸又温泉着。駐車場は温泉街の一番奥の登山道入口近くである。

(寸又温泉駐車場) 

 

駐車場からは右岸林道を進み、登山届提出のポスト先から尾根に取り付く。

 

最初からの登りから結構な登りである。

 

尾根絡みで高度を稼ぐと林道と交差する。

交差地点はちょっとした広場になっていて廃屋がある。

寸又三山の朝日山の眺めも良い。

(朝日山)

 

広場から左に少し進むと尾根への取り付きがある。

ちょっと行くと少し平らになったところがあり、そこが栗の木段である。

 

(栗の木段付近)

 

その先は、シラビソの大木や木肌がツルツルのヒメシャラがある林を進む。

(ヒメシャラ)

 

 

前法師岳への登りにはイワカガミの群生地がある。

名前の通り葉っぱが鑑のように光っていた。

また、この辺りは湿気が多いのか、苔むした所が多かった。

  

前黒法師岳到着。

展望はさほど良くないが、明日縦走する犬伏段から沢口山の稜線が見える。

 

さあ、これからが核心部分。

前黒法師岳を下ると今は閉鎖されている林道に合流。

この周辺からは笹原が出てきて、頭の中でのイメージの「深南部」らしくなってきた。

(廃林道を進む。後ろは前黒法師岳)

 

(林道横の小高い大地)

 

ヘリポート到着。

広々としていてまさにヘリポートである。

南北の景色は素晴らしく、

久しぶりの山行で足も悲鳴を上げていたので、

水場さえあればここで泊まりたかった。

(ヘリポート)

 

(ヘリポート。後ろは黒法師岳)

 

(上の写真の右側。左が丸盆岳。右奥に光岳、聖岳)

 

ここから黒法師岳への急登までの笹原は身の丈ほどあり、

笹の下に倒木があり何度も足が引っかかった。

(正面が黒法師岳)

 

(正面が黒法師岳。左の平らなところが黒バラ平)

 

(富士山)

 

最後の黒法師岳への登りも身の丈の笹藪であり、

さらに結構な急登であり、ルートもなく、最後に試練が待っていた。

(顔しか見えません)

 

何とか黒法師岳到着。

ここには三角点マニアには垂涎の的である変形(×印)の一等三角点もある。

(変形三角点。「+」ではなく、「×」)

 

黒法師岳から黒バラ平に向かい少し歩くと丸盆岳への分岐になり、丸盆岳方面がよく見える。

戸中川林道を起点に丸盆岳や不動岳を周回するのも楽しそうである。

(右手前が丸盆岳)

 

本来はここから黒バラ平が見下ろせるが、ガスが流れてきていて眺望がきかず残念である。

黒法師岳からの下りも笹原でよく滑った(O川君は特に滑っていた)。

 

結構ヘトヘトで黒バラ平に到着。

水場は黒バラの頭から降りたすぐのコルの南側にある。

テン場はその少し手前とした。

3組がテントを張っていた。

(この手前が水場のコル。水場のコルにはテントを張るスペースはない)

 

少し暗くなっていたので、テントを張る前に水を汲みに行く。

水場のコルから3分ほど下ると水が出ていた。非常に美味しい水だった。

食事と明日の飲料用で、1人水を4㍑汲む。

(非常に美味しい水だった)

 

テン場は設営してから、ビールで乾杯。

今回の料理は、

①昨日仕込んでおいた浅漬け、

②えび、マッシュルーム、シイタケ、エリンギのアヒージョ

(残ったオリーブオイルもバケットにつけて、全部たいらげる)。

③メインの、牛モツ鍋(牛モツ、豚のバラ肉少々、キャベツ、モヤシ、

ネギ、ニラ、ニンニク、唐辛子)

福岡で食べたモツ鍋と同じくらい美味しかった。

(その前の日曜日にアヒージョとモツ鍋は練習済み)

(もつ鍋)

 

ワインは、フジクレールのメルロー。国産ワインコンクールで銀賞の逸品である。

M松さんは日本酒、O川君はウイスキーを持ってきた。

 

テントの下は笹が天然のクッションの役割を果たし、気持ちよく爆睡できた。

 

 

【2日目】

朝食は、昨日のモツ鍋の汁に昨日の〆に食べなかったうどんを入れ、餅を加える。 

4時に起床したときは星空だったが、6時にスタートする頃はガスってきた。

 

朝一番から黒バラの頭までの急登である。

この辺は地図上登山道になっていないの、道はなく薄い踏み跡があるだけである。

(黒バラの頭の登りの上部。後ろは黒法師岳)

 

1ピッチで黒バラの頭に到着。

本来なら素晴らしい景色が見られるが今日はガスで駄目である。

 

ここからは尾根通しに笹原を進むことになる。

少し行くと本邦2000m最南端地点に着く。「ふーん」という感じである。

 

その先も笹原の踏み跡らしきものをトレースするが、途中で消えたりするので、

地図とコンパスを頼りに進み、またトレース跡に合流という感じである。

 

現在地の把握が少し甘く、途中で2回違う尾根に入ってしまったが、

2人のYAMAP(スマホGPS)のお助けがあり早期に間違いに気付けた。反省。

1回は少し古い赤テープを信じて進んでしまい往復15分くらいのロス。

もう1回は、違う尾根に入りそうになり、

YAMAP隊に「違いますよー」と指摘され事なきを得た。

 

房子山到着。

 

更に笹原を進む。

時々鹿の鳴き声が聞こえる。

 

千石平の分岐点に到着。

千石沢を下り、南赤石林道で犬伏段に行くか、このまま尾根通しで犬伏段に行くか迷う。

この先も長いので約1時間でも時間を短縮することにし、

千石沢を下るルートをとることにする。

(尾根通しのコースをとっていたら、寸又温泉到着は早くても19時だっただろう)

(千石沢の登り口、林道との合流点)

 

林道は所々崩壊していたが、歩くのには特に支障はない。

(崩壊場所以外は普通の歩きやすい林道)

 

(左の奥が黒法師岳。昨日はあちら側にいたのか・・・・)

 

林道を約1時間歩き、犬伏段に到着。疲れた。

犬伏段の休憩小屋は非常に立派である。

 

O川君を少し待つ間、味噌ラーメンを作る。

味噌が五臓六腑にしみわたり、疲れた体に元気が戻ってくる。

 

犬伏段からは1kmぐらい舗装路を進む。

尾根道とトラバース道が分岐していたが、

少しでも時間を短縮するためトラバース道を進む。

途中登山者に会い、寸又温泉まで行くと言うと、結構距離ありますよと脅かされた。

しかし、行くしかないのです。

コースタイムであれば、寸又温泉に19時くらいに到着だが、

頑張って18時を目標に先を急ぐ。

 

板取山、天水と越え、沢口山に到着。

(沢口山の頂上)

 

(沢口山からの下りの途中)

 

やはり普通の登山道は歩きやすく、結構コースタイムを短縮できた。

このままで行けば18時着は達成きそうである。

 

沢口山からを少し下ると暗くなるのでヘッドランプをつける。

最後は暗闇の中道を間違えないよう細心の注意を払いながらも急ぐ。

 

沢口山登山口到着。

駐車場までの100mを歩いて今回の山行は終了。

 

しかし、駐車場に着くと、

なんと、O川君の愛車の室内灯がついているではないですか。

エンジンをかけると不発。どうするか。

少ししてもう一度エンジンをかけるとなんとかかるじゃないですか。

助かった。

 

町営のお風呂は時間切れだったので、

「手造りの店 さとう」でお蕎麦を食べた後、求夢荘でお風呂に入った。

お風呂は400円、設備は古いが泉質は良かった。

コメント
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南アルプス縦走 PART2 (聖岳~光岳)

2009-09-27 10:10:43 | 南アルプス

★2009年9月21日(月)~23日(水)

◆目的地:聖岳(3,013m)、光岳(2,591.1m)
◆メンバー:M松さん、タモリ君
◆コースタイム:【1日目】4:00甲府発~(中央道)~9:50便ガ島登山道発~10:27造林小屋跡~12:40苔平12:55~13:50薊平~14:10聖平小屋
【2日目】4:40聖平小屋発~5:40小聖岳~6:34聖岳6:50~7:05奥聖岳~7:30聖岳~8:00小聖岳~8:40聖平小屋(朝昼食)10:00~12:00上河内岳12:30~13:25茶臼小屋
【3日目】4:20茶臼小屋発~4:50茶臼岳~5:40仁田岳~7:00易老岳~8:45光小屋8:55~9:10光岳~9:40イザルガ岳~10:57易老岳11:17~12:30面平~13:27易老度駐車場
◆天気:【1日目】晴れのち曇り 【2日目】曇り 【3日目】曇り

今年の1回目の塩見岳~間ノ岳~北岳、去年の伝付峠~悪沢岳~赤石岳~笊ケ岳と今回の聖岳~光岳で、南アルプスの主だった山々は大体踏破できた。

朝4時タモリ君のスーパー軽で一路便ガ島登山口に向かう。
飯田ICで高速を降り、上村方面に向かう。
(古い)地図では遠山川沿いに林道があり、その林道をが分かりやすいと思い進んでいくと、途中で行き止まり。ついていない!!

途中まで戻り犬の散歩をしていたおっちゃんに聞くと、
「この林道は今は途中までしかいけない」とのことなので、正しい道への合流路を教えてもらった。
後で分かったが、遠山川手前の上島トンネルの辺りから出ている赤石林道(現在は工事中なので下栗の里の中を迂回する。)が正解であった。

さあ、これで登山道まであと少しと思った矢先、パンク。超ついていない!!
スペアタイヤに履き替え、恐る恐る登山口に向かった。
無事に着いたが、4時間で着く予定が、5時間ちょっとかかってしまった。

さあ、気を取り直して、便ガ島から歩き出す。西渡度まではなだらかである。
西渡度で西俣を渡渉し、少し行くと造林小屋跡があり、ここから急登になる。
苔むした苔平を通り越し、さらに登っていくと、左手の樹林の間から青空の中に聖岳と思われる山容が見える。
もう少しで稜線かと思ったがここからが結構長かった。

やっと、薊平の分岐点に到着。


(頂上が雲で隠れている聖岳と小聖岳)

天気は曇りに変わっていた。風も強い。
ここに荷物をデポし、聖岳に上っているのだろう、あちこちにリュックが置いてあった。寒いのですぐに出発。

聖平小屋に到着。きれいな小屋である。素泊まりは別の棟である。
昨日は今年一番の混雑だったようだが、今日はすいている。

まずはビールで乾杯。



今日の夕食は、「焼肉」、「焼きそば」である。
焼き物は、「もち豚のロース」と「国産牛のカルビ」と「ウインナーソーセージ」と「野菜(たまねぎ、しめじ、キャベツ、じゃが芋、ピーマン)」である。
まずはロースから。「うまい」。カルビも「まいうー」!
焼肉のたれと塩コショウを持っていったが、塩コショウの方が評判がよかった。
焼きたての肉とビールは「さらに美味い」。肉には赤ワインもよく合った。
シャウエッセンのウインナーソーセージもいける。
至極の時である。

焼肉が終わろうとしているとき、「美味しい焼肉のにおいをご馳走様でした」と、
隣のグループの70歳ぐらいのおばあちゃんが、500mlのビールを差し入れしてくれた。
「焼肉のにおいが臭くて、嫌味かな」と一瞬思ったが、
なんと、このおばあちゃんは最近300名山に登り、そのお祝いで仲間が今回聖岳に誘ってくれたそうである。
そのため気分もよくビールを差し入れしてくれたようだ。
M松さんによると、100名山の最後に聖岳を登る人は多いそうである。
なるほど、となりの熟年ペアも今日で100名山を達成したとのこと。
その隣の大グループも誰かが100名山を達成したようで祝っていた。

さて、次は焼きそば、今年のB1グランプリで金賞を受賞した「秋田県横手市の横手風焼きそば」である。
こちらも美味。明日への力がみなぎってきた。

小屋で7時のニュースを見て、素泊まり小屋に帰るとき、夜空は満点の星空だった。明日曇りの天気予報が信じられなかった。

【2日目】
朝、4時に起床。
要らない荷物は小屋に置いておく。行動食を随時採り、朝食は聖岳から帰ってからゆっくり食べることとした。

まだ真っ暗である。薊平の分岐点に着くと、風が強く寒い。
小聖岳に向かっていく途中で東の空が焼けてきた。富士山が朝焼けに映えている。
神秘的である。

小聖岳に到着。ちょうどその時天気が良くなった。聖岳も日に焼けている。
朝焼けの山容はまさに聖なる山のようである。それに大きな山である。雄大である。


(小聖岳から見る聖岳)

小聖岳から小一時間で聖岳に到着。曇りであるが周りの山々は見渡せる。
富士山、赤石岳や悪沢岳、仙丈岳、はるか遠くには大菩薩の山々が見える。

(聖岳(前聖岳)頂上)

奥聖岳を往復して聖岳を後にする。
天気は下り坂。今日は天気が後ほど悪くなるとの予想だったので、朝暗い内にヘッドランプを付けて行動したが、正解だった。

聖岳の往復は不要の荷物を小屋に置いておいたので、4時間で小屋に戻ることができた。

さて、朝昼食。五目ご飯(アルファ米)と豚汁とシーチキン。
一仕事終えた後の食事はゆっくりでよろしい。

聖平小屋から茶臼小屋までは3時間ちょっとの予定であるので、気が楽である。
上河内岳までが急で後は稜線なのでそれほど大変でもない。
天気は曇りだが雨が降らず助かった。


(上河内岳頂上(2,803m) 200名山)

茶臼小屋に到着。
明日の朝で小屋は営業終了。
昨日と同様、2畳に1人といった具合に空いていた。ラッキーだ。

ビールで乾杯。今日は気温が少し高かったので、ビールが美味しい。



今日は野菜カレー鍋。ウインナーと野菜(ネギ、タマネギ、ニンジン、シメジ、マイタケ、ジャガイモ、キャベツ)たっぷり。



夕方は寒くなるので暖かい鍋は美味しい。
M松さん持参の芋焼酎のお湯割りも美味しい。
最後はうどんと入れてカレーうどん。炭水化物は明日への活力。

明日はカレーおじや。アルファ米を入れてできあがりだ。
明日の朝も早いので、直ぐカレー食べられるようにアルファ米にお湯を入れ、その後アルファ米をカレーに入れた。
これが大失敗。

【3日目】
朝起きたらアルファ米がカレーの汁を全部吸って、
カレーおじやがドライカレーに変身していた。
これでは暖められない。ちょっと火を通して暖かくしようとしたら焦げ始めるのだ。
仕方ないから、冷たいカレードリアもどきを暖かいスープと一緒に食べる。
料理は勉強、失敗は次回へ活かそう。

さて、気を取り直して出発。
茶臼岳頂上到着。東の空が少し明るくなってきたが、頂上はまだ暗い。

仁田岳分岐の希望峰に到着したあたりで、東の空が焼けてきた。富士山が真っ赤に焼け、一筋の光明が縦に走っている。何と幻想的な景色だろう。



仁田岳頂上からは易老岳、イザルガ岳、光岳、聖岳、上河内岳、雲海の上には富士山が見える。


(右手前が易老岳、右手前がイザルガ岳、中央奥が光岳)


(中央が聖岳、右が上河内岳)


(雲海に浮かぶ富士山)

易老岳に到着。余計な荷物はツェルトに入れ、光岳に向かう。
光岳への最後の急登はきつかった。

光小屋に到着。思いの外きれいでびっくり。
この小屋も今日で終わり。小屋を片付けていた。



小屋から15分で光岳頂上着。なんてことがない頂上。景色も良くない。



10m先に展望ポイントがあるが曇っていて視界が利かなかった。

頂上からの帰りは小屋を素通りしてイザルガ岳へ直行。
天気は太陽が雲から見えそうで見えない。最後まで残念である。

(イザルガ岳頂上(2,540m))

易老岳からは重い荷物を担いで頑張った。
スーパー軽がスペアタイヤなので、甲府まで時間がかかることを想定し、少し急ぐ。
結局、2時間ちょっとで易老渡の駐車場へ着いてしまった。
ちょっと急ぎすぎた。足が痛い。

ここから便ヶ島の駐車場まで、タモリ君が車を取りに行ってくれた。
本当に感謝です。ありがとね。

さらに、便ヶ島の駐車場にある自販機でビールを2本買ってきてくれた。
自分は運転するからコーヒーだが、私達二人はビールを飲んでくださいとのこと。
素晴らしい、感動した。
感動で胸がいっぱいだったので飲めないかなと思ったが、何故かビールは美味しくいただけた。

スーパー軽は最後まで頑張ってくれ無事に甲府に着くことができた。
よかったよかった。










 

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南アルプス縦走(塩見岳~間ノ岳~北岳)

2009-08-06 22:14:55 | 南アルプス

★2009(H21).8.1(土)~3(月)

◆目的地:塩見岳(3,046.9m)、間ノ岳(3,189.3m)、北岳(3,193m)
◆メンバー:M松さん、中隆
◆コースタイム
1日目
7:50甲府駅~(電車)~11:34伊那大島駅12:20~(タクシー)~13:45越路(登山道手前2キロ)~(登山道)~17:00三伏峠小屋
2日目
5:40出発~6:50本谷山~8:25塩見小屋~9:45塩見岳10:00~11:55北荒川岳~13:15竜尾見晴(新蛇抜山さき)~14:05安倍荒倉山~14:40熊ノ平小屋
3日目
5:30出発~7:05三峰岳~8:05間ノ岳8:20~9:07中白根山~10:58北岳11:20~11:42北岳肩ノ小屋11:50~12:57白根御池小屋13:17~14:30広河原山荘~15:00広河原~(バス)~夜叉神
◆天気:1日目:雨時々曇り  2日目:雨後曇り  3日目:快晴

今回の塩見~間の岳~北岳は今年最初の縦走である。
三伏峠小屋と熊の平小屋でテント泊の予定であるが天気がよろしくない。
天候によっては小屋素泊まりも選択肢にある。

朝、荷物をパッキングして担ぐと重い、かなり重い。
これで久しぶりの2泊3日の縦走大丈夫かと心配になった。

駅まで歩いていくことにし、バスの時間が合えばバスに乗ることにしていたが、
バス停に着くとジャストオンタイムでバスが来た。
ラッキー、今回の縦走はついているかもしれないと少し気分が良くなった。

さて、中央線と飯田線を乗り継ぎ、伊那大島駅を目指す。
甲府駅から上諏訪駅まで14駅、上諏訪から伊那大島駅まで30駅、3時間44分の道のりである。
また、伊那大島駅から伊那バスで越路(林道工事のため、鳥越林道終点手前2キロ地点)まで路線バスで1時間42分である。
長い長い道のりの旅が始まった。

伊那大島駅では、タクシーの運ちゃんが
「バスだと荷物込みで一人2500円だが、タクシーなら今5人いるから一人2200円でいいよ」とのこと。
ラッキーである。タクシーで行くことに決定。

伊那大島までの車中では晴れ間も見えたが、タクシーに乗ると激しい降雨。
越路でタクシーを下りて準備をしていると、一発特大の雷鳴。びびる。
それっきりなのでカッパを着て日本一高い三伏峠を目指す。

林道を40分歩き登山道に入る。最初からいきなり急登である。
カッパを着ているので暑い。
雨は降ったり止んだりであり、登山道が樹林帯であることもあり、気持ちは浮かない。

三伏峠小屋(2,560m)についた時も雨は降っていた。
カッパの下もびしょ濡れ、雨の中テントの設営や料理も大変、テントも雨に濡れると重くなり明日の山行にひびく、
と色々な理由を絞り出し、小屋素泊まりとする。
素泊まり用の小屋は食事付きの小屋とは別であり、私達2人以外に1人しかいず、広い部屋を貸切状態である。

まずはビールで乾杯。それからワイン。
今日の夕食は「キムチ鍋」、「冷や奴」、「富士宮焼きそば」の予定。
寒い中での熱々のキムチ鍋は最高に美味い。
体が温まる。「豚肉、鶏肉、豆腐、白菜、ニラ、ネギ、ぶたシメジ」が入っているので栄養満点。



ミョウガを乗せた冷や奴も美味い。苦労して持ってきた甲斐があった。
しかし、お腹が一杯になったので富士宮焼きそばは明日の夕食に変更。

2日目
夜中は激しく雨が降っていたが、朝起きると小雨である。
朝食はキムチ雑炊、体が温まり元気がでるが、雨のことを考えると気持ちが萎える。

今日もカッパを着て出発。
小雨が降ったり止んだり。天気は悪いが今日の目標の塩見岳が遙か遠くにそびえている。
本谷山(2,657.9m)で塩見岳が見えなくなる前に記念撮影。


(後に見えるのは塩見岳)

塩見小屋に着いても雨は止まない、それどころか少し強くなってきた。
休んでいると寒いので休憩もそこそこ歩き出す。

塩見岳の最後の急登は疲れた体にはきつい。風も強く雨も降っている。
「トムラウシ岳の惨劇」の時は、もっと寒くもっと強風でもっと雨が降っていたに違いない。
今回は命の危険は感じなかったが、前を歩いている「クラブツーリズム」のツアー客の脳裏には「トムラウシ」のことがあったに違いない。
今回の山行で「クラブツーリズム」のツアーと3つ出会った。中高年のツアーが数多く催されていることに驚いた。


(塩見岳山頂)

さて、塩見岳からは、北荒川岳(2,697.6m)、新蛇抜山(2,667m)、安倍荒倉岳(2,692,6m)と稜線上を歩いていくが、安倍荒倉岳辺りから雨も止んだり降ったり、空も明るくなってきた。

熊ノ平小屋に無事到着。雨は降っていなかったが体や濡れていたので、テントか素泊まりか迷っているとまた雨が降ってきた。
小屋素泊まりに決定(テントを持ってきてくれたM松さんには申し訳ない)。
小屋の中では薪ストーブがついていた。暖かい。生き返る。
この小屋は素泊まりと1泊2食付きで同じ小屋である。
泊まっている人が少なく1畳布団1枚に1人であった。ラッキー。

さて、小宴会。まずはビールで乾杯。続いてワインで乾杯。
つまみは、ニンニクの味噌漬け、メンマ、チーズ、サラミ等々。
ストーブにあたりながら心地よい時間が過ぎていく。極楽極楽。

夕食は、野菜炒めと富士宮焼きそば。食事付き宿泊客の食事が終わった食堂で食べる。
夕食後は芋焼酎のお湯割りを飲みながら、ニュースを見る。石川遼の優勝と宮里愛の活躍に力をもらう。
さて、待ちに待った天気予報。明日は晴れ、テレビを見ていた人の顔には笑顔。
おやすみなさい。

3日目
朝4時に起床。雲一つない晴天である。
今日の朝食はお湯で戻す「五目ご飯」と「みそ汁」と「豆・野菜の煮物(パック)」である。
腹ごしらえを終え、熊の平小屋を後にする。


(小屋の入り口)

三峰岳まではかなりの急登である。振り返ると塩見岳の雄姿が見える。
三峰岳(2,999m)で休憩。
槍・穂高、中央アルプス、塩見、荒川岳、笊が岳、富士山、素晴らしいパノラマである。
この日この時を待っていましたとばかりに写真撮影。

(中央が塩見岳、その左奥が荒川岳)


(右手前が仙丈ケ岳、その奥には槍、穂高、乗鞍岳、左は中央アルプス)


(左から仙丈ケ岳、鋸岳、甲斐駒ケ岳)


(左奥に富士山、右には農鳥岳、西農鳥岳)

さあ、次は間の岳への急登である。しかし、天気が良く景色を楽しみながらなので、昨日に比べつらくない(気がする)。


(右手前には三峰岳 それから塩見岳に続く稜線が延びている)

間ノ岳到着。北岳からの縦走ルートであるのでやはり人が多い。
ここも素晴らしいパノラマである。


(間ノ岳頂上 後は塩見岳、荒川岳)


(三等三角点の説明版)

しかし、このころから北岳に山梨県側から雲が立ち始める。
長野県側は相変わらず晴天ではある。
今日は15時の広河原発のバスに乗る予定なので、もう少し休みたいが北岳に向け出発。


(左から鋸岳、甲斐駒ケ岳、中央が北岳、右には鳳凰三山)

途中で、親子3匹の雷鳥に出会った。少し行くと今度は夫婦の雷鳥に遭遇。ラッキー×2だ。


(最初に出会った親子の雷鳥)

北岳草に似ている花が咲いていた(後で調べたらどうも違うような・・・)。



北岳山荘を過ぎ、北岳への最後の急登。つらい。我慢。つらい。我慢。

北岳山頂到着。
山梨県側は曇っているが、長野県側は晴れている。まあまあの天気である。


(北岳山頂)


(雲の間から富士山がこんにちは)

さて先を急ぐ。北岳肩ノ小屋を過ぎ、急坂を下り、
白根御池小屋を過ぎ、また急坂を下り、ついに広河原山荘。
15時のバスにも十分間に合う。M松さん、お疲れさまでした。

帰りは、夜叉神峠までM松さんの奥さんが新型「ホンダインサート」で向かえに来てくれた。嬉しかった。
山帰りで汗くさかったでしょう、ごめんなさい、ありがとうございました。

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