園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

奇跡の一本松

2020-01-28 14:04:08 | 日記

園長です。

今年度から有給休暇が10日以上ある職員は年間5日以上消化することが義務化されました。給料明細書にはご丁寧にも「3月31日までに5日有給休暇を取得してください。」と書いてあります。私は良いのですが、保育士不足の上、季節柄感染症の拡大にハラハラドキドキしている保育士たちは嬉しいやらしんどいやらで大変なようです。そんな中、この際なので私も有給休暇を取ることにしました。

 前から行ってみたいと思っていた陸前高田市の「奇跡の一本松」。あの東日本大震災からもうすぐ9年。4年位前には久慈市から宮古市まで国道45号線を走り、心が痛みました。復興もだいぶ進んでいることでしょう。

 私の家から高速の八戸インター入り口まで車で3分ほどです。久しぶりの高速道は平日にもかかわらず、結構な車が走っていました。盛岡を過ぎ花巻ジャンクションで釜石方面へ。今年は暖冬のため雪はなく、走りやすい高速道でした。釜石で途中下車し「釜石観音」を見ることにしました。遠い昔、学生のころバイクで東京に帰る途中で見たのがこの釜石観音でした。観音は海の方を向いているので幹線道路からは後ろ姿しか見えませんでした。妻と二人観音堂へ。中はらせん状の階段になっており1階ごとに七福神や三十三観音などが祀られており見ごたえがありました。一口に三十三観音と言いますが、観音様それぞれに名前がありとても勉強になりました。観音様の胸のあたりで行き止まり。ちょうど観音様が手にしている魚のところに出て外を見ることができました。空気は冷たかったのですが、風はなく、三陸の海は静かでした。釜石は「鉄の街」と言われ製鉄業が盛んなところです。ここでラグビーのW杯が行われたのは周知の事実です。三陸道はほとんど開通しており快適でした。途中の道の駅で「かき」を食べ、いよいよ奇跡の一本松へ。三陸道を降りて思ったのは「工事中」だったこと。何の工事かといえば「町の工事」です。市内中、至る所で工事が行われていて、土地の整地から住宅の建築、駅も完成まじかでした。大型ダンプが行きかう中、海岸線沿いに「奇跡の一本松」の看板がありました。海岸線は作ったばかりの防波堤で海は見えませんでした。大きな黒い建物が道の駅と「資料館」になっていて、中を通らなければ一本松まで行けないようになっていました。一本松の付近も工事中で松には触ることはできませんでしたが、松を救ったという黄色の建物が津波で壊れたままになっていました。松と資料館までは全面芝が敷き詰められ、大きな空間になっていました。作られたばかりの堤防に上ってみると湾内は穏やかで波打ち際には一本松の種で育った幼い松がたくさん植樹されていました。帰りに資料館へ寄ったのですが、本当にすさまじい災害だったことを改めて感じました。「復興まだ半ば」という感じがしました。その後牡鹿半島の女川まで行くのですが、これがまた大変でした。その話はまた後程・・・。

コメント
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