園長のつぶやき

こんにちは 長坂保育園の園長です。日々成長する子ども達を見ながら、日頃の思いを綴ります。

ご褒美遠足

2019-11-02 10:36:09 | 日記

園長です。

 秋の日はつるべ落としと言われ、日一日と日暮れが早くなっていきます。晩秋の11月は午後4時半ころにはだいぶ薄暗くなります。これから北国は寒い冬に向かって一直線、雪が降るまでの間にやっておかなければならないことがたくさんあります。特に子どもたちとの約束は守らなければなりません。

 さて、この「ご褒美遠足」のご褒美とは何ぞや、ということですが、わが園では体力つくり、友達作りの一環として「サッカー」に取り組んでいます。大きな大会は春の「幼児サッカー大会」と秋の「八戸東ライオンズ杯」です。どちらも長い歴史があり(幼児サッカー大会は31年、ライオンズ杯は23年)子供たちの成長には欠かせない大切なイベントになっています。4チームから始まった幼児サッカー大会は、幼児減少の影響もあり現在は20チームに落ち着いていますが、最大22チームまで参加が増えたこともありました。その中で我が長坂保育園は強豪チームの中に数えられ、毎年優勝を争うチームになっています。毎年子供たちの顔ぶれと担任が変わるので練習風景はその年で変化します。私が若いころは、いろいろ指導したこともありましたが、最近は担任が主体的に指導し、余裕がある保護者が補佐的にお手伝いしてくれます。ご褒美遠足を始めたころは、優勝、もしくは準優勝したときとなっていましたが、最近は予選ブロックを勝ち抜くだけでも大変なことになっています。そんな中、決勝トーナメントでは一発勝負なので、子どもたちの士気を高めるため、奮起を促したり、褒めておだてたり・・・それはそれは涙ぐましい努力をしているのです。5年位前までは3位以内に限定していたのですが、3位になることも難しくなり、今年は春の大会では予選ブロック最下位、得点0。総合順位20チーム中17位という過去に例を見ない成績になってしまいました。

 そして秋のライオンズ杯。どうしたら子供たちのやる気に火をつけられるか戦略を練り、キック力の強化に夏の炎天下、練習に励みました。その結果、少し希望が見えてきました。とにかく「得点」をするための練習と、奥ゆかしい性格を変えることに重点を置き、3か月間担任を中心に根城の広場へいき練習を重ねたのでした。

 おかげで予選ブロックは優勝候補の南売市に1点差で負けただけで33勝1敗で2位通過となりました。ここで担任から「ご褒美遠足」の提案があり、春からここまでの道のりをじっくり見てきた私にはその提案を拒否することはできませんでした。決勝トーナメント1回戦で0-0からのPKで敗れ、次も0-0でPK戦に突入し、サドンデスまで行きながら負けてしまい、7,8位決定戦ではそれまでのうっ憤を晴らすような攻撃で勝ち、第7位という成績を収めました。春から順位を10も上げたのはこれまでにないことでした。7位でご褒美遠足・・・今までの成績を知っている方にはご不満でしょうが、子どもたちと担任に大きな拍手をおくりたいと思います。春には負けても悔しい顔をしなかった子供たち、それがライオンズ杯では1点失っただけで大号泣した我がチームのキーパー。悔しさの意味がやっと分かったようです。私的には7位は満足する成績ではありませんが、子どもたちの頑張りと保護者の応援には心を打たれました。春から秋へ大成長した子どもたちへ「ご褒美」として岩手県立こどもの森へご招待しました。毎年恒例のようになった岩手子どもの森ですが、頑張った年長と来年頑張るであろう年中は大喜びでした。大会が終わっても「次の試合はいつあるの?」と聞いてくる年長の子供たち。もう少し前にエンジンをかけていたらなあと思うこともありますが、子どもたちがやる気を出すまで待つのも私たちの役割だと割り切ることにしました。岩手子どもの森が来年の優勝に結び付くと嬉しいのですが、年長さんたちはいまいち関心ないようです。それでも来年はどんな物語を見せてくれるのか、とても楽しみにしています。勝っても、負けても子供たちの成長に欠かせないイベントだと思います。

コメント
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