紫草(日本ムラサキ)の記

日本ムラサキの紫根は輸入品に頼っています。薬用また、染料として国産紫根の生産普及、流通を期待しています。

紫根収穫開始2018

2018-11-05 19:15:58 | 染料栽培
「初霜が来て、待ち続けた紫根収穫作業を始める」
畑での栽培は天候不順に右往左往する。
長い育苗期間を経て、この畑に定植して6ヶ月目に入る。
定植後、最も生育する7〜8月の日照りと高温、雨不足の渇水には打つ手は無かった。
その影響が、紫根の生育結果に出る事を心配しながらの収穫作業である。
第1ブロックの収穫である。
畑地面より1番高い設置となっている。



雨不足でタンクの給水も焼け石に水で、枯れる苗も出てしまった。
種の収穫もわずかであった。
長く伸びる茎に花は咲いたが、種は付かなかった。
まず株元から茎を切り落とす。緑の葉がまだ多い。


30cmの掘り出し作業で南1面を取り外す。
手始めにしては簡単な仕事ではなかった。


紫根の赤い根を見て、まず一安心。
ここまで、作業は翌日へとなる。疲れを重ねる事は禁物である。


定植時、苗間隔は狭かったが問題は無かった。
根は直根性を持っている故、障害がなければ横根は伸びない。
紫根の先端は耕作してない固い地層にまで、深く伸びている。


翌日、漸く掘り出された紫根。
左2本は良品、右2本は不良品。
伸びることは伸びたが色が飛んでいる。
水不足による生育結果であろうか。


まずまずの収穫であるが半分を掘って、再び翌日へ持ち越し。

7本で300g、完全乾燥すると60g相当になってしまう。
紫根は細く、染料用としては使い易いサイズである。
栽培法としては、一応予想通りの結果を得た。
しかし日を重ねてもまだ、第1ブロック半分を掘ったに過ぎない。


  「ねがのびて ほるあしこしが さきにのび」 

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