ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

肯定

2009-01-22 23:34:06 | 寓話集まで
ああ気仙沼という海の街は一旦森に入るんだと思ったんです。(注) 県境の向こうの水源地の森から流れ落ちて 国道と鉄路に沿ってもういちど 森を通過して まちに至り 奥深い湾に注ぐ 森から海へ 無機質や有機質たちが 水によって交通する 水はさらに 海から空へそしてもういちど森へ 回帰する この永遠の循環が 植物と動物 人間を育む 広葉樹はどんぐりを生産し 針葉樹はマツタケを隠蔽し 牡蠣は入 . . . 本文を読む