アラン・ラムジー、18世紀スコットランド、ロココ。
これはスコットランド出身の哲学者の肖像である。かなりあくの強い顔をしている。自分が賢いということに酔うているようだ。ここでは偽物の人間の心理というものを追いかける。偽物の人間というのは、傲慢に陥りやすい。それは、外面の形成に比して、内面が勉強不足である場合が多いからだ。偽物は他人から盗んできた自分の顔を見て、自分が一足飛びに良いものになったと喜び、それを鼻にかけて傲慢に陥るのである。そして程度の低いことを大威張りでやり、周囲に大きな迷惑をかけるというやつが多い。自分本来の顔ならば、こういう傲慢には陥りにくい。自分の勉強の段階にふさわしい顔になり、それなりの控えめなことをするからだ。
ヒュームは偽物の学者だ。それなりの業績を残しているが、それらはすべて自分でやったものではない。バックの霊界にいるものが、様々な操作をして何とかしたのだ。本人の仕事なら、こんな自慢げな顔になるはずがない。
自分でやったことではないから、こういう馬鹿面になるのである。