世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ポーラースター・システム・24

2017-03-19 04:15:43 | ポーラースター・システム


マズダー・アフラよ、御身のよき王国に、われらはいつの日までも到達していたいものです。男子であれ、女子であれ、よき支配者のみが両界においてわれらを支配してほしい。世にあるものどものうちにて最も恵み深き御身よ。


アヴェスター



  ☆


ザラシュトラはゾロアスター教の開祖だが、現代に名の残る天使の中では、クフと舜の次に古い名である。正義の神アフラ・マズダーを最高神とし、世界では善神と悪神の戦いが展開されるが、最後は善神の勝利で終わるとされた。

このような正義の神は、悪を許す馬鹿のわがままが、限定的でありながらも大幅に許される民主主義世界では、勧善懲悪のテレビドラマの中に飼われる滑稽な馬鹿者の夢にされる。

正義を真正面から主張すれば、どんなに美しい人間でも、大勢の馬鹿に総攻撃をされ、無理矢理道化に落とされて、途端にたまらないことになる。それが現実というものなのだ。長いものには巻かれろで、馬鹿の無言の支配に、上手に従うもののほうが賢いのだ。

表向きには、社会を支える善良な市民の顔をして、酒場の陰から入れる嫌なところで、法律の網目の隙を作り、獣のようなエゴを満足させている。そういう馬鹿者のほうが正しいのだ。人間など、所詮悪いことをする感情を我慢できない、糞のようなものなのだから。

だが、正義が廃れてしまえば、人間はまさに糞になる。正義を真っ向から否定する馬鹿は、馬鹿が世界を支配し、なんでもわがままが通用する永遠の幸福の国をつくろうと、やっても何もならないことを繰り返す。悪は人間を苦しめるものゆえに、苦しみがあらゆる反動を産み、世界に魔道が広がる。馬鹿の野望は何度やってもすぐに反動を浴びて崩れる。そして同じことばかりを何千回と繰り返し、そのたびに増えてくる罪量に溺れ、我を見失い、破滅の坂を猛スピードで落ちていくのを、隠れた善神たちが支えてくれていることにすら、気付かない。

善神の支配とは、悪神の支配とは違う。悪神などというものは存在しないが、それに等しいほど大きく見える悪のこう勢が、世界を支配しようとするとき、世界は滅亡に大きく傾き、人々は自己存在の真実の幸福をめったやたらに痛めつけられる。あらゆる拷問が起こる。

善神の支配とは、真実の正義が馬鹿を圧倒することだ。正義は幸福を保証する。人民の真実の魂が活動できる世界を、営々と作って行ける世界への入り口を開く。

アフラ・マズダーの復活こそが、人類を真の幸福に導くだろう。

そして人間は、マズダーの正しい使いを、政治家に選べる体制を作らねばならない。






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