世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ビーストの犯罪

2008-09-30 10:04:05 | フェアリィウィスパー
ビーストは、原始の段階で成長をやめた魂です。幼い段階で学びをやめたそのために、普通ならできるはずのことが、できません。それらのことはみな、ほかのものにおしつけ、やらせようとします。そして、自分では何もしようとしないため、もっと勉強が遅れるのです。

現代は、そのビーストが、あらゆる盗みと嘘で、勉強の進んだ人類になりすまし、すべてを奪おうとした時代です。勉強が遅れていることの言い訳を、勉強をするほうが馬鹿なのだということで、すべて繕おうとしたのです。その結果、ひどいことになりました。

何もできないものが、高度な暮らしを味わおうとすれば、できないことはすべて、他人にやってもらわねばなりません。そのことを、ビーストたちはすべてやったのです。おいしいお肉が、いつでもすぐに食べたい。その欲望を満たすために、彼らがやったことは、流通、宅配システムの完備。いつでもどこでも好きなものが買えるように、川らの石のように全世界にばらまかれたきれいな小売店。全部思い通りにできるように、あるいは、馬鹿でもあらゆることができるように、完璧につくられた人間の支配システム。それにのみしたがって生きていれば、なんとかなるという、非人間的な作業マニュアル。

馬鹿にならねば生きていけない世界。

朝、コンビニのおにぎりが配達される、ただそれだけのために、運送業のトラック運転手は、終夜、運転せねばなりません。危険の高い高速を、徹底して走りぬかねばなりません。それがほぼ毎日、ずっと長く続きます。これは、人類の忍耐を、はるかに超えているのです。耐えられるはずのない、仕事なのです。それを、ビーストは、人間に、やらせたのです。自分が、いつでもおいしいおにぎりを食べられる、そのために、人間にやらせたのです。なぜか。自分が作るのがいやだからです。

これに類似すること、あるいはこれ以上のことは、今この世界に、たくさんあることでしょう。勉強をせず、人生を楽しく、男の子や女の子とずっと遊んで暮らせるものにするために、ビーストはあらゆる苦しいことを、他人におしつけたのです。何もしなかったのです。この激しく便利すぎて、人間はほとんど何もしなくていいような、恐ろしくばかげた世界は、ビーストが、一生何もせずに遊びたいという望みをかなえるために、徹底して作り上げたのです。

だれかに、やらせたのです。自分は何もやらないで、えらい人に化けて、馬鹿になるように言い聞かせながら、すべてを、人にやらせたのです。そして自分たちは、安心して、遊べる世界にしたのです。

その結果、人間たちは、多く、何もしないようになり、マニュアル通りに生きることしかしなくなりました。トラブルが発生すると、傷つかないように自分を奥に閉じ込め、申し訳が立つように体だけ動かして、痛いことは他人に押し付ける、それだけしかやらなくなったのです。責任を負うといえば、一切合切、自分がやらなくてはならなくなるからです。

この恐ろしく発達した文明を、支えるには、激しく厳しい魂の環境に耐えねばならないという、実力が必要です。それができるものは、人類には、まれです。しかしそれが、一見できているように、見えます。それはなぜか。本当は、人類がやっているのでは、ないからです。あらゆる作業は、人類の代わりに、人類より発展した霊的存在が、やっているのです。それを耐えられるまでに進化したものが、一切を、支えているのです。

人類は、ほとんど、自分ではやっていません。苦しすぎて、自分の中で、ほとんど、しんでいるのです。あまりに苦しく、自分で、自分を生きることが、できない人が、たくさんいるのです。

このようにして、ビーストは、人類のほとんどを、霊的存在のまま、殺したのです。肉体はみな生きていますが、魂はほとんど、生きていません。みな、苦しすぎて、生きるのが苦しすぎて、誰も生きていないのです。

この世界は、享楽的な人類と、働かされるだけのしんだ人類とで、ほぼ、構成されています。だれも、生きていません。人類は、事実上、滅んでいるのです。

人類は、文明の甘い果実を思う存分味わえる幸福を手に入れたかに見えて、すべてを、失ったのです。

これが、ビーストの犯罪です。彼らは、人類から、もっとも幸福な美しいもの、人類を、とりあげたのです。

この結果を、彼らは、きっちりと払わされます。盗んだものはすべて失います。学ばなかったために起きたことすべてを、これから、払います。彼らが人間にあじわわせてきたことすべてを、勉強さされます。

人類は、人類たる自分を、取り戻さねばなりません。奪われた魂を、もう一度目覚めさせ、自分として自分らしく生きるということを、真面目に、学びなおさねばなりません。

息をすることさえもが苦しいこの世界を、少しでも心地よいものにするためには、愛が必要なのです。魂の感性を動かし、目に見えぬ愛の響きの心開き、マニュアルではなく、「自分」で、やるということを、やらねばなりません。それをやらねば、人類の生きる世界は、苦しくなり続けることでしょう。

愛、に、心開きなさい。大切なものを、ほんとうに、大切にしなさい。喜びを、素直に喜びなさい。もはやだれも生きることができない世界に、生きていられるのは、すべてを、愛が支えているからです。
何もやっていない人が大方というこの世界を、なんとかしているのは、この世界で、もっとも馬鹿だといわれる人たちです。すべてを、押しつけられ、忍耐ばかりの人生を送っている人たちです。

愛で、やりはじめなさい。何もしないということを、やめなさい。馬鹿にすることを、やめなさい。ほんとうに、やめなさい。

だれかに自分をやってもらうのではなく、自分で、自分の魂を、動かしなさい。
そうすれば、すべてはよくなってくるでしょう。

本当の幸福は、自分が、自分で、あることだからです。




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