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仁藤夢乃さんに聞く 性売買を考える 女性たちの思い“社会変えたい”

2024年04月18日 | 社会・経済

「しんぶん赤旗」2024年4月10日

抑えきれないほどの怒り もっと多くの支え必要

 性売買を経験した女性たちは、さまざまな困難を抱えています。その思いを、一般社団法人Colabo(コラボ)代表の仁藤夢乃さんに聞きました。(手島陽子)

 

 性搾取の被害に遭った女の子たちは、メディアから“売春する女性の闇”という取り上げられ方をしたり、“体を売る悪い女”という偏見にさらされたりします。実際は、家が安全な場所ではない、安心して帰る場所がないために、街で性搾取に誘導されたり、貧しさの中でそうせざるをえなかったりした女性たちです。

 そのことを知ってほしいと、2016年に10代、20代の女性たちによる写真展「私たちは『買われた』展」を開きました。きっかけは、慰安婦の写真展で、彼女たちはだまされて連れていかれたと聞いた女の子が、“自分たちと同じだ”と感じたことでした。

ハードルが低くだまされ従事も

 女の子たちを性売買に誘導する方法は、いろいろあります。性売買の入り口はハードルが低くなっていて、ガールズバー(若い女性がカウンターごしに接客する店)だと思っていたら、性売買の店だったという場合もあります。「ちゃんとした店」と聞いて行ってみたら、「その店はエアコンが壊れているので、こちらの店に行って」と、風俗の店で働くことになったという人もいます。

 だまされてワンルームに複数人が押し込められ、4000円以下で性売買に従事させられていた人もいました。本人に渡されるのは、半額なのです。

 歌舞伎町などで「イケメンどう?」「10代でも入れる店あるから」などといいながら、ホストクラブの客引きの男3人が1人の女の子を取り囲む場面に、遭遇することがあります。しつこくされて、仕方なくホストクラブに行ってしまう場合もあります。そうなると借金漬けにされて、性売買にからめとられてしまうので、声をかけて女の子を助けるのも、私たちのアウトリーチ(手を差し伸べる)活動の一つです。

 メイドカフェで働き始めたら、店の人から体をさわられ、心理的な壁を壊される。「うちはちゃんとした店」といいながら、「挿入」以外はすべてOK。そうやって性行為を強要され、生きるためには体を売るしかない状況に追い込まれるのです。日本では、「風俗」の名の下に「挿入」以外はなんでもありです。

 Colaboにくる女の子たちは、韓国の性売買経験当事者のグループ・ムンチの方たちとつながって以降、“声を上げたい”“立ち上がって社会を変えたい”という思いが強まっていきました。社会への怒りや、女性を性搾取に追いやる社会を変えたいという思いが、私にも抑えきれないくらいありました。

 トラウマを抱え、生きていくだけでもつらいのに、性搾取について発信することは、攻撃を受けるリスクを負います。Colaboへの執拗(しつよう)な攻撃があり、当事者が発信すること自体リスクを抱えるような状況になっています。

心にも体にも傷 回復には長時間

 私たちは「いまは、自分たちの時間を共有することを大事にしよう」と話し合いました。たとえばおしゃべりしながらハーバリウムを作って、カンパをしてくれた人にプレゼントしたり。そんな日常を積み重ねないと、「死にたい」と思ってしまうような傷を抱えています。

 10年、20年と性売買の世界にいた人は、心も体も傷だらけで、回復にそれだけ長い時間を必要としているように感じます。性売買の世界は、一番若くて素人の女性が一番価値が高く、年を重ねるほどに価値が下がってしまう。そのことで余計に力を奪われ、そこでしか生きられないと思わされます。性搾取で苦しみながらも、自分のせいだと思い込まされるんです。

 一方で、Colaboに早期につながった人たちは、性売買の被害から少しずつ回復して、性搾取はおとなたちの社会の問題だと考えられるようになっています。

 韓国の運動には、支える人がいっぱいいて、性売買の体験者は、語っても大丈夫だという信頼感を持っています。日本でも、もっと多くの支えが必要です。わかってくれる、わかろうとしてくれる人が増えると、体験者は、語ることができるようになると思います。


ようやくハウスビニールをかけた。

年々しんどくなる。
今年はビニールを新品にする予定だったが、昨年の氣温沸騰で遮光ネットを張るぐらいなら、汚れていてもいいじゃんということで・・・
福寿草が満開である。

カタクリが出てきた。
今日は曇天で、花を開くまではいかなかった。

また、北こぶしも咲きだした。

 



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