里の家ファーム

すべて無農薬・無化学肥料、不耕起栽培の甘いミニトマトがメインです。完熟したミニトマトから作る無添加ジュースは逸品です。

金子勝の「天下の逆襲」 ー生産人口を増やす策を

2017年05月23日 | 社会・経済

金子勝の「天下の逆襲」

アベノミクスは無関係
  
「団塊の世代」が招いた
    人手不足

           日刊ゲンダイ 2017年5月23日

   ヤマト運輸がサービスを縮小し、ファミリーレストランが24時間営業をやめるなど“人手不足”が社会問題になっている。

   安倍首相はアベノミクスのおかげで有効求人倍率が上がったと喧伝しているが、まったくの間違いだ。人手が不足し、有効求人倍率が上がっているのは、15~65歳の「生産人口年齢」が急速に減っているのが原因である。

 これまで人手不足が表面化しなかったのは、「団塊の世代」が定年を過ぎても嘱託などの形で職場に残っていたからだ。しかし、団塊の世代も65歳を越えて70歳に近づき、さすがにリタイアしていく。中小企業を中心に、その穴を埋めるのに苦労しているのが実情なのではないか。

  もうひとつ、中小企業が深刻な人手不足に襲われているのは、20代、30代の若い社員を補充してこなかったことも大きい。いま企業の年齢構成は、伸び盛り、働き盛りの若手が少なく、年齢構成が高くなっている。それにつれて自然に「賃上げ」になる。

  なかでも、人手不足の弊害に直撃されているのが地方だ。この20年間、工場がなくなり、農業が衰退し、働く場がなくなったため、どんどん若い人が都会に流出しているからだ。

  心配なのは、融資先を失った地方の金融機関の経営が急速に弱体化していることだ。ただでさえ、金融機関は超低金利のため利ざやを稼げない。伸びているのは、消費者ローン、住宅ローン、不動産融資くらいである。しかも、住宅ローンは、住宅ローン減税分が利払いを上回るので借りる人が増えているという背景がある。需要の先食いだ。「地方創生」どころの話ではない。しかも、融資先がない地方銀行は仕方なく外国債を買っているが、ノウハウが乏しいため将来、大きな損失が生じる恐れがある。

  今からでも、大急ぎで生産人口を増やす策を打たないといけない。女性の出生率が上がったフランスは、事実婚やシングルマザーにも子ども手当を給付している。社会で子育てを支えるという考え方に立つ。

  なのに、いまだに戦前のような復古的な家族を理想としている安倍自民党は、本気で出生率アップに乗りだそうとしない。この国は、足元から崩れ始めている。

金子勝慶応義塾大学経済学部教授
  
1952年6月、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院 博士課程単位取得修了。 法政大学経済学部教授を経て。2000年10月より現職。TBS「サンデーモーニング」、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」などにレギュラー出演中。『資本主義の克服 「共有論」で社会を変える』集英社新書(2015年3月)など著書多数。新聞、雑誌にも多数寄稿している。


午前中は小雨、1日を通して太陽が出ることもなかった。
「青年の木」は5本の新芽を出し、上の水苔にさしてある3本は1本だけ小さな芽が3つ確認できた。

 農地の問題も。
馬(どさんこ)を飼っている友人が農地を取得しようとしたところダメの判断。その農地は条件が悪く、誰も借りないし、息子も農業はしない。このまま息子に相続されると全くの荒れ地、耕作放棄地となってしまう。それよりも馬を放しておいた方がいいと思うのだが、そんな融通は利かない。

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右識者会議

2017年05月22日 | 社会・経済

安倍政権に大激震 天皇「退位議論」「特例法」に強い不満

                日刊ゲンダイ 217.5.22

 天皇が安倍政権に「ノー」を突きつけた――。

   21日の毎日新聞1面を読んで驚いた人も多いだろう。「退位」をめぐる政府の有識者会議について、天皇が強い不満を表し、その考えは首相官邸にも伝えられていると報じたのだ。

  天皇が不満を強めている理由は、政府が退位を皇室典範改正で恒久制度化せず、特例法ですませようとしていることだという。天皇は〈一代限りでは自分のわがままと思われるのでよくない。制度化でなければならない〉とし、〈自分の意志が曲げられるとは思っていなかった〉と話したという。

  ふだん自分の気持ちを表さない天皇がここまで不満を漏らすのはよほどのことだ。しかも、官邸にも伝えられたというから、深く考えた上での発言だろう。

   さらに、有識者から〈天皇は祈っているだけでよい〉との発言が出たことに天皇はショックを受けているという。毎日新聞によると、こうした発言を宮内庁幹部は〈(被災地などを訪れる)陛下の生き方を全否定する内容〉とし、天皇と個人的にも親しい関係者は〈陛下に対して失礼だ〉と話しているという。

   天皇が強い不満を漏らしたことに、さすがに安倍官邸にも激震が走っている。政府は先週19日に天皇退位の特例法案を閣議決定したばかり。その直後に天皇の不満が新聞の1面トップに掲載されたのだ。

  政界関係者が言う。

 「このまま法案を通していいものか、与野党から賛否両論が噴き出すのは必至です。世論調査でも天皇の意志を尊重すべきという意見が多い。政府提出の原案通り、成立するか分からなくなってきました」

  そもそも天皇は右傾化を強める安倍政権を危惧しているという指摘もある。安保法が審議されていた15年8月の全国戦没者追悼式では、「さきの大戦に対する深い反省」との文言を初めて使い、日本の平和と繁栄を「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」と表現している。

  政治評論家の森田実氏が言う

  「平和主義者の天皇は安倍首相の動向を不安視していると思われます。憲法9条を国是として守ろうという気持ちも強いように感じます」

 安倍政権は特例法をこのまま強行成立させるのか。
     


 

 今日は寒かった。朝最低気温を見ると14℃。だいぶ暖かくなったなぁ、と思たのはいいが、その気温がずーっと変わらない。昼近くまでそんな気温でした。昼を食べてウトウトして、気が付けば太陽が。慌ててハウスの温度計を見ると40℃を超えている。今朝は寒くて水もやっていなかったのでヤバ。でも大丈夫でした。部屋に入ってきて、またストーブに点火です。

 

 

 

 

 

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室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第5回ゲスト 小池晃(後編)

2017年05月21日 | 社会・経済

室井佑月が共産党・小池晃に説教!?「共産党はネットの使い方が下手すぎ」「ネトサポに対抗する組織つくれ」

                     リテラ 2017.05.21

   日本共産党書記局長・小池晃参院議員を迎えてお送りしている室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」。前編では、森友問題はもちろん、安倍政権による北朝鮮危機の政治利用や共謀罪強行、2020年新憲法施行宣言の批判で意気投合、「安倍首相は後ろめたいときキレる」「自分に媚びない女性に厳しい」など、安倍首相を徹底ウォッチしてきた二人ならではの分析まで飛び出した。

 ところが、後編では一転して、室井佑月が共産党と小池議員に「野党連合は大丈夫なのか」と追及。「共産党は真面目すぎ」「ネットやマスコミの使い方が下手すぎ」と説教を始めたのだった。はたして、共産党書記局長でもある小池議員はどう答えるのか? そして、野党連合の行方は?(編集部)

小池晃が「NHKの国会ダイジェストを見ると、僕が言い負かされてるみたい」と

 室井 でも、これだけいろいろあっても、安倍政権の支持率って下がりませんよね。そうそう、小池さんにあったら、これをぜひ陳情したいと思っていたんですけど、世論調査って、信用できるんですか。マスコミの世論調査の実態について調べてほしい。だって怪しいんだもの。私のまわりには仕事じゃなきゃ、安倍さんマンセー! なんて人、いませんよ。地域や年齢層、時間帯、やりとりがどんなものなのか。本当に公正で正確な調査なのか。意図的な誘導があるんじゃないかと。

小池 内閣支持率はそんなことはないと思いますが、室井さんのおっしゃる通り、恣意的な世論調査もありますよね。「テロに対して備えるための、テロ等準備罪がありますが、どう思いますか?」と聞かれたら、「反対」とはなかなかなりません。たしかに、安倍政権の支持率が落ちないのは、野党の結束力の弱さ、与党・自民党に代わる力を示せていないことが原因のひとつにあると思います、でも、一方では、そうしたメディアの問題も大きいと思います。

室井 そうなんです! 国会中継のダイジェストなんてひどいですもんね。安倍さんが反論にならない論理をかざして逆ギレしている答弁を、上手に編集して、「なんか強そうな勇ましい人だ」「負け知らずでタフ」というイメージに仕上げてしまう。これこそ悪質な情報操作だと思うんです。

小池 そういえば、自分の国会質問を後からテレビで見ると、「これ、俺が負けているみたいだな」と思うことがありますね(笑)。

室井 実際は全然違うのに。

小池 さっき言った「妻を犯罪者扱いするのは不愉快だ」発言のときもそうでした。私は「昭恵夫人と籠池理事長がいつから知り合いか」と質問しただけなのに、安倍首相の「不愉快だ!」という逆上場面だけを流して、私の質問も反論もカットしてしまう。だから、犯罪者扱いした小池に対して、安倍首相が妻をかばったかのような印象をもたれてしまうんです。後でNHKの担当記者に「なぜあそこだけ切り取って流すのか」と聞いたら、「そうした方が、安倍さんの異常さがわかるんじゃないですか」と言っていました。でもそれはまったく逆だと思います。

室井 あの不愉快発言も、ネットでは「安倍ちゃん最強!」なんて絶賛されてましたもんね。

小池 テレビのニュース番組などでもほとんど政権批判がなくなりましたね。テレビの討論番組も少なくなった。以前は、『サンデープロジェクト』(テレビ朝日)などで政党討論をやっていましたが、最近は有識者討論ばかり。やるとしてもBSでしょう。

室井 安倍さんが首相になってから、安倍政権に批判的なコメンテーターはどんどん変えられているんですよ。

小池 テレビで批判的なことを言った司会者やコメンテーターに、政府から「ご説明を」なんて来るらしいですね。

室井 昔は、自民党議員の愛人やってる友達から、「あんた、それくらいにしとき!」とか注意されて、「先生が会いたがっているよ」と言われ、その議員さんと一緒にご飯を食べに行ったことがあるんです。そしたら「元気だな、跳ねっ返りが」とか笑われておしまいだった。ま、私は若くて可愛いバカ枠だったので、そんなものでしたね。それが今はネトウヨやネトサポ(自民党ネットサポーターズクラブ)と思しき連中から、いっぱい誹謗中傷がきます。ババアになったからという理由だけじゃないでしょ。テレビ局やスポンサーに、集団で「なんであんな女を使うんだ」と電話があったり、ツイッターなどネット系でも、私の発言を抜き取って、歪めて「こんなにバカなことを言ってる」と非難されたり。

小池 政権批判をしなくなったのは、ネトウヨの抗議をテレビ局が嫌がる、というのもあるんでしょう。

室井 ちょっとでも「安倍さんがこんな発言をしていてひどい」と政権批判をしようものなら、集団で「売国奴だ!」とか、「朝鮮に帰れ!」という書き込みがネットでもあるんです。芸能人はみんなそれを怖れて、発言をやめてしまう。あっ、そういえば、もうひとつ陳情したいことがあった。ぜひ、ネトサポの実態を共産党に調べてもらいたいんです。都市伝説的な噂では、「電通の子会社が、バイトを組織してやっている」なんて言われているじゃないですか。一体正体は何なのか、ちゃんと世に知らしめないと。大切なことですよ、思想じゃなくて、お金もらってそういう活動をしている人がいるかどうか分かるって。

小池 それは重大情報だ。ぜひ調べましょう。

室井「共産党にもネトサポみたいな組織をつくってほしい」と提案

 室井 あと、共産党にもネトサポみたいな組織をつくってほしい。そういうことできるのって、組織力がある共産党しかいないと思うんです。本当は、世の中がおかしいと思っている人もいっぱいいると思うし、TV局の中にも、「本当にこのままでいいのか」と思っている人もいっぱいいると思うんです。だから、多くの人たちが声をあげやすいようにしないとダメですよね。そのために、私もこの連載などで何度も言っていますが、ネトウヨやネトサポのやり方を真似ていくべきだと思うんです。彼らって、ひとつの番組や人を集中的に攻撃するじゃないですか。だから、まっとうな政権批判や良い発言をした番組やコメンテーターに対し、すぐに「立派だ!」と声をあげる組織、集団を作ってください。

小池 赤旗のテレビ欄には、いい番組がやっていたら褒める投書をするようにと、テレビ局の電話番号が書いてあるんですが。

室井 知ってますけど、それだけじゃ甘いなぁ。言いづらいですけど、共産党って出しちゃダメでしょ。一般の人でひく人いるから。今は安倍政権を倒すため、縁の下の力持ちになって、組織力を生かして、24時間体制でテレビやネット、そして雑誌を見て、政権批判している人たちを賞賛したり仲間に取り込んだりしていかないと。野党全体に言えることですが、ネットやマスコミの使い方がヘタすぎると思う。一方の自民党はネットのことをすごく研究しているし、芸能人や文化人、評論家も上手く使っていて、一緒にご飯なんか食べてるんですよ。それで「もっと重要な問題があるだろう、森友なんかやっている場合か!」なんて擁護発言させるわけです。

小池 でも、そんななかで、テレビで鋭く安倍首相の“本質”を突く室井さんのような存在は貴重だと思いますよ。

室井 私は普通のおばさんですから、ガス抜きに使われているだけ。そうそう、この前、右翼雑誌の「正論」(産経新聞社)から共謀罪の対談に出てほしいとの依頼があったんですけど、相手が文芸評論家の小川榮太郎だって言うんです。あの安倍応援団で、言論弾圧をする「放送遵守を求める視聴者の会」の人間ですよ! しかも私も小川さんも共謀罪の専門家じゃない。本当に共謀罪について真剣に考えているなら、反対している専門家を出せばいい。きっと、小川さんの主戦場の「正論」で共謀罪反対の私を叩き潰すつもりだったんでしょ。卑劣なやり口ですよね。

小池 でも、室井さんの発言に拍手喝采している人はたくさんいると思います。だからテレビ局も出演させるんです。

室井 いや、まだまだです。その輪を広げていくためには、ネトサヨみたいなものを組織してもらうしかないんです。サザンの桑田さんや、長渕剛さん、渡辺謙さんなど、スター的な人たちが発信できて、みんなで拡散していけるのが理想です。「今、ウケてる! 支持されている!」という波に乗ると、芸能人ってサービス精神が強いから、もっと強く発信してくれると思います。

小池 たしかに、共産党も組織を上げて、前向きな発言をした人をプッシュする必要はありますよね。

室井 それと、共産党も芸能人に声かけて選挙に出したほうがいいですよ。

小池 共産党から出てくれますかねえ?

室井 そんな弱気こと言って、実際に声かけたことないでしょ! 動いてみないとわからないですよ。それと、自分たちでも番組をつくったほうがいい。

小池 ネットでは一応、『とことん共産党』という番組を持っているんですよ。

室井 あー、ダメですね。まず、番組名がダメだもん(笑)。だから党の色を出さないで、『ニュース女子』(TOKYO MX)のような感じで、こちらからサイドからのみ情報を出すんです。だいたい共産党って、真面目すぎるんですよ。小池さん、キャバクラとか行かないでしょう?

小池 行かないですよ(笑)。

室井 もうちょっと、そういうところに行って、若い女の子の気持ちとかちゃんとリサーチしたほうがいいですよ。そうだ、党名を出さずにテレビ局をつくればいいんじゃないですか。メディア対策に力を入れてもらいたい。『チャンネル桜』の逆張りのネットテレビとか。『ニュース女子』もDHCの一社提供だし、共産党の支持者に番組を買ってもらうのはどうですか?

小池 そんなにお金を持っている支持者がいるかなあ(笑)。実は、室井さんの言うようなことを考えたこともあります。でもスポンサーをどうしようかで話が止まってしまうんです。

「野党連合は大丈夫なのか」と追及する室井に小池が反論

 室井 政権とくっついている人たちは、仕事が増えて儲けに繋がるけど、こっちは資金力もないですからね。でも、私、地方のラジオで20分ラジオをやらせてもらっていて、そこで安倍さんの批判をたくさんしています。そんな番組だから今まで絶対に提供がつかない枠だったのに、地元の企業がついてくれたんですよ。だから、共産党もあきらめないで、党の色を出さない、視聴者が食いつくようなフックを効かせた、政権批判のメディアをつくってくださいよ。

小池 そういうメディア発信を強めなきゃいけない、というのはありますが、同時に草の根的な政治運動を広げていかないと。安保法制のとき、国会前のデモで室井さんとお会いしましたが、ああいう闘いを起こさないといけません。あのときは野党共闘できていたじゃないですか。参議院選挙であれだけ協力できた。

室井 でも、野党がいまのような状況じゃ、そういう政治運動の広がりは難しいんじゃないですか。

小池 いや、やられっぱなしというわけでもないですよ。頑張っているところもある。たとえば沖縄。沖縄は野党が選挙に勝ち続けているじゃないですか。総選挙も知事選も、この前の参議院選挙も。「辺野古の基地を許すな」など、争点がはっきりしているからだと思います。その間、政府は機動隊を本土から連れてきて、辺野古でも高江でも、とにかく工事を進めて既成事実をどんどん作ってしまっている。「既成事実にしたら諦めるだろう」ということしかやっていないんです。福島も、参議院選挙で現職大臣を落として勝ったじゃないですか。「原発はダメ。第二原発も廃炉にしなきゃいけない」ということが県民の圧倒的な世論になっていて、争点がはっきりと見えているんです。

室井 たしかに沖縄は頑張っていると思いますが、うーん……。わたしは今、週の半分を地方で暮らしているんですが、地方になればなるほど自民党がやっぱり強いんですよね。なぜかと言うと、何か大きい建物を建てるとき、土建屋はここ! 弁当屋はここ! ポスターはここ! と、付け入る隙がなく決まっていて。政治に関して、政策を読んでいる人がほとんどいない印象です。前回の選挙を支えた野党連合もかなりやばいんじゃないですか。

小池 そんなことはないですよ。一歩ずつ前進しています。ただ、もうちょっと頑張らないといけないというのも事実です。共謀罪についても一緒にデモをしたり集会に出たり、断固廃案にするべく一緒に行動する必要がある。

室井 国会中継を見ていて思うんですけど、野党の連携があれば、少ない時間を有効活用して、重複した質問をせずに済むんですよね。「それ前の人がさっき聞いたのに、同じこと聞いてる!」というのがよくあるんです。共産党はそういうことがないですよね。

小池 うちはチームでやっていますから。民進党の人は、みんな個人でやっているから。でもそこはそれぞれの良さがありますからね。しかし民進党も変わってきている。安保法制のとき、当時の民主党議員が、「国民の世論と運動の力で、ストップさせたい」と言っていて驚きました。民進党は世論で動く政党だから、SEALDSのような若者が出てきて集会に人が集まり注目を浴びたり、安保法制反対の世論が高まると、いい意味で変わるんだなと思いましたね。

「いつまでに安倍を倒すか、期限を切れ」と迫る室井に、小池は…

 室井 でも、民進党に主導権を握らせない方がいいですよ。昨年の東京都知事選を見ていてそう思いました。新潟知事選のときも、後から蓮舫代表がシャシャリ出てきて、中途半端な対応をして。そういえば民進党だった長島昭久さんが離党しましたが、共産党との共闘に不満だったんですよね?

小池 あれは口実ですよ。「今頃その理由で?」という感じじゃないですか。東京都議選が目前に迫ってきているので、このまま民進党にいたらダメだと、抜ける口実を探していたんじゃないかな。実際は、共産党と選挙協力した方がいいと思っている民進党の議員は結構いるんですよ。

室井 でも、民進党には本気で共産党嫌いな人もいますよね(笑)。以前、選挙カーで演説をしているとき、「共産党と一緒に上がりたくない」という民進党議員がいました。

小池 そういうこともあります。でも、そんなのいちいち気にしていたらやってられません。

室井 私、民進党のそういう姿勢を見るに見かねて、『週刊朝日』の連載で、「イデオロギー以前に人としてどうよ」と書いたことがあります。協力してもらってるんだから「ありがとう」という態度にならなきゃおかしいでしょ、と。

小池 あれ、志位(和夫委員長)さんが読んで、喜んでいましたよ。

室井 民進党は、誰が一番話せるんですか?

小池 今の執行部は話ができます。室井さんは疑いの目で見ていますが(笑)。

室井 でも野田さんって、リベラルの人にもすごく嫌われているでしょう。私も、あの人、嫌い。

小池 政権時代の印象があるから、ネガティブなイメージなんでしょう。でも、付き合ってみると、世間の評判ほど話がわからない人じゃない。ただ、存在感が重厚すぎて、電話してすぐに会えるといった身軽さはない。しかし会って話せば勘所はおさえてくれる人です。私は結構、信頼しているんです。

室井 小池さんの言葉を信じて(笑)、野党連合にはぜひ期待しています。それ以外でも “アベを倒す”方法はありますか? 小池さん、そして共産党はどう闘うのか教えて下さい。

小池 森友学園問題の追及は徹底的にやりたいです。森友学園問題を追及することで、安倍政治の危険な本質が見えてくると思っています。実際、国民の財産や許認可の私物化、身内への優遇、さらには安倍首相が日本中の学校を森友学園のようにしたい、と考えていることも明らかになった。「安倍首相、頑張れ!安保法制国会通過、良かったです」と全国民に言わせるような社会にしたいわけでしょう。そこをきちんと暴いていけば、安倍政権を倒す突破口になると思っています。

室井 ずばり、期限はいつまでですか?

小池 き、期限ですか?

室井 いつまでに倒すのか。期限を切って、覚悟してほしいです。小池さんはつねに、一歩先に行くひとだから、ハードルを高くしたいんです。ズバリ、期限はいつまでですか?

小池 来年9月に自民党総裁選があり、安倍総理の再選が焦点となるでしょう。続投させないためにも、それまでに倒さなきゃダメですね。そのためには、国会の前が毎日人で溢れるような闘いをする必要があると思っています。国会では、野党が情報交換して、あらゆる側面から攻めて立てます。当面は共謀罪です。そしてテレビによくでる芸能人の方なども発言しやすい局面を作ります。一部の人の主張ではなく、これが世論なんだと、知らしめていく。

室井 それを実現するためにも、ネットやメディアをうまく使うようになってほしい。小池さんはわかっていると思いますけど、自民党や、その周辺の親衛隊ってすごく卑怯なんですから。だから、もう一度陳情します。ネトウヨやネトサポに対抗できる組織、集団を作ってください。これも共産党にしか出来ないと思うんです。機動力があるんですから。小池さん、本当にお願いしますね。

小池 わかりました(笑)。こちらも、もっとずる賢くやれということですよね。

室井 それで、安倍政権を倒してくださいね。絶対、絶対ですよ、期待しています!

(構成 編集部)
        


アッハッハッハ・・・・。
よくぞ言ってくれた。
て感じですね。
安倍親衛隊は良く組織されてるようです。
声をあげるのが怖くなる。

今日も江部乙に行っていました。人の出は昨日より多いようです。
懐かしい知り合いが訪ねてくれました。

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室井佑月の連載対談「アベを倒したい!」第5回ゲスト 小池晃(前編)

2017年05月20日 | 社会・経済

安倍首相はどういうときにキレるのか? 室井佑月と共産党・小池晃が安倍のデタラメ国会答弁を徹底分析

        リテラ 2017.05.20

 

   安倍首相を倒すために、最近はこの対談連載を使って野党への“陳情”まで始めた室井佑月。でも、「民進党は逆に悪口大会になりそうだから行きたくない」らしい(笑)。じゃあ、誰を? と聞いてみたら、「いま一番たよりになるのはやっぱ共産党でしょ」「とくに安倍さんをしょっちゅうキレさせてる小池さんに陳情したい」。というわけで、第5回は、日本共産党書記局長の小池晃参院議員をゲストに招くことにした。

 小池議員といえば、室井の言うように、その鋭い質問でたびたび、安倍首相を追いつめ、逆ギレさせてきた国会質問の名手。前編では森友学園問題、北朝鮮危機の政治利用、共謀罪、2020年新憲法施行宣言など、安倍政治の徹底批判はもちろん、首相の天敵ともいえる小池議員に、安倍首相の国会答弁や政権運営がなぜあんなに横暴でひどいのか、を分析してもらった。

 小池議員の口から、普段は聞けない本音も飛び出す一方、室井が小池議員に“政治家の愛人事情”を指南する場面も。  

 室井佑月と共産党書記局長という、ちょっと意外な取り合わせの2人がタッグを組んで、どんな安倍批判を展開するのか?  乞うご期待!

共謀罪、新憲法施行宣言…安倍首相は民主主義の破壊者だ

 室井 いきなりですけど、あたし、安倍政権を倒したい! って本気で思ってるんですよ。この連載もそのために始めたんですけど、やっぱり国会で安倍首相と闘っている野党の方に直接、陳情するのが手っ取り早いと思って。それで、前回の自由党・山本太郎さんに続いて、今回は小池先生をお呼びしたんです。共産党には前々から言いたいことがいっぱいあったし。

小池 先生なんて呼ばないで下さいよ(苦笑)。

室井 もともとお医者さんだし、先生かなと思ったんです。じゃあ、小池さんで(笑)。

小池 最初からこわいなあ(笑)。でも、室井さんのおっしゃるように、本当に安倍政権は倒さないとダメです。憲法も平和も人権も民主主義も死んでしまう。

いままさに、共謀罪が強行採決されようとしていますが、政府答弁や自民党の法務部会長の発言でも明らかなように、共謀罪の目的はテロなんかじゃなくて、政府批判を取り締まることなんです。

室井 これが成立したら、日本は本当に恐怖国家になってしまいますよね。

小池 それと、安倍首相は2020年に新憲法施行するという宣言をしたでしょう。改憲は国会が発議するもので、行政の長である総理大臣が具体的な改憲日程を口にするのは完全に憲法違反。そんなことまでわからなくなってるのか、と思いました。

室井 しかも「俺の考えが知りたかったら読売新聞のインタビューを読め」とか答弁したんでしょう。小池さんも先日の国会で追及されてましたけど。

小池 国会よりも自分の応援団メディアを読め、って。国会軽視、ひいては国民軽視ですよ。それと、安倍首相は自民党総裁の立場で発言したと言っていますが、読売新聞では安倍首相インタビューになっている。二枚舌もいいところです。

室井 やりたい放題ですね。こういう状況を見ていると、どんどん危機感が強くなるんですけど、でも、本気になればなるほど、現実に安倍さんを倒すのが難しいことも痛感するんですよね。実は、森友学園問題が起きた時はこれでやっと安倍政権を追い詰められると思ったんです。ところが、北朝鮮のミサイル危機問題が勃発して、すっかり森友が隅に追いやられてしまったでしょう。このまま忘れられてしまうんじゃないか、とすごく危惧してるんですよ。

小池 いや、森友学園問題はこれからもまだまだ追及していきますよ。ただ、安倍政権はさまざまな問題を森友隠しに利用している感じはありますよね。

安倍に「犯罪者扱いは不愉快だ」と逆ギレされたとき小池は

 室井 マスコミもそれに乗っかって北朝鮮危機を煽りまくりましたからね。毎週のように「○日がXデーだ」なんて繰り返し言って、ワイドショーはまるですぐに北朝鮮からミサイルが飛んでくるようなことを言ってた。私は最初から、そんなのありえないと言ってたんですけど、全然相手にされなかった。ちょうどいちばん北朝鮮危機が盛り上がってた頃、その問題を特集している番組に出たんですけど、みんなが「北朝鮮からミサイルが落ちてきたらどうなるのか」なんて一生懸命叫んでいるから、「落ちてこないって。安倍さんたち、みんな外遊に行くでしょ? 花見もしてたでしょ?」と言ったんです。そうしたら、ネットで「このお花畑脳が!」「あのKY女を外せ! 番組に電凸しろ!」とか大バッシングされました(笑)。

小池 実は、日本のマスコミが一番騒いでいたんですけどね。でも、それも、安倍首相と政府が煽ったせいです。「メトロ止めるより、原発止めろ」ですよ。実は、本気で事を構えるなんてトランプも考えていなかった。アメリカも、北朝鮮との対話に前向きな姿勢ですし、韓国、中国、ロシアは6カ国協議の再開で一致しています。ところが、安倍首相は6カ国協議は「現時点でただちに再開できない」などと言いながら、背を向けています。

室井 安倍さんは国会で、「サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」とか答弁してたでしょ。何を言ってるんだろうと思いました。そんなの前々から言われてることだし、別に北朝鮮だけじゃなくどこの国だってできるだろうって。いいんですか、一国の首相があんな「夕刊フジ」の見出しみたいなこと言って。

小池 安倍首相は根拠を持たずに言い切りがちなんです。例の「そもそも」発言についてつっこまれたときの反応なんて典型でしょう。安倍首相が共謀罪について「“そもそも”犯罪を犯すことを目的としている集団でなければならない」と答弁したことについて、民進党の山尾志桜里氏が衆院法務委員会で、「だったらオウム真理教は“そもそも”宗教法人だから対象外か」とつっこんだんですが、安倍さんは「山尾さんは“初めから”という意味しかご存じないかもしれないが、辞書で念のために調べたら、“基本的に”という意味もある」と言い切った。でも、30冊くらい辞書を調べても、“基本的に”と書いている辞書はひとつもないらしいですね。毎日新聞が書いていましたが。

室井 安倍さんらしい(笑)。そういえば、小池さんは、国会で安倍さんに何度もキレられていますね。森友学園の問題でも……。

小池 3月1日の参院予算委員会ですよね。私は安倍首相に「昭恵夫人と籠池泰典理事長がいつからの知り合いなのか」と事実関係を質問しただけなんですが、突然逆上して、「妻は私人だ。いちいち、妻をまるで犯罪者扱いするのは不愉快だ」「本当に不愉快ですよ」「不愉快ですよ!」と、3回くらい「不愉快」とリピートし発言していました。私の方が不愉快でしたけどね(笑)。

室井 森友問題では、鴻池祥肇議員の口利き疑惑を追及したときも、安倍さん、キレてましたよね。

小池 あのときは鴻池議員の名前を出さずに「ある国会議員の事務所の面談記録」として読み上げたんですが、そしたら安倍さんが「あたかも私の事務所であるかのごとく印象操作して」と怒り出して……。なんでそういうこと言うのかなあと不思議に思っていたんですよ。実際は鴻池さんの事務所の面談記録だから、こっちは全然そんなつもりないのに。そしたら、翌日発売の「週刊文春」で安倍事務所に出入りしていた人が「私が口利きしました」という記事を載せていることがわかって、ああその件と勘違いしていたのかと。逆に、官邸の情報力って意外にたいしたことないなと思いましたけどね。

室井 でも、安倍さんがキレる時って、だいたい追い詰められているときですよね。そういう意味じゃ、小池さんはキレさせるのがうまい(笑)。

小池 すごくわかりやすい人だなと思います。先程言った不愉快発言もそうですが、もうひとつ、2015年にジャーナリストの後藤健二さんがイスラム国に殺害されたとき。あの直前、エジプト訪問中の安倍さんが、「ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるため、2億ドルを出す」と演説した。もちろんテロリストは絶対に許せませんが、私が同年2月3日の予算委員会で、「演説で(すでに後藤健二さんと湯川遥菜さんが拘束されていることを知りながら)危険が及ぶ認識がなかったのか」と聞くと、安倍さんは逆上したんです。これって、自分でも明らかに後ろめたさがあるからでしょう。

室井 それと、安倍さんって特に女性に対してひどい態度を取るような気がする。

小池 いや、たんに“女性”じゃなくて、“自分に媚びない女性”に対して、です。 “媚びを売る”ような女性に対しては、安倍首相は決して威張り散らしていません(笑)。自分より強い女性に対しては、敵対するというか、本能的に防御し、高圧的になるのかもしれませんね。

室井 たしかに、稲田朋美さんとかにはすっごく優しいですよね(笑)。

森友問題は「官僚の忖度」ではなく「昭恵夫人の関与」だ

 室井 でも、あの答弁とか、私物化、報道に圧力をかけるやり口などをみていると、安倍さんって勘違いしていません? 自分を、皇室まではいかなくとも、それに準ずる血だと思い込んでいる気がしてなりません。

小池 国会で、「我々の法律の説明は全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」なんて言うんですから。まるで「朕は国家なり」ですよね。

室井 だから、やっぱり絶対に、この政権を倒さなきゃダメなんです。そこで、さっきも話に出た森友問題なんですけど、今後も追及してもらえるんですね? 

小池 もちろん、やりますよ!  財務省は国民の財産を8億円も値引きしたプロセスをまだ一切明らかにしてないんですよ。こんなことが許されるはずがない。あの用心深い財務省が「資料は捨てました」なんてありえない。絶対に持っているはずです。それと、問題の本質はどう考えても昭恵夫人なんです。その行為は“忖度”などではなく、まさに“関与”です。ところが、昭恵夫人は、国会で説明するどころか記者会見さえもやっていないじゃないですか。Facebookに書いただけです。しかも本人が書いたものじゃないんじゃないかとさえいわれている。週刊誌などで「昭恵さんがこう言っていた」など報道されていますが、それは伝聞でしかない。国民の前で何も喋っていないんです。このまま終わらせるわけにはいきません。

室井 でも、民進党の中にも、ネトウヨのように「世界情勢が緊迫しているのに森友みたいなことをやっている場合じゃない」「森友なんかのつまらないこと」と、言い出している人もいると聞いています。

小池 つまらない問題なんかじゃありませんよ。さっきもいったように、国民の財産にかかわることだし、それに一番最初に、「私の妻も関与していません。関与していたら、総理大臣も国会議員も辞めます」と言い切ったのは安倍首相です。ここまで大問題にしたのは安倍さんの方なんです。その言葉の責任をとってもらわないと。もし、この問題をこのままうやむやにしたら、「野党はだらしなさすぎる」といわれてしまう。だから今、さらなる追及のために、新しい材料を探しています。加計学園の獣医学部開設も、安倍さんの関与の疑いが強まっています。徹底的に追及します。

室井 やったー! ぜひ期待しています。だって、このままだと、籠池さんがなんのために証人喚問に立ったのかもわからないし、総理の知り合いなら許認可が簡単に降りるとか国有地を安く買えるというのが当たり前になってしまう。

小池 政治家や官僚が嘘をついたり、文書をなくしてもいいんだということにもなります。無法状態ですよね。だから、とにかく終わらせるわけにはいかない。少なくとも、昭恵夫人に国民の前できちんと喋ってもらわないと。喋ったら、またびっくりするような話がでてきて、次の展開があるんじゃないかとも思っているんです。

室井 昭恵夫人は自分のためにも出てくるべきですよ。私がもし昭恵夫人の友達だったら、って考えたことがあるんです。昭恵夫人が救われる方法があるとしたら、これしかない! という方法です。国会に出て、「すべてわたしが悪いんです! 私がバカなために! もう離婚します!」と言ったら、昭恵夫人の株が急上昇すると思いません?  これから先の人生、離婚してもテレビに呼ばれたりして、目立ちたがり屋なあのひともそれがいいんじゃないかと思って。友達じゃないから教えませんけど。

小池 ……(笑)。

これまでの自民党政権になかった横暴、始まりは安保法制

 室井 森友問題だけでなく、大臣の暴言も大きな問題になっています。今村雅弘復興相が福島県などからの避難者を「自己責任だ」と言ったり、震災地が「東北でよかった」と言って辞任しました。

小池 山本幸三地方創生担当相の「学芸員はガン」発言、古屋圭司選挙対策委員長による「沖縄特有のいつもの戦術」発言、ほかには重婚、不倫が週刊誌で報道され辞任した経済産業政務官だった中川俊直さん。そろそろ、自民党が自爆する日が近いのではと思います。

室井 でも、中川さんってケチだったのかな。だって、他の議員の人だって、色んなところに愛人がいて子どもを産ませたりして、それをみんな知っているけど知らないふりをしているじゃないですか。そんな中で愛人に暴露されるのって、だいたいケチが原因ですよね。

小池 そうなんですか?

室井 私はホステスをやっていましたから。派閥によって、愛人を赤坂に住ませるか、六本木に住ませるか、神楽坂かなんてこともあるんでしょ(笑)。

小池 そういう情報、うちは弱いんで、今度レクチャーしてください(笑)。

室井 ただ、愛人や不倫は家族や個人的問題だから、呆れるだけでおしまいだけど、やっぱり許せないのは暴言ですよ。でも、辞めたのって、今村復興相だけでしょ。

小池 おっしゃる通り、一切責任をとっていないなんておかしいことです。今村復興相だけでなく、他にも、3人、5人の大臣が辞めていなきゃいけない。その代表が稲田朋美防衛相です。森友学園問題での答弁で、ほころびが次々と出てきたことに対して、「自分の記憶に基づき答弁した。虚偽の答弁をしたことはない」と言っていましたが、これが許されるなら、嘘をつき放題じゃないですか。めちゃくちゃですよ。ただ、予算委員会をやっているときは、どの大臣も呼べるし、時々テレビ中継もあって、野党がガンガン攻めの姿勢でいけますが、予算委員会が終わってしまうと、そういう場面を作るのが難しいんです。

室井 こういう安倍政権の暴言って、これからもっとどんどんひどくなるような気がするんですよ。わたしはコメンテーター歴20年近くて、小泉政権や第一次安倍政権のときからやっているんですが、昔は間違えて「自衛隊の派兵」と言ったら、すごく怒られていたのに……。

小池 「軍隊」と言ったらアウトでしたもんね。

室井 ですよね?  でも、安倍さんは「我が軍」と平気で言っていいます。それに、ちょっと前だったら、こうした状況下で武力行使を全面支持なんてしたら、「日本にもミサイルが飛んできて損害を被るかもしれないのに、なんてことを言うんだ。どういう外交をしているんだ」とボコボコにされるようなことだと思うんです。安倍さんのそうした発言をはじめ、安倍政権の人たちって問題発言がすごく多いでしょ。いつからこうなってしまったのか。じわじわともっと酷くなるんじゃやないかと。それが一番怖いんです。

小池 これまで、自民党が国会で絶対的多数を占めたことは何度もあったんですが、あそこまで、傍若無人なふるまいをしたことはなかったですよ。

室井 4月12日にも厚生労働委員会で、民進党の柚木道義さんが森友問題について質問したら、与党が一方的に審議を打ち切って介護保険制度関連法案を強行採決してしまいましたよね。

小池 本来、どんな質問をするかは自由なんです。介護保険の委員会だから森友のことを聞いたらいけない、けしからんから、強行採決なんてあり得ない話です。安倍政権になってからこうした異常事態が頻発しています。そのきっかけは、やはり一昨年の安保法制だと思うんです。戦後、自衛隊がこれだけ強大になりましたが、しかし憲法9条があるから海外で戦争はできないし、「集団的自衛権はさすがに無理」だとあの小泉純一郎元首相だって言っていた。でも、安倍首相がそれをひっくり返したことで、歯止めがなくなり、とにかく自分たちのやりたい放題にやっていいとなってしまったんだと思います。そのきわめつきが、冒頭で話した2020年の新憲法施行宣言ですね。

(後編に続く)

 小池晃 日本共産党書記局長、参議院議員。1960年生まれ。東北大学医学部医学科卒業後、医師勤務を経て、1988年の参院選で初当選。現在は3期目で、日本共産党で常任幹部会委員、政策委員長、副委員長などを歴任し、現職。

 室井佑月 作家、1970年生まれ。レースクイーン、銀座クラブホステスなどを経て1997年作家デビューし、その後テレビコメンテーターとしても活躍。現在『ひるおび!』『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS)、『あさイチ』(NHK)などに出演中


今日の菜の花。人出も結構。

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「共謀罪」 衆院法務委ー強行採決

2017年05月19日 | 社会・経済

衆院法務委で可決 与党側が採決強行

 組織犯罪を計画段階で処罰可能とする「共謀罪」の成立要件を改めたテロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案は19日午後、衆院法務委員会で自民、公明両党と日本維新の会の賛成多数で可決された。与党側が審議時間の目安とする計30時間(参考人質疑を除く)に達したとして、質疑終局の動議を提出し、採決に踏み切った。民進党や共産党などは「質疑が不十分だ」などと猛反発し、怒号が飛び交う中での採決となった。
 政府・与党側は23日以降に衆院を通過させ、6月18日までの今国会中の成立を目指している。

 この日の審議では、自民党の土屋正忠氏が「東京五輪を狙ったテロの動きなどを当然予想しなければならない」などと必要性を強調。民進党の逢坂誠二氏は「論点は山積している。生煮えの状態で採決するのは断じて認められない」と採決に反対し、「一般人も捜査対象になるのではないか」と懸念を示した。

 委員会開催に当たっては、民進党と共産党が18日の法務委の理事懇談会で、19日に採決しないことを確約するよう求めたのに対し、与党は「確約はできない」と応じなかった。そのため、鈴木淳司委員長(自民党)が職権で委員会の開催を決定した。

 与党側は当初、17日の法務委で採決する構えを見せたが、民進、共産、自由、社民の野党4党が金田勝年法相の不信任決議案を衆院に提出。同日の法務委は開かれなかった。不信任決議案は18日の衆院本会議で自民、公明、日本維新の会の反対多数で否決された。

 改正案の審議は法案提出前の今年1月から衆参予算委員会などで重ねられ、衆院法務委では先月19日に実質審議入り。捜査機関の乱用を懸念する声などに配慮し、自民、公明両党と日本維新の会は取り調べの録音・録画(可視化)の義務付けの検討などを付則に盛り込んだ修正を加えた。

 テロ等準備罪は、適用対象を「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」と規定。集団の活動として、2人以上で犯罪を計画し、うち1人以上が計画に基づく「実行準備行為」を行った場合に、計画した全員を処罰可能としている。対象犯罪は当初の676から277に削減された。【鈴木一生、平塚雄太】

    


 北海道の夏は早い。春が短いというべきか?まだ2か月前は雪があったのだ。農作業も急ピッチだ。日中は暑いのだが夜には涼しくなり、最低気温は10℃を切る。ハウスも2重にしなければならない。それでも今夜は内側のビニールをあげたままにした。今季初めてである。でも、週間天気予報を見るとまだ2℃3℃という日があるので外すわけにはいかない。
 周りの田んぼも代掻き真っ最中。田んぼに水が入りカエルの大合唱が始まった。

 江部乙では「菜の花祭り」でにぎわっている。花のピークにはまだ早い。来週の土日あたりがピークと思われる。明日明後日は江部乙で作業をしながら人の流れを見ようと思う。お立ち寄りいただければ嬉しいのだが。

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もう、おやめなさい!

2017年05月18日 | 社会・経済

 

森友「地下3m以深ゴミなし」で財務省窮地

        日刊ゲンダイ 2017年5月17日

   メガトン級の「籠池砲」だ。大阪市の学校法人「森友学園」の国有地激安払い下げ問題で、民進党プロジェクトチーム(PT)が16日開いた会合に出席した籠池泰典前理事長。小学校建設をめぐり、当時、森友の顧問弁護士だった酒井康生氏と京都市のキアラ建築研究機関、藤原工業などの間でやりとりされたメールを公開したのだが、その中身は仰天だ。ナント! 巨額値引きの根拠となった地下のゴミが「ナシ」と記されていたからだ。

  メールの中身をざっくり言うと、近畿財務局(近財)から、小学校建設地のボーリング調査データ「柱状図」の提出を求められ、その対応についてキアラと酒井弁護士が複数回にわたって対応を協議しているもの。「柱状図」は財務、国交両省が国有地払い下げの際に価格を算出した根拠資料だ。

 両省はこのボーリングデータなどを基に、地中9.9メートルまでゴミが埋まっていたとして、8億円の値引きを決めた――としているが、メールにはこんなくだりが出てくるのだ。

〈ボーリングした位置においては、約3m以深には廃棄物がないことを証明しております〉

  驚天動地とはまさにこのこと。ボーリング調査した業者自身が、3メートル以深にはゴミがないと認めていたのだ。つまり、近財に柱状図を提出したら、ゴミがないことがバレるため、どうしようかと協議していたワケで、結局、キアラは酒井弁護士に〈工事に関わるボーリング調査に関する資料は抹消いたしました〉と報告。しかし、これが事実であれば、ボーリングデータが抹消されたにもかかわらず、財務、国交両省はどうやって「地下9.9メートルのゴミ」を確認し、「8億円値引き」を決めたのか。これまでの国会審議が全て吹っ飛ぶ重大証言だろう。

  その謎を解くヒントは別のメールだ。キアラが、国交省航空局の「安地」氏に対し、〈(ゴミの)処分費単価を送らせていただきます〉〈ご用命いただいておりました小学校建設地のボーリング及び液状化の第三者資料を送らせていただきます〉という内容だ。

これを文面通り解釈すれば、業者がゴミの処分費用の積算資料を作り、国交省に伝えていたことになる。つまり、財務省は国交省が適正に値引き費用を算出した――と説明していたが、大ウソだったワケだ。

  さらにトドメは、近財管財部統括国有財産管理官の池田靖氏が、キアラや酒井弁護士宛てに送ったメールだ。

 〈当局としては5月末を目処に土地の評価額算定を実施し、森友学園との土地の売買契約を締結するべく、作業を進めたいと考えております〉

  〈瑞穂の國記念小學院開校に向けご協力いただきありがとうございます

 ■籠池氏とのガチンコ勝負から逃げる財務省

  財務省はこれまで、一貫して森友側と国有地売買について事前協議したことはないと説明してきた。それが〈5月を目処に締結〉なんて具体的時期を提示し、〈ご協力いただきありがとうございます〉だ。森友が国にお礼を言うなら分かるが、なぜ、国が森友にお礼を言うのか。アベコベだ。これぞ、財務省が「国立安倍晋三小学校」建設のために“忖度”して動き回ったという証左だ。

 これだけハッキリとした動かぬ証拠を突き付けられたにもかかわらず、相変わらず財務省はノラリクラリ。民進党PTに籠池前理事長と会合に同席するよう求められたのに、国会審議中を理由に“ガチンコ勝負”から逃げた。最終的に籠池前理事長と入れ替わる格好でPT議員の質疑応答に応じたが、例によって中尾睦理財局次長がチンタラと説明を続け、メールの中身についても「初めて見た」と言うばかり。ただ、新たな「籠池砲」に動揺を隠し切れなかったのも明らか。財務省が完オチするのも時間の問題になってきた。

さらに、 毎日新聞2017年5月17日

 加計学園計画

新学部は「総理の意向」 

 学校法人加計(かけ)学園(岡山市)が国家戦略特区制度を活用して、愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画について、民進党の玉木雄一郎氏は17日の衆院文部科学委員会で、文部科学省が特区を担当する内閣府から、「総理のご意向だと聞いている」「官邸の最高レベルが言っている」などと言われたとする記録が存在することを明らかにした。松野博一文科相は「文書の存在を含め確認していないが、確認したい」と述べ、事実関係を調査する意向を示した。【伊澤拓也、杉本修作】

 内閣府、早期開学促す

  加計学園の理事長は安倍晋三首相の友人で、野党は「首相の友人が利益を受けたのではないか」と国会で追及し、安倍首相は国会で「加計学園から私に相談や圧力が働いたということは一切ない」と答弁している。

  衆院文部科学委員会で、加計学園に関する記事コピーを手に松野博一文科相に質問する共産党の大平喜信衆院議員。

 毎日新聞が文科省関係者から入手したA4判の文書によると、「獣医学部新設に係る内閣府からの伝達事項」と題された文書には「平成30年4月開学を大前提に、逆算して最短のスケジュールを作成し、共有いただきたい」「これは官邸の最高レベルが言っていること」と早期の開学を促す記述があった。

  「(文科)大臣ご確認事項に対する内閣府の回答」と題する文書には「設置の時期については(中略)『最短距離で規制改革』を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている」と書かれていた。

  また、この文書には「国家戦略特区諮問会議決定という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。平成30年4月開学に向け、11月上中旬には本件を諮問会議にかける必要あり」との記載もあった。

  文科省関係者によると、一連の文書が作成されたのは昨年9~10月で、一部の文科省幹部で共有されたという。

  獣医師系の大学は全国で16あり、国は「質の確保」を理由に大学設置や定員増を制限しており、獣医学部は北里大が青森県に開学した1966年を最後に新設されていない。

  政府は昨年11月、規制緩和の一環で52年ぶりに獣医学部の新設を認める方針を決定。内閣府と文科省は今年1月、特例で1校の新設を認めるとの告示を共同で出した。事業者の公募に対して加計学園だけが申請し、文科省の大学設置・学校法人審議会で審査が進められている。

 加計学園の獣医学部新設構想

  岡山市の学校法人「加計学園」が運営する岡山理科大が2018年4月、政府の国家戦略特区に指定された愛媛県今治市で獣医学部の開設を目指している構想。大学用地16.7ヘクタール(約37億円相当)は市が無償譲渡し、総事業費192億円のうち最大96億円を市と県が負担する。学園理事長が安倍晋三首相の友人で、特区に応募したのが同大だけだった点などから、野党側が国会で政策決定の経緯が不自然だと追及していた。


もう年貢の納め時。凶暴罪につき、お約束通り、もうおやめになったらいかがです。
あなたに「憲法」を語る資格無し!
アベの凶器「共謀罪」。
       

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罵倒と裸芸―若者を守れ!

2017年05月17日 | 社会・経済

表向きホワイト企業にも罵倒と裸芸と長時間残業の闇

           毎日新聞 2017年5月12日 藤田結子 / 明治大商学部教授

 大型連休が明けました。新入社員は働き始めて1カ月が過ぎたころでしょう。職場になじめない「五月病」を感じる人がいるかもしれません。しかしその「なじめない」感じは、必ずしも本人だけの問題とはいえません。中には、職場や上司の側に問題があるケースも見られるからです。

 厚生労働省は10日、違法な長時間労働や賃金未払い、最低賃金法違反など、労働基準関係法令に違反した疑いで書類送検された全国の企業334社を、一覧表にしてホームページで公開しました。同省は、違法労働を根絶するための措置と説明しています。

 20代男性たちに入社1年目の経験を聞き取っていると、こうしたブラック企業でなくとも、過酷な働き方をさせられている実態がしばしば聞こえてきます。いくつかのケースを見てみましょう。

無意味な付き合い残業 毎日深夜1時まで

 康平さん(20代男性、仮名)は東京に本社がある大企業に正社員として就職し、1年目は支店に配属されました。彼は上司の命令で、毎朝7時ごろには出勤し、オフィスの掃除をしています。毎日の帰宅時間も遅く、サービス残業で深夜1時ごろまで職場にいます。月の残業時間は軽く100時間を超えます。

 といっても、新人の康平さんに特別な仕事があるわけではありません。上司が帰らせてくれないので、机に向かってパソコンで暇をつぶしながら、付き合い残業をしているだけです。

 職場での付き合い残業のほかに、取引先との接待もあります。康平さんは飲み会の間、酒瓶を持ち、ずっと立っていなければなりません。その間、何も口に入れることはできませんが、数千円の代金は毎回自腹です。

 康平さんは、「いつか結婚して子供がほしい」と思っています。が、長時間労働なので余暇時間が少なく、女性と出会う暇すらありません。異動がなく、同じ部署に長くいる可能性もあるため、この生活がいつまで続くかわかりません。将来の見通しを立てられないでいます。

パワハラは「指導」、セクハラは「文化」

 智也さん(20代男性)は、有名な大企業に正社員として就職しました。智也さんは入社当初の研修で失敗し、人事部に目をつけられてしまいました。その結果、「パワハラ四天王」と呼ばれる男性上司がいる営業所に配属されました。

 「パワハラ上司」は毎日、数十人いる社員たちの前で、新入社員の智也さんを大声で怒鳴りつけます。上司は、智也さんに仕事のやり方を教えもしないのに、「○○もできないのか!」「○○しろっていってんだろうが!」と大声で怒鳴ります。

 そのうえ、仕事の内容以外にも、智也さんのことをほかの社員と比較して、「お前はダメなやつだ」「ヘラヘラしやがって」と、人格を否定するような言葉で繰り返し叱責するのです。

 智也さんはストレスがたまり、うつ状態に陥りました。1年目の夏にはもう転職を考えましたが、将来安定して暮らしていけそうな転職先は見つからず、毎日耐え続けるしかありませんでした。

 大樹さん(20代男性)も人気の大企業に正社員として就職しました。大樹さんが配属された部署は、ほぼ毎日夜遅くまで取引先との飲み会がある部署です。どんなに疲れていても帰れず、飲み会後にまた会社に戻って仕事をすることすらあります。

 大樹さんはある時、仕事の飲み会の席で、下半身裸になって「芸」をするよう強要されました。学生のとき、周囲がどんなに羽目をはずしても、そこまでした経験はありません。とても恥ずかしいと感じましたが、職場の先輩たちに「嫌だ」とはいえない状況。泣く泣く言うとおりにしました。大樹さんは入社して半年後には、仕事をつらいと感じ、自信も失い始めたそうです。

 智也さん、大樹さんの上司たちは、人前で人格を批判することを「指導」、裸にすることを「文化」だと信じているようです。しかし、それは紛れもなくパワハラ、セクハラです。

若い男性にもワーク・ライフ・バランスを

 これらのケースの企業は、「ブラック企業」のレッテルが貼られていない、イメージの良い大企業です。3社とも「子育てサポート企業」として厚労相の認定を受けた「くるみんマーク」を取得しています。しかし若手男性社員には、長時間労働や過酷な働き方をさせています。

 各種の調査では、多くの20代男性が、将来的に子育てに積極的に関わりたいと答えています。しかし、このような企業の働かせ方や文化が変わらなければ、彼らの願いはかなえられないでしょう。

 子育ては女性だけの問題ではありません。国や企業は若い男性たちの人生を考えて、彼らの過酷な働き方を改善すべきです。本気で長時間労働を解消し、ワーク・ライフ・バランスを促進するときです。


 

 安心して結婚や子育てができる環境を意識的に追求しなければ「人口減」に歯止めはかけられない。若者を育て、守らなければ、この国はどこかへ行ってしまうだろう。パワハラ・セクハラ分子を見ると、ネトウヨを想うのは私だけだろうか?
      

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共謀罪の切り札は「スパイ捜査」

2017年05月16日 | 社会・経済

あらゆる団体に捜査員…共謀罪の切り札は「スパイ捜査」

            日刊ゲンダイ 2017.5.15

   安倍政権が18日にも衆院通過をもくろむ共謀罪。内心を処罰する希代の悪法だが、当局は「心の中」をどうやって探り、それを立件、立証するのか。自白、盗聴、密告……などの手法が考えられる中で、当局が最も期待している“切り札”が仮装身分捜査。いわゆるスパイ捜査で、捜査員が目を付けた団体のメンバーとして潜入し、メンバーの「心の中」を把握するやり方だ。

 「仮装身分捜査が導入された場合に有効と考えられる点として、組織外部の人間では把握が困難な組織の核心に迫る犯罪情報や物的証拠の入手に資する」

  2014年版の「警察白書」には、こんな文言が出てくる。まるで共謀罪の導入を見込んだような記述だが、法案が成立すれば実際の捜査現場で使われるのは間違いない。共謀罪に詳しい小口幸人弁護士が言う。

 「仮装身分捜査は、法令で令状が必要とされていません。また、最高裁から違法と判断されたわけでもない。つまり、共謀罪を補完する手段として、多用されていく可能性があるのです。しかも、警察は仮装身分捜査を導入したことさえ明かさないでしょう」

気が付けば、あらゆる団体にスパイ捜査員がゴロゴロ――なんて時代が現実になるのだ

  今年3月、最高裁が違法と断じたGPS捜査。その事件で警察は、犯行グループの車の尾行でGPSを使ったことを隠していた。尾行が13時間にも及ぶことから、男性被告人(45)の代理人である亀石倫子弁護士が「絶対にGPSを使わなければできない」と気付き、違法であるGPS捜査が発覚したのだ。すでに警察庁は2006年、全国の都道府県警に対し、GPS捜査を隠す通達まで出しているから、共謀罪が成立すればやりたい放題だ。

 「当局が対象団体に送り込んだ捜査員は、1カ月もすれば仲間の信頼を得て、内部の情報にもアクセスできるようになるでしょう。そこで、スパイ捜査員がタイミングを見て自首すれば無罪放免。恐ろしいのは、そうやって得た証拠だということが全く分からないこと。たまたま見つけた、と言い張られてしまえばそれまでになってしまうのです」(小口弁護士)

 「あいつはスパイかも」――。国民が互いに疑心暗鬼に陥り、やがて口をつぐむ。物言えぬ雰囲気が強まり、社会全体が萎縮するのだ。いつか来た道を繰り返してはならない。
                        


おなじみスベリヒユ。オメガ3を含む食材として注目。まだ伸び切っていないニラも取って、とじてみようかな。

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人口減を断ち切る施策を

2017年05月15日 | 社会・経済

マヤカシの人手不足と完全雇用 なぜ賃金は上がらないのか

         日刊ゲンダイ 2017年5月11日

 賃金がちっとも上がらない

  厚労省が9日に発表した3月の毎月勤労統計によると、1人あたりの名目賃金にあたる現金給与総額は、前年同月比0.4%減少。物価上昇分を差し引いた実質賃金は0.8%減だ。

  「表向きの数字よりも、実態は悪化しています。統計を見ると、正規雇用を示す『一般労働者』の名目賃金は0.6%減、非正規の『パートタイム労働者』は1.9%も減少しました。トータルの数字が高いのは、たまたま給与水準が比較的高い正規の割合が前年より増え、その分だけ平均値が高めに出たからに過ぎません。実質賃金の実態は1.5%の減少とみられます」(経済評論家・斎藤満氏)

不可解なのは「人手不足」が社会問題化しているのに、まるで賃金が増えないことだ。ドライバー確保に苦労するヤマト運輸はサービスを見直し、ファミレスや牛丼チェーンが24時間営業を廃止するなど、人手不足のニュースがメディアを賑わせている。
ましてや、直近の完全失業率は2.8%と22年ぶりの低水準。有効求人倍率は実にバブル期以来26年ぶりの高い水準だ。統計上は「完全雇用」に近い状況なのである。

  賃金が労働市場の需給に応じて決まるのは、経済学のイロハのイ。本来なら「人手不足」がニュースになるほど労働需要が高まれば、賃金も上昇しなければおかしい。安倍首相がナントカのひとつ覚えみたいに「アベノミクスの成果」として、真っ先に雇用改善を挙げるのに、一向に我々の賃金が上がらないのは、どうしてなのか。

  答えは明快だ。安倍政権が現実を直視せず、「今そこにある危機」に有効な処方箋を出さないどころか、まるで関心がないためだ。今そこにある危機とは、急激な人口減のことである。

 ■猛烈な勢いで内需が縮小していく悪夢

  日本は経済需要の8割以上を内需に頼っている。米国に次ぐ世界第2位の超内需国でありながら、2006年をピークに人口減社会に突入。今後も猛烈な勢いで市場(需要)は縮小していく。

 生産年齢人口(15~64歳)はさらに早い1995年にピークを迎え、2015年までの20年間で約1000万人も減少した。なるほど、人手不足も生じるわけだが、人口減に歯止めをかけなければ、経済活動は活気を失い、国力の低下は避けられない。前出の斎藤満氏はこう指摘する。

 「賃金だって旺盛な市場が出現する見込みがなければ、絶対に増えません。人件費は固定費である以上、経営者は経済成長を実感できなければ、賃上げを躊躇する。コスト上昇分を製品やサービス価格に転嫁できなければ、企業収益が悪化するためです。景気の現状は、イオンの岡田社長が『脱デフレは大いなるイリュージョン』と表現したように、賃上げ分の価格転嫁に慎重にならざるを得ません。賃金が上がらないから、需要はますます衰えるの繰り返し。この悪循環を断ち切るには、人口減という日本経済の構造的問題の解決に取り組むしかない。力強い市場を生み出すためにも、出産の奨励や子育て支援など地道な努力を重ねるしかないのです」

   ところが、安倍政権の少子化対策はやることなすこと中途半端。本丸の人口減問題を放置し、「働き方改革」を最大のチャレンジと位置付けるトンチンカンだ。その改革とやらも、目玉は罰則付きの「残業時間の上限規制」という机上の空論に過ぎない。とことん、労働現場の苦悩を理解しようとしない。血も涙もない政権ではないか。

人口減を断ち切り、力強い市場を創出せよ

  安倍政権がジリ貧必至の人口減社会を放置する限り、長時間労働はなくならない。市場が縮小する中、企業に余剰人員を抱える余裕はない。新たな人材を雇えなければ、シワ寄せは過酷な労働環境となって、社員一人一人にはね返る。

  今や労働者は、1人分の賃金で2、3人分の仕事をこなしているのが実態だ。中小・零細には、かつての就職氷河期に新規採用を見送った企業が多い。社内に働き盛りの人材が薄いため、不惑を過ぎた社員でも馬車馬のように働かされている。

  こんな過酷な状況下で、安倍政権に罰則付きの「残業時間の上限規制」を押し付けられたら、中小・零細はたまらない。長時間労働解消のために無理して社員を増やせば、人件費に圧迫されて経営は傾いてしまう。

 「過労うつや過労自殺の増加など、それこそ『改革』を迫られるほど日本人の働き方が混迷を極めているのに、安倍政権が現状を把握できているかは疑わしい。改革を進める首相自身が3代にわたる世襲議員で、神戸製鋼でサラリーマン経験があるといってもしょせんは政治家になる前の“腰掛け”程度。働く者の気持ちなど理解できないのでしょう。経団連がバックについた政権が『働き方改革』を標榜しても、『働かせ方改革』になるだけ。働く者に安倍政権の働き方改革は「労働生産性の向上」も追い求めている。安倍自身、2年前には「日本経済の生産性を抜本的に高める生産性革命に取り組む」と宣言したが、この発想は危うい。生産性の向上と効率良く働くことを混同しているように見えるからだ。

  ハッキリ言って生産性と効率化は無関係だ。仮にスーパーのレジ打ちのパート店員たちの効率化を進め、2倍の速さで客をさばけたとする。それだけで売り上げが伸びるかといえば、答えは「ノー」だ。肝心の客足が伸びなければ必死の努力も水の泡。逆にパート店員の半分のクビを切る口実に利用されかねない。

  今後は労働現場に、人工知能やロボットがどんどん進出していく。そんな時代にAIと労働者の効率性を競争させるような政策は、人の道に反している。

 ■この国の持続可能性は風前の灯火

何ひとつメリットはなさそうです」(労働政策が専門の政治学者・五十嵐仁氏)

まともな経営者なら、レジの効率を上げる前に、まず客を呼び込み、商品を買わせることを優先させる。それと同じように、今の日本が真っ先に取り組むべきなのは、人口減対策であり、力強い市場の創出である。

  急激な人口減下では、長期にわたる「後退戦」を覚悟しなければならない。限りある資源をできるだけ温存し、次世代に渡すことが重要な使命となるが、安倍政権はアベコベだ。

  少子高齢化社会では「虎の子」となる年金基金を、鉄火場の株式市場に平気でつぎ込む。人口減対策はソコソコに「高度成長期よ、もう一度」とばかり、東京五輪開催費や万博誘致になけなしの血税を投入する。思想家の内田樹氏は3日付の神奈川新聞のインタビューで、こう嘆いていた。

 〈後退戦局面で、「起死回生の突撃」のような無謀な作戦を言い立てる人たちについてゆくことは自殺行為である。残念ながら、今の日本の政治指導層はこの「起死回生・一発逆転」の夢を見ている。五輪だの万博だのカジノだのリニアだのというのは「家財一式を質に入れて賭場に向かう」ようなものである。後退戦において絶対に採用してはならないプランである〉

「10年前から人口減は顕在化していましたが、今からでも遅くない。五輪やカジノに注力する頭脳やマンパワー、数兆円もの予算を人口減対策に振り向ければ、劇的な改善が望めます。正規と非正規の賃金格差を是正し、雇用の安定化を促す。安心して結婚や子育てができる環境を、国を挙げてつくり出すべきです。さもなければ、日本という国の持続可能性は日々すたれていくだけ。安倍政権は、人口減下のマヤカシの完全雇用に浮かれている場合ではない」

  五輪や万博が成功すればバラ色の未来が待っているかのような、冷酷政権の国民騙し。その犯罪的無能は万死に値する。
         

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旭日旗」擁護はデタラメ! 侵略戦争で「天皇の分身の旗」

2017年05月14日 | 社会・経済

ネトウヨや菅官房長官の「旭日旗」擁護はデタラメ! 侵略戦争で「天皇の分身の旗」と崇めた負の歴史を直視せよ

             リテラ 2017.05.08

   サッカーJ1・川崎フロンターレのサポーターが、韓国のクラブ・水原三星ブルーウィングスとの試合で旭日旗を掲げ、処分が下された問題。報道によれば、4月25日に韓国で行われたアジア・チャンピオンズリーグの一戦で、川崎サポーターが旭日旗を掲揚したところ、水原のスタッフが没収。両サポーターが掴み合いになるなどの騒ぎが起きたという。 
   アジアサッカー連盟は、旭日旗を掲げる行為は人種や政治的な心情による差別を禁じる規定に違反するとして、川崎に1年間の執行猶予付き無観客試合の処分を科した。

 当然だろう。そもそも、旭日旗は日の丸から伸びる放射状の光線を意匠とするが、これは戦中の旧日本軍が使用した「軍旗」(詳しくは後述)であり、日本の軍国主義や帝国主義の象徴、というより“軍国主義そのもの”である。FIFAの規約では、あらゆる政治的ないしは宗教的なアクションならびメッセージ等を禁じており、旭日旗の掲揚がこれに抵触するのは当たり前の話だ。

 ところが、この旭日旗問題に一斉に飛びついたのが、日本のネット右翼たちだ。ツイッター上などでこんな意見をがなりたてている。

〈日章旗も旭日旗も私達日本人にとって大切な国旗です。旭日旗を軍国主義の象徴だとか右翼だとか間違った認識で貶めないで下さい〉

〈旭日旗は日本の国旗です。国旗を掲げて何が悪い。政治を持ち出すのはいつもK国やT国〉

〈旭日旗の事は日本人を守って下される海上自衛隊の隊旗です。それを外国の人間に文句を言われる筋合いはない〉

〈旭日旗かっこいいよね…?何で関係ない韓国ちゃんぴいぴいしゃしゃり出てくんの???〉

 あまりに頭が悪すぎて驚愕である(だいたい、旭日旗が日本国旗だった時期など歴史上存在しない)。だが、これが単にネトウヨの妄言にとどまらないのだから、本当にヤバいとしか言いようがない。

 実際、川崎と日本サッカー協会は「旭日旗に政治的な意図はない」として頬被り、さらには日本政府も菅義偉官房長官が「旭日旗は差別的ではないとの認識か」との質問に対して、「自衛隊旗や自衛艦旗だけではなくて、大漁旗や出産、節句の祝い旗など、日本国内で現在も広く使用されていると考えている」などと会見で述べるなど、事実上、旭日旗の使用は不適切ではないとの認識を示している有様なのだ。

 まったくため息しか出ないが、だとしたら、一度きちんと歴史を振り返っておく必要があるだろう。旭日旗をめぐる問題は、“日本国内と海外の単なる認識のギャップ”という一般論では説明不十分であり、ましてや“現在の自衛隊も使っている伝統的デザインであって、悪意はない”という正当化は妥当ではない。それは、つぶさに歴史を検討すれば明らかなのだ。

陸軍では旭日旗は「天皇の分身」だった

  まず「旭日旗」の定義とは何か。『広辞苑』によれば、「旭日」とは「朝日」のことで、「旭日旗」は「朝日を描いた旗。もとの日本の軍旗・軍艦旗などの類」とある。戦前・戦中でいう「軍旗」(「連隊旗」とも呼ばれた)は大日本帝国の陸軍、「軍艦旗」は海軍での呼称だ。それぞれ姿形が微妙に異なり、使用態様も違った。

 陸軍の軍旗は、中央に日章(日の丸)を位置し、そこから放射状に16条の光線が先端になるにつれ太く伸びる意匠。法令で制定されたのは1874(明治7)年だ。一次資料に近いところをみると、その授与に際しては、天皇の名で「軍旗一旋ヲ授ク 汝軍人等協力同心シテ益々威武ヲ宣揚シ以テ國家ヲ保護セヨ」という勅語があり、「親授」(手渡し)で行われた。連隊長はこれを拝受し、謹んで「敬テ明勅ヲ奉ス 臣等 死力ヲ竭(尽)シ誓テ國家ヲ保護セン」と奉答している(都立中央図書館所蔵「皇軍連隊旗写真帖」昭和7年)。

 こうして、軍旗は単なる連隊の標識にとどまらず、連隊の魂として意識されるようになり、軍旗に関する礼式、取り扱い等も規定された(秦郁彦『日本陸海軍総合事典』東京大学出版会)。まさに「天皇の分身の旗」であったから、これを紛失したり、奪取されることなどもってのほかだったのである。勝利のときは部隊の戦闘に立ち、敗北・玉砕の際は連隊長が腹を切って、軍旗を奉焼の儀式にて灰にしたという(寺田近雄『完本 日本軍隊用語集』学習研究社)。

 戦中、陸軍近衛歩兵第6連隊で旗手をつとめた作家の故・村上兵衛はこう書いている。

〈軍旗を失った歩兵連隊などというものは、もはや晒い者にすら価しなかった。それは存在しないのである。また存在させてもならないのである。だから、わが陸軍においては「軍旗喪失」と「連隊全滅」とは数学的正確さを持った同義語に過ぎなかった〉(小説「連隊旗手」)

 実際、前掲『日本陸海軍総合事典』によれば、第二次大戦末期には爆薬によって旗手が軍旗もろとも自爆する処置がとられたという。1945年の敗戦に際し、陸軍大臣は全軍に対し、8月末日までに軍旗を奉焼せよと命令。現存するのは、靖国神社に保管されている一本(歩兵第321連隊旗)のみである。

 いずれにせよ、旭日旗をたんに「かっこいいデザイン」とみなして無害化する考え方は、道化にもほどがある。日本の軍国主義が、神格化した天皇を頂点として侵略を正当化するイデオロギーであったことを考えれば、同様に陸軍で神格化された軍旗=旭日旗の存在は、まさに、国内的対外的に関わらず、象徴という抽象的なレベルを超えた“軍国主義そのもの”としか言いようがないのだ。

海自の自衛艦旗は海軍の軍艦旗の亡霊

  一方、海軍の「軍艦旗」がどう扱われたかも見ておきたい。日本では、幕府時代から日章旗が軍艦旗としても使われたが、1889(明治22)年の海軍旗章条例によって16光線条の旭日旗が正式な軍艦旗として定められた。陸軍の軍旗と比べて全体的に横長であり、日の丸の位置はやや左(竿側)にずれる。後述するが、これは現在、海上自衛隊の自衛艦旗にそのまま継承されている(なお、陸自は8光線条である)。

『日本陸海軍総合事典』によれば、軍艦旗は海軍の艦船たることを示す旗章で、日本国主権の存在を表示したという。内地においては、午前8時から日没までの多くの場合、艦尾の旗竿に掲げ、航海中は昼夜通じて掲げられた。

 1902(明治35)年に海軍少佐・奥田貞吉の名前で著された「帝國國旗及軍艦旗」には、〈軍艦旗ハ海軍ニ於ケル主權ノ表章ニシテ戦時平時ヲ問ハス軍艦及海軍所用の船艇ニ掲揚セラルヽモノトス〉とあり、その意匠には〈我帝國ノ武勇ヲ世界ニ輝カセ〉とか〈帝國ノ國權ヲ地球ノ上ニ發揚セヨ〉という意味があるとしている。つまり、たんに所属を表す目的ばかりでなく、国威発揚および帝国主義の正当化を図る示威行為の意図があったと考えられる。

 前述の通り、海軍の軍艦旗もまた陸軍同様、敗戦を機に一度は消滅する。それがなぜ、自衛隊旗として復活したのか。結論から言うと、ネトウヨや菅官房長官(これを並列すること自体情けない)は「旭日旗は自衛艦旗にも使われている」ことを理由に“問題なし”とするが、それは戯言でしかない。

 実際、防衛省・自衛隊ホームページでも、〈自衛艦旗は戦前の日本海軍の軍艦旗そのままのデザインですが、その制定にあたって海上自衛隊の艦旗はすんなりと旧軍艦旗と決まったわけではありませんでした〉と解説されている。1954(昭和29)年の自衛隊設置を前に、その前年から旗章が全面的に見直されることになったのだが、〈多くの部隊が希望している旧軍艦旗を採用することについても、情勢はこれを許す状況にはないのではないかとの議論〉があったというから、やはり、この旭日旗が軍国主義を示すものであるとの認識は当時の関係者にもあったわけである。

 ところが、〈各部隊・機関の意見を集めたその結果、各部隊等の大部分は旧軍艦旗を希望している意見が多いことが判明〉して、結局、旧日本軍の軍艦旗がそのまま制定されたという。実際、別の証言を探したところ、元海軍軍人の大賀良平・第12代海上幕僚長(故人)が、「海自50周年」の記念特集をくんだ「世界週報」(時事通信社)2002年8月20・27日合併号に、「旭日旗、再び」なる文を寄稿しているのが見つかった。

 それによれば、1951年、吉田茂はサンフランシスコ講和条約締結と前後し、米国から艦艇の貸与を打診され、これを受け入れた。その際、貸与艦をどう運用すべきかを検討する秘密委員会が設けられた。山本善雄元海軍少佐が主席となり、旧海軍側から8名が参加したという。この答申によって、翌52年に海上警備隊が創設されたのだが、大賀元海幕長は当時をこう述懐している。〈この時、関係者が感激し狂喜したのは、かつての軍艦旗“旭日旗”が再び自衛艦旗として使えるように決まったことだ〉と。

 大賀元海幕長の言う「感激し狂喜した関係者」とは、帝国海軍出身者をさすのだろう。自衛艦旗の「旭日旗」の復活は、大日本帝国海軍の強烈な“自尊心の残滓”が、そのメンタリティを継承しようとした結果だということは明らかだ。菅やネトウヨ連中が言うように、たんに伝統的な「旭日」のデザインだけを拝借したわけでは決してないのである。

日本が“旗に命を捧げるカルト国家”だった負の歴史

  こうして歴史を振り返ってみれば、旭日旗が意味するのはミリタリズムそのものであり、その掲揚を韓国や中国が批判するのは、ごく自然としか言いようがない。

 あるいは昨今、右派やネトウヨの間では、旭日旗をナチスのハーケンクロイツと同質として忌避することに対して「旭日旗は軍旗だから鉤十字とは由緒が異なっていて、ドイツ軍が現在でも使っている鉄十字章と同じだから問題ない」というような理屈をこねる向きがあるが、先に見てきた通り、戦中軍部での旭日旗の扱い方と、それを「感激狂喜」しながら復活させた海自の成り立ちを考えれば、もはや反論にすらなっていないだろう(というか、鉄十字もサッカースタジアムに持ち込めば処罰の対象となる)。

 また付言すれば、「朝日新聞の社旗だって旭日旗じゃないか!」などと見当違いなバッシングを展開しているネトウヨ連中もいるが、だからなんなの?としか言いようがない。『朝日新聞社史 資料編』(朝日新聞社)によれば、朝日の社章(社旗)は、もともと発行許可が下りた明治12年につくられ、以後、何度も図柄が変わって現在の「旭日」を四分割した意匠(ちなみに7光線条)になったという。無論、「これは旭日旗によく似ているが旭日旗ではない」というようなイタチゴッコに与するつもりはないが、さすがにネトウヨの悪ノリは馬鹿げている。繰り返すが、問題は「旭日」=朝の太陽の“デザイン性”にあるのではなく、「旭日旗」=帝国軍旗・戦艦旗という“史実”にあるのである。

 なお、旭日旗と戦中のミリタリズムを意図的に(?)断絶させたうえで「別の日本の伝統的なモチーフを使用しているだけ」「“健全な愛国心”を示しているにすぎない」と主張する人がいると仄聞するが、それも認識が浅薄すぎると言わざるをえない。戦中の陸軍が軍旗を神格化し、これを守るために作戦まで変更して、ましてや軍旗と“心中”までしていたという事実を知っていれば、「健全な愛国心」などとは口が裂けても言えまい。旗を天皇の分身と見なして人命より重く扱う価値観は、どう考えてもカルトである。

 逆に言えば、戦中日本はそのような“カルト国家”だったのだ。あらためていうが、旭日旗は決して軍部だけの独占的なデザインだったわけではなく、軍国主義の進展とともに、ポスターのなかに盛んに登場するようになったり、学校の校旗にまで登場した。あるいは、子どもたちまでもが手旗サイズの軍旗を振っている様子も、記録写真などでいくらでも確認できる。つまり、庶民にも戦意高揚のために使われていたのである。

 結局のところ、サッカーの試合などで繰り返される旭日旗の問題は、日本が侵略国家であったという歴史を軽視しているばかりか、日本の国民がその御旗のもとで戦争へ動員させられたという事実を忘却しているのだ。外国からどう見られるかという国際的な視点ももちろん大事だが、その前に一度立ち止まり、自分たちの祖先が旭日旗の下で何を強要されてきたかについて、真摯に向き合うべきだろう。でなければ、外的な抑圧感情が反動に結びつき、同じことが反復されてしまうだけだ。

 ネトウヨや安倍政権は論外だとしても、心あるサッカーファンたちが「健全な愛国心」を標榜するのならば、いまこそ、冷静な視座に立つことを求めたい。


 安倍総理、もうにっちもさっちもいかなくなったか。「森友疑惑」から逃れるために「北の脅威」を持ち出し、滑稽なことに「北のミサイル」から身を守るために国民の避難訓練を実施するよう呼びかけた。大手マスコミが煽ったがそれも効き目がなくなった。今度は「改憲」を持ち出すが、かえって自身が窮地に追い込まれている。今度は「尖閣」でドンパチか?もうあなたがおっしゃったように議員をやめて責任をとりなさい。
       

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山菜のシーズン

2017年05月13日 | 野菜・花・植物

 

一面のフキ。20本ほど採ってきました。これから煮て、筋とり、味付け、これが大変なんですよね。

 ウドも出ていましたが、今日は採ってきませんでした。

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風の中で・・・・・

2017年05月12日 | 作業

昨日から天気予報を調べ、今日はあまり風がないと判断した。
特に昼頃はほとんどなく、0という時間帯もあったので、いざ準備。

ところが、なんです。
一向に風が弱まらない。
この風なら絶対に嫌です。
カミさんのパート勤務もあるし今日のがしたらまた大変なんだよね。
それで、とうとう始めてしまいました。
やっぱり、風にあおられて2回も落とし、あちこちひっかけては穴をあけてしまいました。


補修の後です。
てなわけで、疲れました。
これにて。
         

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自殺大国日本,その原因に『向精神薬』

2017年05月11日 | 健康・病気

 精神医学、一刀両断!!!http://blog.livedoor.jp/psyichbuster/archives/51329276.html

 医学とは名ばかりの 「似非科学 = 精神医学」  そこにあるのは、 治らない患者、 更に悪化させられた人々、 巨利を貪る精神科医と製薬会社。

 < 京成江戸川クリニック 院長 小倉暢夫被告 裁判膨傍聴記精神医学のホンネ >

 死にたくないなら向精神薬は飲むな! 

  これは私が貫して訴えてきたものです。

 自殺したくなる、自殺したくなる!

 まさにこれこそ向精神薬が人々にもたらす最悪の副作用です。

  先日も、(*この記事は2010.1に書かれたものです)読売新聞(下記参照)に大きく掲載されていましたが、うつ病患者の増加と向精神薬の売上は完全にリンクしています。

新型抗うつ剤(SSRI、SNRI)が発売された1999年以降自殺者は3万人を切ることがありません。

 向精神薬に効果があるのなら、これらの状況は劇的に改善されていてしかるべきです。しかし、状況は全くこれと反し、悪化の一途を辿っています。

 向精神薬の医薬品添付文書にははっきりと「自殺企図」という言葉が副作用欄に明記されています。

 向精神薬がこれまで多大な破壊作用を呈してきたにもかかわらず、厚労省、製薬会社、精神科医たちはその作用に目を向けないばかりか、更なる消費拡大のために大々的な「キャンペーン」を展開してきました。

 「うつは心の風邪、早期発見早期治療が大事です。今では副作用の少ない、効果的なお薬がありますから」 という…キャンペーンです。

 これは受診促進には非常に効果がありました。そして精神科医や製薬会社に多大な利益をもたらしました。

 そろそろこの事実に国民が気がつく必要があるでしょう。

■「うつ百万人」陰に新薬?販売高と患者数比例

(読売新聞 - 01月06日 03:03)

 うつ病患者が100万人を超え、この10年間で2・4倍に急増している。不況などの影響はもちろんだが、新規抗うつ薬の登場との関係を指摘する声も強い。安易な診断や処方を見直す動きも出つつある。

  東京の大手事務機器メーカーでは、約1万2000人いる従業員中、心の病による年間の休職者が70人(0・6%)を超える。2か月以上の長期休職者も30人を超えた。多くがうつ病との診断で、10年前までは年間数人だったのが、2000年を境に急増した。

  この会社の産業医は、「『うつ病は無理に励まさず、休ませるのが良い』との啓発キャンペーンの影響が大きい」と話す。うつ病への対処としては正しいが、「以前なら上司や同僚が励まして復職させたタイプにも、何も言えなくなった。性格的な問題で適応できない場合でも、うつ病と診断されてしまう」と、嘆く。国の調査では、うつ病など気分障害の患者は、2000年代に入り急激に増えており、一概に不況だけの影響とは言えそうにない。

  患者急増との関係が指摘されているのが、新規抗うつ薬「SSRI」だ。年間販売高が170億円台だった抗うつ薬市場は、1999年にSSRIが登場してから急伸。2007年には900億円を超えた。

  パナソニック健康保険組合予防医療部の冨高辰一郎部長(精神科医)によると、欧米でも、この薬が発売された80年代後半から90年代初めにかけ、患者の増加がみられた。

  冨高部長は「SSRIが発売されたのに伴い、製薬企業による医師向けの講演会やインターネット、テレビCMなどのうつ病啓発キャンペーンが盛んになった。精神科受診の抵抗感が減った一方、一時的な気分の落ち込みまで、『病気ではないか』と思う人が増えた」と話す。

  田島治・杏林大教授が、学生にテレビCMを見せた研究では、見なかった学生の倍の6割が「気分の落ち込みが続いたら積極的な治療が必要」と答え、CMの影響をうかがわせた。

  ◆安易な投薬…薬なしで回復の例も

  うつ病は一般的に、きまじめで責任感が強い人が陥りやすいとされる。自殺に結びつくこともあり、早期発見・治療は自殺対策の柱のひとつにもなっている。

  ところが近年は、「自分より他人を責める」「職場以外では元気」など、様々なタイプもうつ病に含まれるようになった。検査数値で測れる身体疾患と違い、うつ病の診断は難しい。このため、「抑うつ気分」などの症状が一定数以上あれば要件を満たす診断基準が普及した。「なぜそうなったか」は問われず、性格や日常的な悩みによる落ち込みでも診断され、かえって混乱を招いた面がある。

  田島教授が行った精神科診療所の医師に対する調査では、約8割の医師が、うつ病の診断が広がり過ぎていることに懸念を示した。

  安易な投薬を懸念する声もある。抗うつ薬は、うつ病治療の柱とされているが、宮岡等・北里大教授は「薬なしでも自然に回復するうつ病も多い」と話す。

  海外では、軽症には薬物療法ではなく、カウンセリングや運動などを最初に勧める治療指針も多い。渡辺衡一郎・慶応大専任講師は「日本でも、まず抗うつ薬ありきという認識を見直す時期に来た」と話す。(医療情報部 高橋圭史、佐藤光展)

 ほんの一例ですが、以下のような事件が、精神医薬摂取後に発生しています。

(順不同)

・大阪池田、国立池田小学校に乱入し児童を殺傷した事件

・寝屋川、母校の小学校に乱入し教諭を刺殺した事件

・宇治、塾講師による小6女児殺害事件

・会津若松、母親の首をのこぎりで切断し殺害した事件

・横浜、2歳の女児をいきなり襲った事件

・池袋、東急ハンズ前での通り魔事件

・アメリカ、大学構内での銃乱射事件(複数件発生)

・西鉄バス、バスジャック・乗客刺殺事件

・全日空機内、ハイジャック・機長殺害事件

・川崎、マンション15階から子供を投げ落とす事件

・奈良、幼女誘拐殺人事件

・秋田、自分及び友だちの子供を殺人した事件

・長崎、少年による駐車場から幼児を投げ落とす事件

・長久手、自宅に篭城し警察官を射殺した事件

・豊中、中学生らがカマを持った自転車の男に襲われた通り魔事件

・渋谷、、少年による金属バット通り魔事件

・下関、駅で8人に包丁で切り付け、5人を殺害した事件

・御代田、妻による一家殺人事件

・吹田、千里郵便局員によるタクシー運転手殺害事件

・延岡、男に高校生5人組に刃物で襲われ死亡した事件

・習志野、息子が逃げる両親を追いかけて路上で殺害した事件

・佐世保、スポーツクラブ内での銃乱射殺人事件

・品川区、商店街で男子生徒が両手に包丁を持ち通行人5人に襲いかかた事件。

・八戸、長男が母親・次男・長女を刃物で殺害し、アパートに放火したした事件。

・徳島、長女が母親と弟・妹などを包丁で首などを刺して殺傷した事件。

・相模原、57歳の女性が、自宅で子供を殺害した事件。

・文京区、42歳の女が、2人と遊んでいた小1女児に突然包丁で切りつけた事件。

・坂戸、12階建てマンションから、26歳の双子姉妹が飛び降り死亡した事件。

・藤沢、33歳の主婦が我が子を投げ落とした後、自らも飛び降りた事件。

などなど・・・ まだまだあります。

 ********************

 日本の自殺が多い原因は、向精神薬の乱処方とその副作用にある。・自殺者の過量服薬は、結果であって、原因ではない。・その本当の原因は、不適切な処方にある。・抗うつ剤の自殺リスクは、多剤併用により、その本来のリスクが相加的に高められている。

出典  向精神薬と自殺

クスリの成分、作用が麻薬と同じようなものがあり、薬をやめられなくなります。

とにかく、ご自分で飲んでる薬についてよく調べてみましょう。

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弱者への攻撃は自己責任論ではなく「全体主義」だ

2017年05月10日 | 社会・経済

くらし下流化ニッポンの処方箋

2017年5月3日 藤田孝典 / NPO法人ほっとプラス代表理事

 格差が広がり、貧困家庭が増えても、自分が当事者にならない限りその存在が見えにくい社会。生活の質を底上げし、分断を埋める方法は見つかるのか。「貧困クライシス」(毎日新聞出版、972円)の著者・藤田孝典さんと、芥川賞作家の平野啓一郎さんが、閉塞(へいそく)感あふれるニッポンの今と未来への希望を熱く語り合いました。
【構成/経済プレミア編集部・戸嶋誠司】

藤田孝典さん×平野啓一郎さん対談(その1)

  平野 藤田さんの「貧困クライシス」を読ませていただきました。細かなデータと問題点の指摘だけではなく、どこに助けを求めたらいいのか、どんな制度をどう活用すればいいかについても細かく書かれていて、とてもいいと思いました。

 自殺対策支援センターライフリンク代表の清水康之さんは、「報道は、問題を指摘するだけではダメで、どこに助けを求めればいいかをフォローしなければならない」と強調していましたが、これはまさにそういう作りになっていますね。本の形でこのようにまとまっていると、今後、自分が誰かに何かを相談されたときもうまく説明できそうです。

  藤田 ありがとうございます。僕は普段、NPO法人ほっとプラスで活動しています。学生時代から、ホームレスや生活に困っている方の相談を受けていて、生きにくさを抱える人たちが次々相談に来ます。

  そんな時、平野さんの作品を読みながら得るものが多いんです。みんなが生きにくさを抱えていて、「こうでなきゃいけないんだ」とか、「こう生きるべきだ」みたいなあるべき論に縛られ、生きにくくなっていますから。

  平野さんが提唱する「分人主義」--いろんな生き方があっていいし、いろんな考え方があっていいし、そのときそのときで人は変わっていくんだ--という考え方を、どう伝えられたらいいかなと考え、実践しています。

 ※分人主義……人間は分割不可能な個人ではなく、いくつもの顔を持つ、複数の「分人」が集まった存在である、という独自の概念

  社会を見る目線、人に対する関わり方に自分と共通点があると感じていて、ぜひご一緒に語り合いたいと思っていました。うちの子供は3歳ですが、平野さんのところも確か……。

  平野 うちは3歳と5歳です。下の子が同い年ですね。

  藤田 お子さんが生まれて、変わったような。

 子供ができて見えてきた社会の問題

  平野 今までよく分からなかった社会問題、いろいろな要素が、子どもができて分かるようになりました。待機児童問題とか、あと保育園の保育士さんたちの重労働と精神的なプレッシャー、低賃金とか。

  藤田 うちも待機児童で、最初は認可保育園に入れなくて、無認可に入れていました。まさか保育園に入れないとは思っていませんでした。

平野 うちは、最初は2人が別々の保育園に入れられました。送り迎えが大変で、僕は不平を言っていましたが、一方で、「入れない人もいるんだから、その人たちのことを考えればぜいたくだ」と、不平を言いにくい雰囲気がありましたね。

  藤田さんの本に書かれている「ひどい状況なのに、自分はまだ恵まれている」「がまんしなきゃいけない」という社会風潮と通底していますね。本当は制度が悪いのに、がまんさせられている。

  藤田 引き下げデモクラシーですね。下の人がいるから自分はまだましな方だと思う感覚。今まさに話題になっている「忖度(そんたく)」です。

  平野 忖度はいつか、外国の辞書に「SONTAKU」って載るんじゃないですか。「KAROUSHI」や「HIKIKOMORI」のように。

  藤田 本当は社会構造や政治を批判的に見なければいけないのに、市民全般に「何をやっても変わらないんだ」「しょうがないじゃないか」というあきらめ感がまん延しています。

  平野 人格攻撃のために批判するわけではなくて、改善したらどうかという意見の表明なんですけどね。僕は世の中のいろんなことにいつも不平不満を感じていて、ツイッターでつぶやくんですが、そうすると、思いもかけないリプライ(返信)があって驚きます。不便なら変えればいいのに、なぜか「がまんしましょう」「みんながやってることですから」という話がやってくる。

 藤田 貧困問題も同じですよ。当事者は生存権すらも脅かされていて、生きられない状況なのに、いろんなことをがまんさせられています。異常なほどのがまん強さです。制度がおかしいのに。人口減少や自殺率の高さを見ても、今は異常な社会という認識が必要で、平野さんのように小さなことでも指摘して声を上げる、抵抗していくことが大事だと思います。

 自己責任論よりもひどい「全体主義」

  編集部 不便をがまんしろと言われるだけでなく、「お前が悪いんだ、がまんが足りない、もっとがんばれ」という自己責任論も幅をきかせています。

  平野 自己責任論以上の深刻さを感じます。小泉政権時代に勝ち組・負け組を分けたがる新自由主義的な風潮、片山さつき的世界観がはやりました。でもあのころは、「金持ちは努力している」、貧しい人たちは「努力が足りない」と、富裕層を擁護し、貧困層を放っておく、という感じでした。

  しかし、昨今の風潮はもっと全体主義的です。「貧困状態の人は社会保障費を食いつぶし、人に迷惑をかけている」という発想。自己責任だから放っておくのではなく、むしろ積極的に彼らを攻撃する。これは全体主義の発想だと思います。

  藤田 貧困状態の人たちだけではなく、人工透析患者、健康でない人、高齢者、障害者も攻撃されていますね。

  社会にはいろいろな人間がいて、いろいろな役割があるはずなのに、相模原の事件もそうですが、社会の役に立つか立たないか、働けて税金を納められるかどうか、子どもを産めるか産めないかで人間の価値を決めてしまう。人間を経済原理でしか見ていません。

  平野 僕も税金を払っていますし、自分の税金をオリンピックに使われると思うと腹立たしいですが(笑い)、税金は社会のために使われていると思っていますし、そこに怒りはありません。しかし今、その税金が貧困状態にある人に使われるときにだけ、ものすごく損した気分になり、攻撃する人がいるのは不思議です。

 江戸時代のように民を食うや食わずの状態で生かしておくより、健康を管理して、国民の生活水準を上げた方が、自己責任論よりも国全体が富む、という考え方が近代化の基本です。それに対する批判的な検証も四半世紀ほど続きました。

  ところが今、自己責任論を言っている人たちはその前提すらなく、「愛国」でかつ「自己責任論」という奇妙な主張です。

  また、1人の人間を労働力としてしか見ていないことも問題です。貧しい人もまた消費者です。彼らに税金を投入するとほとんど消費財に回ります。投入したお金は社会に還元されます。それと、人は1人の人間であって、経済学だけでは測れない存在理由があります。誰かにとって大事な人であるとか、誰かの親であるとか。

  誰かが病気になったとして、健康に気をつけている人をまず助けるべきだという考え方もおかしい。不摂生の人は自己責任だから助けなくていいのか。そんなことを言い出したら、健康オタクの極悪人と、不摂生な善人のどちらを助けるかという、バカな議論になってしまいます。

  そのような歪(ゆが)んで偏向した考え方を炎上商法的に叫ぶ人たちがいて、それに同調する人たちもいて、うんざりします。話すと4日ぐらいかかりますよ(笑い)。

藤田 うんざりする気持ち、分かります。平野さんのツイッターやフェイスブックはいつも怒っているというイメージがありますが。

平野 そういう人間でないはずなんですよ。わりと温厚なので(笑い)。

藤田 僕も平野さんとまったく同じ考えです。生活保護受給者、障害者の方もそうですが、生活保護費も年金もその地域に還元されます。生活保護費は4分の3が国からの補助、4分の1が自治体負担です。その4分の1も地方交付税交付金で補われます。いわば、国家の再分配の仕組みなんです。それが地域に回るという考え方です。

  彼らがお金を使えば、それだけでも何かの役割を発揮することになる。「お金を使う」というプラスの側面をなぜ評価しないのかと思います。

 平野啓一郎(ひらの・けいいちろう)/1975年生まれ、福岡県出身。作家。98年「日蝕」でデビュー。同作で第120回芥川賞受賞。「決壊」「透明な迷宮」「私とは何か『個人』から『分人』へ」など著書多数

  


  桜も見頃なのだろうけれどゆっくりと花見する時間もない。相変わらず風も強い。ビニールをかけてしまいたい。天気予報を見ると4時くらいから治まっていきそうなので、何とか狙ってはいたのだが、今日は断念。
 明日は一日雨模様。今夜はハウスのストーブなし。もうブヨが出てきた。
                             

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「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない訳

2017年05月09日 | 社会・経済

 人生には多くの選択肢がある。逃げればいい

                東洋経済オンライン - 2017年5月8日

   過労死や過労自殺の事件が報道されるとしばしば聞かれるのが、「死ぬくらいなら辞めればいいのに」という声です。昨年発覚した電通の新入社員の過労死事件により、過労や長時間労働の暗部があらためてクローズアップされる中で、声に出さないまでも「そこまで行く前に辞めればいいのに」と感じる人は案外多いのかもしれません。

   なぜ、過労によって命を落とす人は、会社を辞める、仕事を辞めることを選択しないのでしょうか。「命より仕事のほうが大事」だと思うのでしょうか。

   過労死等防止対策推進法よると、過労自殺とは「業務における強い心理的負荷による精神障害を原因とする自殺による死亡」と定義されています。つまり、過労自殺は心の問題と切っても切れない関係にあるものです。

   そして、どんな人でも、ストレスの強すぎる環境にいれば精神的に追い込まれ、うつになる可能性があります。精神科医の私でさえ、ストレス過多状態が続き、食欲が落ち、うつ状態になったことはあります。連休が明け、いわゆる「5月病シーズン」が始まります。ストレス社会で働く人たちにとって「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができなくなる理由は誰しもが知っておくべきことではないでしょうか。

 あなたは「サーカスの象」になっていないか?

    私が監修・執筆させていただいた『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』では過労でうつに陥る人の心理状態が非常にわかりやすく表現されています。過労自殺をする人は、「会社を辞める、仕事を辞めることを選択しない」のではなく、判断力がなくなることによって、「選択できない」状態になるのです。

   心理学の有名な概念に「学習性無力感」と呼ばれるものがあります。これは長期間、人間や動物がストレスを受け続けると、その状況から逃げ出そうとする努力すら行わなくなるという現象です。よく引き合いに出されるのが、「サーカスの象」の例です。サーカスの象は足首にひもをくくられ、地面に刺した杭(くい)とつながれています。象は力が強いので、杭ごと引っこ抜いて逃げ出すことができるはずです。

 本当なら杭を抜いて逃げることができるのに

   しかし、サーカスの象はおとなしく、暴れたり逃げ出そうとしたりしません。サーカスの象は、小さい頃から足にひもをくくられ、杭につながれて育ちます。小さい象の力では当然杭は抜けません。つまり、小さいうちに、「抵抗してもムダ」ということをインプットしてしまうため、大きくなれば簡単に杭を抜いて逃げることができるのに、小さい頃の「ムダだ」という無力感を学習したことで、「逃げる」という発想がなくなってしまったのです。

   これは人間にも当てはまります。人生にはたくさんの選択肢が存在します。ですが、ずっと杭につながれていた象が杭を抜いて逃げ出そうとしないように、人間も過度のストレスを受け続けると、逃げ出すという選択肢が見えなくなるのです。

   選択肢が見えていたとしても、「辞める」という決断ができない人もいます。「辞める」決断ができない人のお話を聴いていると、その大きな理由のひとつに、「辞めた後の生活が想像つかない」というのがあります。

   人は、新しい環境、つまり未知の世界に不安を抱きます。学生のとき、「転校」や「進学」のタイミングで、不安や心配が湧き上がってきたのと同じように、「辞める」決断をして、新たな環境を選んだとしても、その新たな環境が必ず「より良い環境」とは限りません。そういった不安があるからこそ、「辞める」という決断がしづらくなるのです。

 まずは休んでみるのも1つの手だ

   このように、「辞める」選択肢が自分の中にあっても、不安があることで決断できずにいる人が、過度のストレスによりどんどん追い詰められ、選択肢があったことすらわからなくなり、「もう何もできないから、死ぬしかない」と考えてしまうこともあります。

   もしも「辞める」勇気が出ないなら、「まずは休んでみる」のも選択肢ではないでしょうか。メンタルクリニックで、うつの診断テストを受けてみたり、話を聞いてもらったりしてみるのも1つの方法です。

   休むことができたら、そのときに、新たな環境になりそうな職場について調べてみるといいでしょう。たとえば、転職エージェントに登録してみてもいいと思います。そして「あぁ、こんな職場なら、楽しいかも」「こんな仕事やってみたかった」と思うことができれば、「職場が変わることへの不安」も解消されるはずです。また休んでいるあいだに、会社が職務内容や環境を調整してくれて、その結果、今の職場で働きやすくなるケースもあります。

   環境を変えることで初めて気づくこと、見えてくるものがあります。会社が異動をさせてくれたり、職務を見直してくれたりする可能性が低い、そもそも会社そのものが「ブラック」であるケースも想定されます。そのようなときは「辞める」の選択肢が見えているうちに、誰のためでもなく、自分自身のために行動を起こしてほしいと思います。世界は本当に広いのです。


  町内会で不幸があり、お手伝いしてきました。明日昼すぎまで。
 一日いい天気でした。でもこれから明日朝にかけての予想最低気温は2℃です。ということは、ここでは氷点下になる可能性大です。

      

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