外国の地震で崩壊した家々を見て、
「日本の家と違って、耐震構造ではないからなあ」
と、気の毒に思っていました。
ところが我が国も、自慢できるほどの耐震構造ではないかもしれません。
36年前、国は地域によって「耐震基準」を決めました。
建築する「家の強度の基準」を、強い地震が起こりそうなところとそうでもないところで違えたわけです。
例えば、震度6強が起こる可能性が高い所は、係数を1.0
そんな強い揺れは起こらんかも、という地域は0.9とか0.8
大きい地震は起こらんでしょ、という沖縄は0.7
震度7に耐えるには係数が1以上必要だそうです。
我が家は多分係数1.0だろうから、震度7だとグシャッと潰れるんだわ。
これが決められた36年前は、熊本地震も東日本大震災、岩手宮城内陸地震、阪神・淡路大震災も、まだ起こっていませんでした。
この地図で見ると、熊本は係数が0.9と0.8。つまり、家はそんなに丈夫に作らんでもいい基準だったわけです。
今となっては手遅れですが、震度7が起こった東北沿岸と熊本、係数を1以上、1.1とか1.2にして、建物をもっと丈夫にすれば良かったですねえ。
もう一つの図は、ここ1カ月間に起こった地震です。
つまり日本列島はしょっちゅう地震が起こってるんですねえ。
こんな基準、無い方が良いかもしれません。